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2024.08.09 教員コラム

教員コラム:コーラやサイダー、ラムネから考える戦争

8月になると、テレビや新聞といったメディアでは戦争関連の報道が増えてきます。そのことを特に意識したわけではありませんが、8月4日に行われたオープン・キャンパスの模擬授業では身近な飲み物である炭酸飲料と戦争とのつながりについてお話しました。その内容をここで少しご紹介したいと思います。

太平洋戦争では「日本軍はサイダー、ラムネを飲み、米軍はコカ・コーラを飲んで戦っていた」(立石、2010)とあるように、実はこの3つの炭酸飲料は戦時中の軍隊内ではよく飲まれていました。ラムネは王冠がないので瓶さえあれば何回でも詰め替えられるため、大小さまざまな艦艇の中などで作られ、兵士に支給されていました(野村、1990)。また、「酒保」と呼ばれた軍隊内での売店のようなところでもサイダーやラムネは売られていました。一方米軍の兵士たちは、1941年に軍需物資として政府に認可されて以降、世界中に作られたボトリング工場のおかげで、どこにいてもコカ・コーラが飲めていたようです。詳細は『MCDスタディーズ――日常+つなげる』の第3章に書いていますので、興味のあるかたはそちらをお読みください。

炭酸飲料に限らず、身近なもののなかにはその歴史を辿ると戦争とのつながりが見えてくるものがあります。日常のなかにある戦争の記憶をたどってみるのに8月はよい機会かもしれません。

 

参考文献
高倉克也「コカ・コーラは戦場で――ロバート・ウッドラフの世界戦略」『明日への道標』
333号
  http://setubikougyo.co.jp/publication/column/column333.pdf
立石勝規(2010)『126年! なぜ三ツ矢サイダーは勝ち抜けたのか』講談社
野村鉄男(1990)『ラムネ・Lamune・らむね』農山漁村文化協会

 

(学科長 池田理知子)