█ 近況報告
○卒業して1年が経ちますね。大学院ではどのような研究をされていますか。
MK: 少し長いのですが「教職大学院 教育実践力開発コース 中等教科教育高度実践力プログラム」に所属して研究しています。教科教育だけでなく、教育現場のマネージメントなど学校教育を担っていくために必要な領域全体を学んでいます。
○それは充実していますね。大学在学中に福岡市の教員採用試験にも合格しましたが、英語教育という観点からは研究が進んでいますか。
MK: はい、近隣の中学校で毎週1回英語を教えながら、研究を続けています。大学時代にゼミで「学習の動機づけ」（モチベーション）の研究を行ったので、大学院1年目は英語授業の「やり取り」（インタラクション）にフォーカスを当てた活動の有効性とモチベーションの関係について研究しました。
○それは面白いですね。2年目は研究を論文にまとめる学年ですが、今回の研究をどのように発展させていこうと考えていますか。
MK: 授業中に15分程度時間を使って、生徒の英語での自由発表（30秒Talk）活動を推進しようと考えています。プリントを用意して、自宅で30秒の英語発表を書いてもらいます。話題は何でもいいのです。そして調べた単語や表現も書いてもらって、それを4人程度のグループで発表してもらい、その後、グループ内でその内容についてQ&Aをしてもらいます。また、生徒が調べた表現は全て集めて、次の週にはまとめたものを生徒に配布しようかなと考えています。この活動を繰り返すことで、英語を発表することに自信がついたり、他の生徒の発表に触発されて発表内容が向上したり、そんな変化が見られないか観察しようと計画しています。10回の授業の最初と最後にアンケート調査することで、モチベーションの向上が日々の発表内容の向上とどのような相関を持つのか検証して論文にまとめる予定です。
○それは面白いですね。ぜひ学会で発表してください。大学院を卒業すると、福岡市の中学で教えることになりますね。ぜひ頑張ってください。
█ M.K.さんからのメッセージ
国際英語学科では、英語に関する授業がほとんどで、英語でディスカッションやプレゼンテーションをする機会も多くありました。特にゼミでの研究、プレゼン発表では、英語の論文を読み、英語でプレゼン発表と質疑応答をしなければならず、大学に入るまで自分の考えを表現する機会が少なかった自分にとっては、とてもハードルの高いものでした。しかし、自分の研究と向き合うことを2年間続けることで、じっくりと一つのことについて深く思考し、英語で自分の思いや考えを端的に伝える力が身についたと実感しています。
教職の英語科教授法の授業では、コミュニカティブな授業づくりの基礎を学ぶことができました。実習での現場の様子を見ても、英語でコミュニケーションをとることに苦手意識を持つ生徒も多く、やはり生徒と教師のコミュニケーションを中心とした授業の必要性を再認識しています。自分の研究でも、生徒が英語を学ぶ必要感をもつにはどうしたらいいのか、英語学習のモチベーションをテーマとして扱っています。そして教職大学院ではこの大学4年間の学びをベースとして、日々勉学に励んでいます。
大学院卒業後は、教員として教職の道に進みますが、国際英語学科で得た英語の知識や教養を大切にしながら、幅広い視野をもって活躍できる人になりたいと思っています。英語教員という立場になるにあたって、とても有意義な時間を過ごすことができた4年間でした。
国際英語学科は小さな学科ですが、毎年大学院に進学する学生がいます。2023年度は、山口大学大学院、Oxford Brookes University, Graduate School（UK）に進学する卒業生がいます。これも学科の特徴です。
国際英語学科は、とにかく英語を楽しく学べる学科です。皆さんの夢を実現するお手伝いをします。将来はきっと明るい。"Not sure." を "Yes, I can do." に変える4年間となることを期待しています。国際英語学科は、学科の目標に賛同できる全ての皆さんをお待ちしています。Aim High, Fly High! Think Simple, Think Different, & Think EAGL!
