３年ぶりに実施されている「海外フィールドワーク(実践)」。

待ちに待った海外研修が始まりました。研修地はイギリス北西部の歴史ある教会都市チェスターです。

チェスター大聖堂では、ヘンリー8世が起こした宗教改革によって修道院が解体され、大聖堂へと移り変わった歴史を学びました。改築を重ねてきた大聖堂内では異なる建築様式を比較したり、キリスト教美術の見方の講義も受けました。

次に訪れたのは世界初の産業革命を生み出したマンチェスター近郊の工場跡地、クオーリー・バンク・ミルです。ここでは手工業から機械工業へ、水力から蒸気機関へと産業革命が展開する様子を学びました。

労働者は綿(わた)が舞い大音量の機械の騒音の中で、午前6時から午後7時まで働かされたそうです。子供も貴重な労働力で、9歳の子供たちが働いていたこと、中には8歳と5歳の姉妹がいたことには驚きました。現地に行ったからこそ、大英帝国の影の部分を実感できた貴重な経験になりました。