この春に卒業し、サービス業界に就職するM.Mさんに言語芸術学科での学びを振り返ってもらいました。
世界の見方を形作る「学び」
言語芸術学科で過ごした 4 年間で、私は、自分で物事を捉え、考える力を手に入れました。現代では、時代の流行り廃りが早いからこそ、自分が何を価値あるものとするか、自分自身の力で見極めることが必要とされています。言語芸術学科では、文学や映像作品を通して、世界に存在する多様な価値観や文化を理解し、それらを尊重することを学ぶだけでなく、自己理解についても熟考する機会が与えられます。自分自身を本当に理解するための時間を与えられることは人生の中でそうそうありません。自己理解は、他者との相互理解に役立つだけでなく、あなたが困っているときや、誰かを助けたいと思ったときに力を発揮します。
言語芸術学科での経験を通して得た学びは、私の人生の大切な指針となりました。講義を履修して単位を取るという、学問的な意味で大学から得るものを想像するのは簡単ですが、学生として、また人間として自分を導いてくれる多くの教訓について学ぶことは簡単ではありません。言語芸術学科での学びは私の世界の見方を形作り、自分軸で生きるために必要な知恵や勇気を授けてくれました。
自分の信じることを突き通す力
大学での経験で得た最も大きな学びは、リスクを恐れないということです。大学は、コンフォートゾーンの外に出て、自分が踏み出せなかったこと、恐れていたことと対峙するには最適の場所です。
実際に、私はチャレンジ助成金という制度を通して、学生から寄付を受けた教科書などの古本を学内限定で譲渡するプロジェクトを実施しました。プロジェクトのきっかけは、コロナ禍を経て家庭環境が変化した学生が多く、高価な教科書を購入するなど学びに必要なコストを捻出するのに苦労しているという意見を耳にしたことでした。プロジェクトの開始から終了まで様々な困難があり、失敗するのなら投げ出してしまおうかと考えたこともありましたが、自分が誰のために行動しているのかを一心に想い、同じ想いを持った大切な友人とともに活動を続けました。こうして育まれた忍耐力と実行力は、就職活動において、特に、自分が何をして生きていきたいのか、何が向いているのだろうかという分析に非常に役立ちました。
就職活動は人生における重要な決断の連続です。誰かの助言に耳を傾けることはできますが、自分で考えて、自分で下した決断でなければ、自分らしい人生を歩んでいるとはいえないかもしれません。恐れずにリスクを取り、自分の信じることを突き通す力は、何ものにも代え難い価値を持っていると思います。
後輩たちへのメッセージ
恐れず、踏み出してみてください。リスクを取ってください。コンフォートゾーンの外に出ない限り、奇跡が起こることもありません。自分に挑戦させてみてください。大学のプロジェクトやイベントに参加して、自分が知っている世界の幅を広げてみてください。
卒業を間近に控えて思うのは、大学の講義、経験、それらを通して得た学びというのは、教室という箱のなかで学んだことをはるかに超えていたということです。ふと手に入れた学びや知恵、人との出会いは、思いがけないところで自分を助けてくれます。後輩のみなさんが、楽しく有意義な学生生活を送れるように応援しています。


