2年の後期で履修する「基礎演習」は、ゼミ形式で行われます。AからEまであるこの授業は、学科の教員が一つずつ担当しています。
今回紹介するのは忠聡太講師の「基礎演習A」です。この授業では、学生一人ひとりが自分の文化的な原体験に関する調査に取り組み、グループワークを通して文化史調査の基礎とディスカッションの技法を学びます。
授業では、自分たちが生きてきた21世紀の各年代をグループごとにわりふり、当時の記憶を掘り起こして、自分を夢中にさせたものごとを一つ選びます。そして、それらに関する素朴な疑問を調査したうえで、その結果を疑似ラジオ形式で発表します。
題名のわからない絵本、なくなってしまった駄菓子屋さん、穴が開くほど夢中で読んだファッション誌、いつも心を奮い立たせてくれた音楽・・・。おぼろげな記憶のなかにあるものが自分自身とともにどのような歴史をたどってきたのか、流行にはどんな社会的背景があったのか、なぜ私たちを魅了してやまないのか。ディスカッションでは、素朴ながらも切実な疑問があふれ出します。
当たり前に通り過ぎてきたものを現在の視点から丁寧にとらえなおすことで、それらがいかに社会と複雑にかかわっていたのか、そして他の誰でもない「自分」が培ってきた体験の中にこそ多くの学びの対象があることに気づかされます。
授業内での学生の取り組みについては、今後ご紹介いたします。お楽しみに!
(学科Today編集担当)


