短期大学部2年、 M. K. さん(別府鶴見丘高等学校出身)が「海外福岡県人会と連携した国際人財育成事業」のメンバーに選ばれ、オーストラリア(シドニー)に派遣され、貴重な経験を積んできました。
「海外福岡県人会と連携した国際人財育成事業」とは、主体的に考え、行動できる国際人財の育成を目指し、海外においてさまざまなビジネス分野で活躍する県人が集う海外福岡県人会の協力を得て、県内の大学生などを対象に、海外ビジネス体験の機会を提供する事業です。
つなぐ短大、紡ぐ短大。
短期大学部は世界とつながります!
M. K. さんからのシドニーレポートです!
「海外福岡県人会と連携した国際人材育成事業シドニー事業を通して得られたこと」
私は今回観光グループに所属して、研修に参加させていただきました。国内の事前研修で様々な分野の方からお話を聞けたことはもちろんのこと、実際に海外へ赴き自分の目で確かめることが出来たのは自分の人生の大きな経験になりました。国内事前研修でグループ、個人で研修においての目標を立てており、今後の自分のためにもこの目標を意識し、達成できるよう研修に取り組みました。観光グループでは「知りたい」という大きな目標を立て、その中で個人それぞれ興味にある分野に焦点を置き、観光産業について知識を深めていきました。私は観光産業の中でも以前から興味をもっていた環境やサービスの分野について知りたいと思い、これらの内容を研修先の方々に説明していただいたり、自分で質問をしたりしました。また、研修全体を通して自分が知識を深めていきたいものは何かを見つけたいという目標もあり、これらの目標に沿って活動できた一週間だったと感じています。
観光に関わっている環境やサービスの実態をそれぞれの組織であらゆる視点で学べたことは自分の考え方や視野を広げることが出来ました。事前レポートでオーストラリア人の環境に対する考えがどのようなものか日本と比較し、企業として行っていることや重要視されているものを知りたいという目標をたてていました。比較してみてわかったことは観光において環境について考える人たちが多いという事実です。59%の旅行者が環境に配慮するなら旅行費が高くてもいいという調査結果がありました。オーストラリアの方が旅行の時に大切にしているのは旅行先で得られる体験を大事にしており、旅館やホテルなどの施設が環境への配慮がされているものや地域に貢献できる観光も人気のようでした。そんなオーストラリア人への日本旅行に企業側からの提案として、地域の環境、文化、経済を守り、育む「サステイナブルツーリズム」が推進されていました。日本に住んでいるにも関わらず、サスティナビリティの取り組みを含んだものが日本にも多くあることをこれまで知りませんでした。しかし、オーストラリアを訪れて日豪の観光における関係性を知り、日本の取り組みについて知れたことで日本の良さを改めて感じることができ、オーストラリアの方の環境への意識の高さを日本と比較してみて感じました。日本にくる外国人旅行客の方が日本のどのような部分に興味があって、何を楽しみにしているのかを知ったとき当たり前だと思っていたことが違っていて、自分の知らない日本の各地域の伝統や文化があり、日本に生まれ育った身としてもっと日本のことを知っておきたいと思いました。
また、多文化共生の成功国ともいえるオーストラリアの様々な制度に驚きました。オーストラリアでの生活について「人種・文化の多様性を受け入れる土壌、移民国家であり人種差別を感じない」と何人ものオーストラリアで働いている方がおっしゃっていました。実際に町を歩いていると様々な人種の方がおり、色んな言語が飛び交っていました。そんな移民国家であるからこその行政のサービスがあることを知りました。行政の翻訳サービスが存在することや、英語が第二言語である人に対して無料で英語教育が提供されることなどです。このような制度のおかげかオーストラリアでは人口は増加し続けていて、人口の三割が移民でアジア系移民は増加傾向にあります。人が増える=経済成長にたどり着きオーストラリアは成功しているようでした。しかし、コロナ禍による移民・ワーキングホリデーの減少などにより多くの職種で人不足に悩まされていました。多文化共生社会であるがゆえの問題であり、移民やワーキングホリデーに依存している面も感じました。ですが、これらのオーストラリアの政策はこれから日本が目指していくべき姿なのではと思っています。日本では少子高齢化が進み、コロナ禍以前から労働者不足が問題視され続けています。外国人の受け入れに対して積極的ではない日本ですが、経済成長のためにも少しずつ変化し、対応していくこと必要なことだとオーストラリアの現状を見て感じました。
観光グループでは研修のうち三日間、全日本空輸さんで研修をさせていただきました。観光するときに欠かせない移動手段である飛行機に関わってお仕事されているたくさんの方に出会いました。自分の目で現場を見て、働く方とお話させていただいたことで飛行機を利用する際に直接会う事はなくても多くの支えがあって私たちが安心・安全、そしてスムーズに利用できていることを実感しました。この研修で出会った方々のお客様のことを大切に思う気持ちや業務にあたっている時の真剣な眼差し、人と会話している時の表情のなどの人柄にも魅了され、私自身も誰かを魅了できる人に成長していきたいと思った三日間でした。
そして海外での様々な企業の研修を通して自分の好きなことに改めて気付きました。それは人との関わりを感じることや異なる文化に触れることです。これまでも好きでしたが他のことにも興味があり大学で探求していきたいものがなかなかわからずにいました。ですが、オーストラリアで働く方の姿を見たことや現地の方との交流で深めていきたいものを見つけ将来に繋いでいきたいと思うようになりました。これから国際交流などに関連する日本における異文化理解への教育や多文化共生社会を実現するための制度などについて研究していきたいと思うようになり、そのような分野を勉強して将来は日本と外国を繋ぐ架け橋となれるような人材になりたいと思っています。世界中の人とのコミュニケーションに欠かせない英語をこれからも勉強していくのはもちろんのこと、その他の言語習得や日本国内外で通用する力をこれから身に付けていきたいです。
この研修での経験に加えて、この事業で一緒になれた仲間と出会えたことが私にとって大きな財産になりました。事前研修や一週間の研修でたくさんの刺激を9人の仲間から受けました。一緒に研修をしていく中で自分にはない考えや自分にない力を持っている仲間への憧れや尊敬の気持ちを持ちました。それぞれの努力する姿や頑張っていることを聞いて自分もこれから頑張っていこうと強く思え、出会えてよかったと感じています。こうしてそれぞれが違う大学、異なる学部でこの事業がなければ出会う事はなく、自分がこの事業に参加でき、一員として皆さんと研修できたことを嬉しく思います。この出会いや経験の場を設けてくださった皆様に心よりお礼申し上げます。


