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2022.06.16

大学院

臨床心理士・公認心理師の現場から学ぶ② ~修了生の声~

本専攻は、臨床心理士第一種指定大学院として開設し20年目を迎えます。これまでに235名の修了生が巣立ち、資格を取得し様々な分野で活躍しています。秋には、「臨床心理士のアイデンティティに基づいた心理臨床実践について」をテーマとして大学院開設20周年のシンポジウムを企画しています。

そこで、todayでは「修了生の今」を紹介していきます。先輩達の活躍は、在校生だけではなく、これから大学院進学を目指す人々の道しるべとなるでしょう。

今回は、カウンセリングルームを開業して、臨床心理士・公認心理師として様々な現場で活躍しているC.T.さんを紹介します。

~臨床心理士・公認心理師として働く修了1期生C・Tさんからのメッセージ~

***現在の仕事***

 念願の小さなカウンセリングルームを開業しています。主な仕事の内容は、認知行動療法を中心としたカウンセリング、心理検査、学生さんや専門職の方からのSV依頼などです。同時に心理療法グループ、子育て支援グループの活動を臨床心理士の仲間や他職種の仲間たちと活動しています。また、スクールカウンセラーや神経内科の認知症外来では「価値に基づくトラウマケア」と「共同創造」や「組織変革」に力を入れています。最近、感じることは専門職の中の当事者性と当事者の中の専門性です。

***現場に活かされる本学大学院での学び***

 毎年後輩の卒業期を知らされる度に、その時の流れに驚いています。
福岡女学院大学院に入ったからこそ得られた学びは3つあります。一つ目は意思のあるところに流れができてきて、それに任せていれば寄り道や試行錯誤はあったとしてもその意思に導かれていくという体験です。大学院生活は期限やクリアしなければならないことに追われています。しかし今やるべきことを達成していくことで自分の意思の具現化に繋がることを学びました。二つ目はクライエントさんとの関係性から生じる自分のこころの変化を常に内省する癖です。今も内省は苦しいですが役に立ちます。三つ目は辛いことも喜びも含めてすべての関わりが卒業して仕事をする上での安全基地になるということです。

 院生のみなさん、これから大学院進学を目指すみなさん、福岡女学院大学大学院という安全基地を手に入れ、思い思いの夢に向かって意思の種を無意識にまき、安心して葛藤し思考錯誤してください。振り返ると道はできています。

 

◎今後も、臨床心理士・公認心理師の現場で働く修了生について、随時紹介予定です。