メディア・コミュニケーション学科では、卒業研究発表会をオンラインで開催いたしました。

大学での学びを卒業研究として論文や作品へまとめ、その成果を発表する卒業前最後のイベントです。例年通り、３年生もたくさん参加してくれました。

今年も興味深い研究テーマが並びました。飲食店でのアルバイトをきっかけに、現代の食品ロス問題についてのフィールドワークを行い、その結果を考察したもの。コロナ禍での「日常」の変化を敏感に感じ取り、エンターテインメントと社会の関係性について研究を行ったもの。ジェンダーフリーな社会への提案として、化粧品パッケージの制作に取り組んだもの。いずれも自身の経験をもとにした興味・関心からはじまっており、主体的に課題をみつけていることが感じられ、オーディエンスを惹きつけるものばかりでした。

（写真は左上から時計回りに、Ｉ.Ｎさん、Ａ.Ｗさん、Ｙ.Ｙさん、Ｎ.Ａさんの卒業研究作品です）

発表では、長い時間をかけて取り組んできた研究成果を7分という短い時間に凝縮しなくてはなりません。精力を傾けた研究だからこそ、緊張で早口になってしまう場面や、質問にうまく応えることができないもどかしい様子もみられましたが、自分だけでなく仲間の発表にも熱心に耳を傾け、最後まで熱い議論を交わしていました。

発表後に寄せられた下級生のコメントからは、これからの研究につながる多くの刺激があったことがうかがえました。その一部を紹介します。

「様々なテーマが集まっていて、普段気にも留めないようなことから着想を得た研究までありとても勉強になりました。残り一年間でできる限りのものを書けるように身が引き締まりました。」「先輩方がとても楽しそうに研究の発表をされているなと感じ、愛を持って研究に取り組んだことが分かりました。先輩方から頂いた刺激をこれからの研究につなげていきたいです。」