金沢ゼミでは、社会人の方々との交流を通じ、プロジェクトの推進・達成に加え、企業の文化や仕事のやりがいなどを知り、そこから学生自らの将来を考えてみることを目標にしています。今年度の2年ゼミ生15名は、岡山県倉敷市の製麺会社である株式会社 麦のめん様の新商品3種につき、その販売を促進するプロジェクトに取り組んできました。
麦のめん様からいただいた課題の一つである「新商品の食シーンの提案」については、4つのグループに分かれて、まず商品のターゲット顧客を定め、その上で「5W1H」(いつ、どこで、誰に、何を、なぜ、どのようにして)を切り口に、ターゲットが新商品を食するシーンを考えていきました。その過程で学生たちは、インターネットによる調査にとどまらず、SNSを利用した独自アンケートや専門家である管理栄養士さんへのインタビューなど、このコロナ禍において出来る最大限の取組みを行ったようです。
麦のめん様の新商品については、まだ発表前のため詳細についての言及を控えますが、学生なりの発想で、「働く女性」「糖尿病患者とその家族」「妊婦さん」「実家から離れて暮らすきょうだい」をターゲット顧客と定め、さらに麺を使った料理レシピを考えて、実際に調理までやってみたとのことです。
このような充実した調査と深い考察を織り込んだ最終プレゼンテーションが、今年度最後のゼミで実施されました。このプレゼンテーションは、お聴きいただいた㈱麦のめんの塩見社長、さらには㈱麦のめん様をサポートしている日清製粉㈱の皆様に、大きな感動を与えたようです。「予想をはるかに超えるレベルの発表で、驚きを隠せないのが正直な感想です。非常に興味深い内容ばかりでした」との大変ありがたいお言葉をいただきました。
以下は学生によるプロジェクトの振り返りです。
また、プレゼンの発表や司会進行が全て終わったとき、これまでにない大きな達成感を感じました。自分たちが多くの時間をかけ一生懸命作り上げたプレゼンに対して、みなさまからたくさんのお褒めの言葉をいただけたことが本当に嬉しく、ここまで頑張ってよかったと心から思いました。
また、報連相の徹底や当事者意識、仲間への思いやりの大切さも改めて感じました。グループのメンバー全員が揃って作業できる時間も限られていたため、こまめに進捗状況の報告を行って、常にお互いへの感謝の気持ちや労いの言葉を伝えながら作業を進められたことも、プレゼン成功の要因だと思います」。
わずか4ヶ月間の取組みではありましたが、学生たちにとっては多くのの学びを得られた、貴重な機会になりました。お客さま、麦のめん様の従業員の皆様、そして塩見社長の想いに寄り添い、みなさんのために自分たちは何が出来るのかと考え抜いた経験は、学生たちを人として一回り成長させたのではないかと思います。
このような機会を学生たちに与えてくださいました㈱麦のめんの塩見社長、並びに㈱麦のめん様と当ゼミを仲介いただいた日清製粉㈱の皆様に心より御礼申し上げます。
(オンラインによるプレゼンテーション)
(力強いプレゼンでした!)