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2021.12.02

言語芸術学科

【授業紹介】百読百鑑Ⅱ② 『タイタニック』

 言語芸術学科では、4年間で文学の名作100冊、演劇・映画鑑賞100本を目標とする「百読百鑑」という授業があります。

 「百読百鑑Ⅱ」は、映画を中心とした2年生の授業です。授業では、古今東西の名作映画リストの中から一人一作品選んで、その作品の魅力をプレゼンテーションします。

 受講生は必ずしもその作品に精通しているわけではありません。しかし、この授業で大切なのは、未知の作品に出会ったときに感じる新鮮な驚きや違和感を丹念に言葉にする作業です。

 ご紹介するのは、昨年度おこなった授業から質疑応答の様子です。プレゼンテーションの後は、毎回教員と発表を担当した学生による質疑応答の時間が設けられます。昨年度は遠隔実施でしたので、チャット欄で他の受講生から感想コメントももとめました。

『タイタニック』 (1997・アメリカ)

監督: ジェームズ・キャメロン  出演: レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンストレット他

1912年に実際に起きたタイタニック号沈没事故をもとに、貧しい青年ジャックと上流階級の娘ローズの悲恋を描く。

──プレゼンテーションありがとうございました。この作品は非常に人気がありますので、観たことのある人も多いかもしれません。チャット欄では「私が初めて夢中になった映画がタイタニックでした。主人公二人ももちろん魅力的な人物ですが、二人で抱き合って沈んでいく老夫婦がすごく印象的な映画だなと感じました」という感想コメントがあります。「沈没する船中にいてもなお演奏を続ける演奏家を見て、どう思いましたか?」という質問がありますね。沈没する場面ではたくさんの人間模様が描かれます。その辺りどのようにご覧になりましたか?

私だったら、沈没すると分かっていてあんな風に最後まで演奏できるとは思えないので、覚悟を決めて演奏しているのはかっこいいと思いました。

── 場面についての質問もありますね。「ローズが青碧のネックレスを海に投げるシーンがありますよね。そのときのローズは清々しい表情をしているように見えたのですが、それはなぜだと思いますか?」という質問があります。どう思われますか?

沈没して84年経った時に、探検家の人たちがタイタニック号を探している様子がテレビに映るんですけど、ローズはその人たちに初めて過去のことを話すんです。清々しい表情なのは、ようやく自分のことを全て話することができたからだと思いました。感慨深い場面だと思います。

──ようやく人に伝えられたことでローズも自分の気持ちを消化できたのかもしれませんね。皆さんご存知、船首に立って手を広げる名シーンもありますし、そういった場面も改めて見直してみるといいかもしれません。「今度みんなで観ようよ!!」というコメントもあります。これはたしかに大画面でみんなで観たいですね。他にも質問をいただいてます。「一番好きな登場人物は誰でしたか?」

圧倒的にジャックが一番好きです! めっちゃカッコいいんですよ~!

──それは分かります(笑)皆さんのコメントを見ていても、レオ様人気がすごいですね。この人気はずっと公開当時から変わりませんね。この作品の監督はジェームズ・キャメロンです。壮大で、迫力ある映画作品をたくさん手掛けています。他の作品も見てみることをオススメします。

お気に入りの俳優に色めいたり、みんなで鑑賞しようと言えるのも、映画作品の魅力ですね。

学生の受け答えから、日頃の取り組みが伝われば嬉しいです。