2021年3月、11名の大学院生が、それぞれの新しい職場での活躍を期待されながら、臨床心理学専攻を修了しました。
シリーズ投稿の第三弾、新卒修了生から、大学院での学びをふり返っての報告です。
★2021年3月大学院臨床心理学専攻を修了したS・Wさんより★(福岡女学院大学出身)
大学院では、授業や実習を通して様々なことを学んでいきます。学んだことを吸収するだけでなく、自分の意見やそこから感じたこと等を言語化し発信していく場面も多くあるため、積極性を持つことも大切になります。私は今まで、人前に出ることや発表をすることに苦手意識を持っていたため、大学院で学ぶことに対して「大丈夫かな」という想いが強くありました。しかし、本学院では学生と先生方との距離も近く、親身に話を聞いてもらえたりサポートしてもらうことができます。そのような温かい雰囲気の中で自分の思っていることを聞いて受け止めてもらえる体験ができたことで、言葉にすることへの安心感につながり、少しずつ自分の言葉で考えや気持ちを伝えていけるようになりました。
また、数多くの実習で様々な人と関わっていく中で、自分の関わりについて振り返る時間も多くありました。時には自分と向き合うことが辛くなる瞬間もありましたが、話を聞いてもらい、それに対して先生方や同期から考えを返してもらえることで、自分自身に対する理解が深まり“自分らしさ”というものを見つけることができたと思います。少しずつ自分自身のことを受け止め大事にすることができるようになったことから、自分が関わる人たちのことも大切にしていきたいという気持ちが生まれるようになりました。このような学びの中での体験は、臨床心理士を目指す上でも非常に大切なことであり、本学院のカリキュラムや先生方が丁寧に寄り添い指導してくださったからこそ、自分自身の成長を実感できた貴重な2年間だったと思います。