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2021.07.08

大学院

大学院での学びについて ―2年間を振り返って― ②

2021年3月、11名の大学院生が、それぞれの新しい職場での活躍を期待されながら、臨床心理学専攻を修了しました。前回5月21日の報告に引き続き、新卒修了生からの報告です。

★2021年3月臨床心理学専攻を修了、他県の大学から進学したYさんより★

2年間の大学院生活では、臨床心理士になるための必要な知識を学ぶだけでなく、自己理解・自己内省を多く得る機会となりました。私は外部の大学からの入学ということもあり、大学院入学前は不安と緊張がとても大きかったですが、いざ始まるとそんな気持ちが吹き飛ぶくらいの忙しさと学びの多さでした。日々の授業や実習の振り返りでは、少人数のグループ内で1人1人の考えや意見を聞くことができ、毎日常に新しい価値観に出会っていたように思います。そこから、自らも自分の考えを積極的に発言することができるようになりました。同じ環境で学ぶ院生同士だからこそ話せることも多くありました。出身大学の違いもほとんど気にならず、分け隔てなくコミュニケーションが行える雰囲気だと思います。また、先生方も常に私たちの話や意見を丁寧に聞いてくださり、細かく振り返りをしてくださったことで、より自分の考えが深まったように感じます。実習においては、「関わることとは何か」を自分の中の課題として臨んでいました。実習が始まった当初は、「関わる」ということをあまり深く考えずに実習をこなしていました。しかし、心理職を目指す者として、関わる相手に常に寄り添い、その人にとって何が必要かといったことを考えながら関わることの重要性を、実習の振り返り等で学びました。関わる相手1人1人に異なる背景、取り巻く環境があり、それらがその人自身にどのように影響しているのか、より多くの視点から考えることが大切だと学ぶことができました。

★2021年3月臨床心理学専攻を修了、社会人経験を経て、進学したNさんより★

私は、社会人経験を経て、大学の3年時に編入、その後大学院に進学しました。

親子程の年齢の違う仲間と過ごした時間、それは私の人生にとってかけがえのない、大変貴重な時間、経験となりました。当然、最初はお互いに遠慮から始まりましたが同じ目標を持った仲間同士、時間の経過と共に少しずつですが自分の意見や考えを言い合えることができるようになりました。そして同時に、それを受容してもらえるという経験は、今後、私達が心理士として生きていく上において、大切なそして貴重な経験であったと改めて実感しております。また、特に修士2年での1年間は、コロナ禍の影響もあり、授業や実習が予定通り行えないという厳しい事態も経験しました。慣れないオンラインでの授業は、システムを苦手とする私にとって大変辛い経験でもありました。しかし、その状況下においても、先生方が、そして大学院院生同士がお互い助け合い『つながっている』ということを実感できた、大変貴重な経験でもあったと改めて思っております。私は、長い社会人生活に終止符を打ち、敢えて大学編入、そして大学院という道を選択しました。福岡女学院大学、そして大学院での4年間の学びを終えた今、改めて、思ことは、この選択をして本当に良かったと心から実感していることです。「学びたい」という、シンプルですが大切な思い、もしその思いが過れば、いくつになってもスタートは可能ではないかと思います。一緒に、この『つながり』を大切に、学ぶことスタートしませんか。きっと貴重な学び、そして充実した人生につながると信じてます。

❉修了生からのメッセージシリーズ、次の更新へ続きます。今後、あと2名のメッセージを更新予定です♪