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2021.05.21

大学院

大学院での学びについて ―2年間を振り返って―

2021年3月、11名の大学院生が、それぞれの新しい職場での活躍を期待されながら、臨床心理学専攻を修了しました。

 今回は、その修了生たちに2年間の学びについて報告してもらおうと思います。知識の習得のみならず、自分自身のあり方を問い直しながら、2年間仲間と切磋琢磨した大学院生活のリアルな様子が伝わるのではないでしょうか。

2021年3月臨床心理学専攻を修了、他県の大学から進学したSさんより

大学院では、多くのことを体験し学び成長することができました。その中での学びの1つとして「人と出会い、つながることの大切さ」というものを実感しています。私は県外の大学から福岡女学院大学の大学院に入学しました。最初は、新しい場所への不安と緊張を抱きながら登校していたのを覚えています。しかし、いざ授業が始まると院生内での意見交換が多いということもあって、すぐに同期や先輩方と仲良くなることができました。知らない土地に一人だった私に居場所ができたような感覚があり、大学院がとても居心地の良い場所となりました。とても素敵な人たちに出会うことができたと思います。

また、大学院の先生方との出会いも私を大きく成長させてくれました。授業を受ける中で、今まで自分には無かった気づきや学びを得ることができました。自分がこれからどのような心理士になりたいのか、何を大切にしていきたいのかということが先生方の授業を受ける中で確立されていきました。

このように、大学院では多くの人と出会いつながることができ、自分自身の成長をも感じることができました。生きていく中で多くの人と関わりを持つ機会があり、多くの出会いを体験しますが、その出会いをその場だけの出会いにするのではなく、その後もつながっていけるような出会いにしていきたいと思えるようになったのは、大学院での素敵な出会いを体験できたからだと思います。これからも、「人との出会いとつながり」を大切にしていきたいです。

2021年3月臨床心理学専攻を修了、福岡女学院大学から進学したIさんより

まず、大学院では、学部の時よりも実習の数が増えました。実習後は、どのようなことを学び、感じたのかといったことの振り返りを先生方や同じ学年の人たちと行います。振り返りの時間は自分自身と向き合うことが多く、目を向けたくない自分の嫌な部分に気づくこともあるため、気持ちが落ち込むこともありました。しかし、先生方や同じ学年の人たちに自分の思いを受け入れてもらい、考えるヒントをもらうことで、徐々にどのような自分も受け入れることができるようになっていきました。これは、私たちがこれから携わろうとしている“カウンセリング”でクライエントが経験することに近い体験だったのではないかと感じています。

また、一方からだけではなく様々な方向から物事を見ることの重要性を学ぶことができ、自分が行いたい支援は何か、相手から求められていることは何かを考える時間にもなりました。実習での様々な経験を通して、人との関わりの中で悩んだり、迷ったりした際は、悩み迷い続けるのではなく、一旦立ち止まり、それまでの過程を振り返りたいと思うようになりました。さらに、関わる相手のみならず、自分自身も大切にしたいと自分の考えが変わりました。

そして、実習をさせていただく中で、多くの方々との出会いがあります。その方々との関わりを通して、自分自身の視野が広がり、将来の自分について考えるきっかけをいただけたと感じています。今後も、一つ一つの出会いに感謝し、大切にしたいと思っています。

❉修了生からのメッセージシリーズ、次の更新へ続きます。

今後、あと4名のメッセージを更新予定です♪