この授業では、イギリス文学のおもな作家や作品を時代背景とともに紹介しながら、イギリス文学がたどってきた歴史を見ていきます。三年次の「海外フィールドワーク(実践)」ではイギリスで文学・文化の実地研修をしますが、「イギリス文学の変遷」はそのフィールドワークの予備学習的な授業でもあります。ですから授業では、現地に行った気分、その時代にワープしたような気分を味わえるように工夫しています。イギリス文学の中には映画になっている作品もたくさんありますから、映画を鑑賞して意見や感想を交換したり、写真を使った“バーチャル文学散歩”もしています。
特に2020年度は気軽に旅行できる状況ではありませんでしたから、バーチャル文学散歩は好評でした。教員が現地で体験した珍エピソードも紹介しながら、写真で文学にゆかりの土地をめぐります。バーチャル文学散歩には「本当に行った気分になれて楽しかった」「いつか自分の目で見てみたい」「コロナでなかなか出かけられないけれど、楽しい気分になれた」などの声をたくさんいただきました。授業の最後のアンケートでは、こんな感想もいただきました。「今までほとんど関わることのなかったイギリス文学を一年を通して学び、こんなにも面白く魅力的なのだと思いもっと早く知りたかったと思いました。授業が終わっても本や映像作品でこれからも親しんでいきたいと思いました。」これからも、「文学はおもしろい！」と思ってもらえる授業を目指していきます。