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2021.02.22

国際英語学科

Senior/Junior Seminar【細川ゼミ:応用言語学、認知言語学】

DEPARTMENT OF ENGLISH AS A GLOBAL LANGUAGE (EAGL)
細川 博文 教授
【About 細川ゼミ】

私のゼミには英語教育に関心を持つ学生が多くいますが、これまでアメリカ英語とイギリス英語の比較、英語比喩表現、英文漫画を使った英語指導法などユニークな研究が行われています。2年間のゼミの半分は学生が選択したテーマ研究を中心に進めます。その中で、高度な英語力、批判的思考力、プレゼンテーション力などが育ちます。卒業生は、教育分野・航空関係・金融関係など多岐にわたり活躍しています。

以下に、2020年度のオンライン授業で、細川ゼミを受講した学生の感想(代表)をご紹介します。

在学生の声

【4年生 I.R.さん(熊本学園大学付属高校 出身)】
①Seminar(ゼミ)を受講しての感想を聞かせてください。

私たちの学年は5人という少人数でゼミを行っています。細川先生のゼミなので、教職について学ぶと思っている人も多いと思いますが、基本的には実践的な英語力や読解力を身に付けるための授業内容がほとんどです。3年次は指定図書を読み、まとめ、発表し、英語でその内容についてディスカッションをしました。同時に3年次から自分の好きなテーマで研究を始めます。3年次は日本語で論文を書き、英語で研究発表をします。4年次になるとどちらも英語で行います。これらのゼミの活動を通して、着実に考察力や英語力を向上させることができたと思います。少人数で、みんな仲がいいので、間違いを気にせずに積極的に話し合いができたことがとてもよかったです!先生も親身になって相談に乗ってくださるので、論文作成やTOEICの勉強では大変お世話になりました。

②ゼミではどのような研究をしていますか。

私の研究テーマは「On some effects of self-efficacy on English learning in the classroom」です。生徒の自己効力感が英語学習にどのような影響を与えるのかについて研究しています。よく「もっと自信を持って!」という言葉を聞きます。しかし、自信(自己効力感)をもっていれば、本当にいろんなことがうまくいくのか?と疑問に思いました。これがこの研究テーマを選んだきっかけです。研究を通してわかったことは、自己効力感は動機づけに深く関わってきます。高い自己効力感を維持することで、生徒のモチベーションが上がり、英語学習によい影響を与えます。そこで教授法、クラスルームマネジメント、評価という英語教育のカギとなる3つの要素に、自己効力感を高めるためのポイントを組み込んでいくべきだと考え、研究を進めました。

③将来の夢を聞かせてください。

卒業後は熊本大学で事務職として働きます。もともと事務職志望で、地元で働きたい、教育に関わる仕事をしたいと思い、九州国立大学法人等職員採用試験を受験しました。熊本大学はグローバル化に特に力を入れているので、大学4年間で培ってきた英語力を活かし、活躍できたらと思います。

 

【4年生 N.S.さん(佐賀県立鳥栖高等学校 出身)】
①Seminar(ゼミ)を受講しての感想を聞かせてください。

ゼミでは、教職に関することだけでなく社会に出て必要な技能を学ぶことができました。その中でも、1つのテーマについて先生とゼミ生5人でディスカッションをする時間は、思考力や伝達力を鍛えることができました。私は自分の考えをまとめることが苦手なので苦戦もしましたが、先生のご指導のもと、自分の苦手に向き合う難しさの中に楽しさがあることに気づき充実したゼミを経験することができました。

②ゼミではどのような研究をしていますか。

私の研究テーマは「日本の教育におけるイエナプランの可能性」を見つけることです。イエナプランの特徴として、異年齢学級(3学年が1学級)で学習を進めたり、ワールドオリエンテーションと呼ばれるものを行い教科書の壁を超えた知識を身につけたりします。このようなイエナプランと日本の学習指導要領のもとで行われる教育との違いに面白さを感じ、この研究テーマを深めた結果、日本の教育の中でオランダのイエナプランと同じ方法で実現することは不可能でも同じ目的を違う方法で実現することが可能だということが分かりました。

③将来の夢を聞かせてください。

卒業後は、即戦力のある英語教員になるために福岡教育大学教職大学院に進学し学びを深めます。私は新たに、生徒にとって分かりやすい英語の教授法に興味が湧いていますのでゼミで学んだ技能を活かし、教職大学院ではさらなるスキルアップを目指して研究を続けていきたいと考えています。加えて、教職大学院卒業後は、今までお世話になった方々に感謝の意味を込めて立派な教員になり、今まで頂いた恩を次は自分が生徒たちに還元していきたいと考えています。

 

【3年生 E.H.さん(大分東明高等学校 出身)】
①Seminar(ゼミ)を受講しての感想を聞かせてください。

私は、英語教育に興味があったため細川ゼミを選びました。このゼミを通して、書かれている内容を鵜呑みにするのではなく、常に「なぜ?」と疑問を持ちながら読むことが習慣となり、知識が身につくことに加えて思考力の向上にもつながりました。また、5人という少人数での授業なので、失敗を気にせず積極的に意見交換を行うことができました。

②ゼミではどのような研究をしていますか。

今は自己調整学習という、学習方略の一つについて研究しています。自己調整学習とは、目標を設定し学習計画を立てるところから学習後の振り返りまでを学習者自身で行う方略で、これらを繰り返すことで勉強を習慣化することができるといわれています。私は卒業後、中学校の英語教員になりたいと考えています。ゼミでの研究を活かして、一人一人に合った学習指導ができるように今後も研究に励みたいです。

③将来の夢を聞かせてください。

ゼミに入って1年が経ちましたが、コロナウイルスの影響でまだ対面で授業を行えていません。しかし、オンライン授業ではチャットを使うため、学んだことがそのまま記録として残ります。また、顔を見て話せるMeet(テレビ会議システム)の時間は毎回とても楽しいです。来年度は、さらに英語に磨きをかけて、良い論文が書けるように頑張ります!

 

【3年生 U.N.さん(短期大学部から 編入)】
①Seminar(ゼミ)を受講しての感想を聞かせてください。

大学編入をしたばかりで先生やクラスメイトとも初対面だったため、遠隔でのゼミに最初は少し不安がありました。しかし、授業内で双方向のコミュニケーションをとる機会が多くあり、先生の授業の進め方や説明も分かりやすかったため、安心して授業を受けることができました。また、このゼミを通して、批判的思考力や要約力、プレゼンテーション法など社会で役立つ多くのことを学び、非常に為になりました。クラスメイトも前向きで努力家な人が多く、「私も頑張ろう!」と日々良い刺激を受けながら切磋琢磨できる環境にあると感じています。

②ゼミではどのような研究をしていますか。

「効果的な英語学習法」というテーマで文献研究を行っています。日本における英語の使用拡大や日本人の英語力の現状から、英語力の改善・向上の必要性を感じ、このテーマを選択しました。現在は、英語学習の主要理論である第二言語習得論(SLA)の観点を中心に、全ての学習の基本であるインプット・アウトプットや、学習の継続に必要不可欠な動機づけについて深く学んでいます。

③将来の夢を聞かせてください。

教育・音楽・化粧品業界のいずれかに就職することを目指しています。また、社会に出ても英語力の向上に努めていきたいと思っています。