この授業では、観光社会学の重要な概念の1つであるジョン・アーリの「観光のまなざし」という概念を用いて、現代観光と社会のつながりを考えていくものです。私たちがある地域を観光するとき、訪れた場所で私たちがとる行動や態度はその地域のイメージに影響を受けることが多くあり、その情報限は観光パンフレットやテレビ、雑誌、映画などさまざまです。今や携帯電話1つあれば、旅行先の情報だけでなく、その場所の写真やどのような場所かも知ることができるように、私たちは多数のメディアを通してそのイメージを膨らませて観光に行き、事前に自分たちが得た情報を現地で自分自身がまなざしを向け、同じような写真を撮るという行動を誰でも1度はとったことがあるのではないでしょうか?そのような私たちが観光が何気なく体験している観光について、「まなざし」という点に注目し、さまざまな事例から考えていく授業です!
★遠隔授業を終えて、受講した学生の感想の一部をご紹介します!
・この授業は昨年先生の授業を受けて観光について興味を持ち、もっと知りたいという思いから選びました。今でこそ行けないですが、これから観光する機会があったときに絶対学んでよかったと感じると思いましたし、学んだことを心に留めて遠方の旅行に限らず行動していきたいと改めて思いました。
・14回目まで毎回、レジュメや動画でわかりやすく説明してくださり本当にありがとうございました。毎回大変だったとは思いますが、とても分かりやすく不安だったオンライン授業がとても楽しく充実したものとなりました。水曜日のこの時間がとても大好きでした!!!こんなに授業が終わっちゃうの悲しいと思ったのは初めてです。観光がこんなに深いものだと知って今後も学んでいきたいと思いました。
・この授業を受講し始めた当初は、最後までオンライン授業になるとは思っていませんでした。オンライン授業になったことで人数が多い授業は先生と学生間のコミュニケーションがどうしても取りづらくなるのではと思っていましたが、質問コーナーを設けてくださり、それに一つひとつご丁寧に回答して下さったので、わからない部分以上に授業に直接関係ないようなことまで画面を通してですがお話しすることが出来てとても楽しかったです。
・観光は、自分だけが楽しむのではなく、その地の人達のことを考える…素敵なことですね。思い返せば、自分にはそれが欠けていました。しかし、先生の授業をとったことで観光に対する考え方が全く変わりました。インスタグラムのためだけに観光することはレベルが低いですね。昔の人たちの方がより観光を楽しんでいたのではないかと思います。自分は、この授業で学んだことを、先生の授業を受けていない人に伝えていけたらなと思っています。
・私は他学科なので、観光の授業を理解できるか不安でしたが、先生がとても明るく、解説も丁寧にしてくださったので、授業がとても楽しかったです。本当にこの授業を取って良かったなあと思いました!先生にお会いできなかったのは寂しいですが、また観光の授業を取りたいと思います!
・初の遠隔授業で初めはどうなることか、ととても不安でしたが14回の授業を終えてみて、とても楽しかったです。先生の動画での配信は毎回とても分かりやすくて助かっていました。理解が難しい分野もよく理解することが出来ました。観光には必ず明るい場面だけでなく、暗い面も存在しており、ホスト側、ゲスト側の双方が観光倫理の視点を持つことが大切だということをこれから先よく覚えておきたいです。
・14回の授業で思ったのは、自分が観光地に行った時いい意味で違った見方になるなと思いました。ただ外面を見るだけでなく、その場所の意味や歴史について知理解しようとすると思いますし、それが観光地に行くうえで大切だと感じました。
・私はこの授業を通して、自分にとっての観光に対する見方が変わったなと思います。観光といえば、楽しむもの!そして、この授業でもありましたが、写真を撮ってみんなに共有したいという気持ちが私の中で大きかったです。観光地で迷惑をかけることはしてはいけないという認識は持っていたのですが、その自分の観光の楽しみ方に対してはなにも疑問に感じていませんでした。ですが、この授業で観光の本来の目的を学んだ気がします。観光は、その場所に行かないとできないことを体験する場所であり、背景に目を向けることが大切であること、決して明るいイメージだけを持っているものではないということです。そして、現地の人たちに対する配慮やその場所の理解が重要となることも学びました。また観光が出来る機会が訪れたら、今回学んだことを思い出して存分に観光を楽しみたいと思います。