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2020.08.21

国際英語学科

論座 RONZA 朝日新聞 Digital 川端特命教授投稿

川端特命教授が朝日新聞デジタルの「論座 RONZA」に記事を投稿しました。

1.「新型コロナで国連安保理に異変 初のネット会議は機能するか」(2020年4月8日)

執筆は朝日新聞編集委員の藤田直央氏ですが、「裏舞台を知る川端教授の指摘」というタイトルでインタビューを受けました。川端教授は、国連発足以来75年にわたり15理事国による協議そのものがネット会議で行われたことはなかったこと、ネット会議によって非公式な意見交換が制約され議案の調整が難しくなること、など5つの懸念すべき材料をあげています。5点目はネット会議の使用言語が英語に限定されたことです。通常は英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラブ語の6言語で会議は行われますが、同時通訳の関係上英語のみに限定され、それによる議論への影響が懸念されることを指摘しました。

2.「「敵基地攻撃能力」とは何か?イラク戦争当時の国連での議論から考える」(2020年7月29日)

執筆は川端特命教授です。記事の副題は「日本の論争に示唆を与える「先制攻撃」と「予防攻撃」との相違点」。東アジアの安全保障環境の変化やイージス・アショア配備計画の中止を受け、安全保障に関する危機感が高まっています。アメリカのイラク戦争を例にあげて「先制攻撃」とは何か、その定義の難しさや運用の危険性を議論しています。先制攻撃と予防攻撃の違い、敵基地攻撃の目的、攻撃のタイミングなどをどう判断すべきか、イラク戦争への対応から得られた教訓をもとに真摯な議論が必要であることを説いています。

論座の川端教授のページです。有料購読が必要ですが、最初の部分は読むことができます。 https://webronza.asahi.com/search/index.html?word=川端清隆

※国際英語学科では学びの分野の柱に「国際関係・交流分野」があります。

国際交流は一般の文化交流から経済・政治上の交流・関係まで領域の広い分野です。この分野は川端特命教授(元国際連合政治局政務官)と櫻田教授(元三菱総合研究所主席研究員)が中心となり学生を指導します。長い海外生活・職務経験から得た知見を通して「世界の現実」を伝えます。

高校生の皆さんの中には将来国連やNPOで働きたいと考えている人がいるでしょう。同時に、そうした公共国際機関ではなくビジネスの世界で活躍したいと考えている人も多くいるはずです。

大学では個別の職業に直結した学びというより、世界の動きを見る目、歴史的な流れを理解する視点、自分の考えを発表し他者と議論する表現力、を鍛えます。「教養」ということばで言い替えることができるかもしれませんが、それは単なる知識の集積ではありません。所謂「物知り」を育成する場ではないのです。俯瞰的にものごとを捉え、論理的に思考し、且つ相手の感情もくみながら説得する力、言い替えれば困難に遭っても怯むことのない resilience を身につけます。

こうした力を付けるには4年間では短かすぎるかもしれません。しかし、それだからこそ充実した4年間と言えるでしょう。留学プログラムも充実しており、高度な英語力をつけて社会で活躍する「鍵」を手に入れることができると信じています。難しく考えずにまず挑戦してみましょう。4年後にはたくましく成長した自分に出会うことができるでしょう。