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2020.09.08

国際キャリア学科

(授業紹介)Japanese Industry(日本産業論、国際キャリア学科3年選択科目、担当:山口)

国際キャリア学科3年生を対象とする「Japanese Industry」(担当:山口)では、戦前から太平洋戦争での敗戦、戦後復興、高度経済成長、石油ショックと安定成長への移行、プラザ合意からバブル景気、バブル崩壊と長期デフレ、現在のアベノミクスまでと、日本経済の変遷をたどりながら、各時代の経済を牽引した繊維、鉄鋼、自動車、電機、総合商社、金融など主要産業の概要と歩み、そして現況を学びます。

(写真は昨年の本授業の様子です)

オンライン授業となった今年度は、教科書購入にも不便があったため、1年次に配布した「国際キャリア入門」の教材も活用しながら、年代毎に日本経済の動向について解説した英文を課題として読み解いたうえで、質疑応答を交えながら戦後の日本の経済と主要な産業の歩みについて学んでいきました。

以下は「Japanese Industry」を受講した学生の感想(代表)です。

M.Sさん(福岡県立筑前高等学校出身)

「Japanese Industry」の講義では、戦後の日本経済の歩みと変化を様々な側面から学びました。遠隔授業でしたが、先生のとてもわかりやすい講義のおかげで日本の経済と産業に関する知識が着実に身についたと思います。講義のなかでも、また宿題でも自分で調べることが多かったことが学習意欲の向上に繋がりました。宿題では日本経済に関する英文読解などにも取り組み、経済学、経営学関連の専門用語を自分で調べることで新しい英語の語彙や知識も増やすことができました。

S.Mさん(福岡県立春日高等学校出身)

オンライン授業で最初は不安もありましたが、先生が毎回の授業で質問を投げかけられ、自分で調べる時間を設けて頂いただいたことなどもあり、理解が深まり、心配無く受講することができました。質問への回答を見てクラスメイトの意見を知ることができたのも有意義でした。高校までの日本史や政治経済の授業よりも深く、なぜこの現象が起こったのか、その背景は何かを考え、理解することができました。過去の不況の原因や政府の対策について学んだことで、社会の現状についても考えるようになりました。

M.Kさん(福岡県立城南高等学校出身)

講義のなかでも繊維産業に関する講義が印象に残りました。経済発展の初期段階では安い労働力を活かして繊維産業が発展し、産業基盤を構築すると共に外貨獲得に必要な輸出を牽引していくということを学ぶとともに、高度経済成長を牽引した日本の繊維産業が人件費高騰や円高などに伴う製造コストの上昇、そして2000年代以降は最新トレンドを採り入れながら低価格に抑えた衣料品を短い商品サイクルで大量に販売するファストファッションの伸張で生産量、企業数とも縮小を続けてきたことなどを学びました。また、1950年代から現在まで、各年代を代表するファッションデザイナーについても考えました。知っているブランドがでてきてとても親しみやすかったです。『ローマの休日』や『プラダを着た悪魔』などの映画を見ていたので、それとも関連付けながら繊維・ファッション業界についての理解も深められました。

M.Nさん(福岡県立筑紫高等学校出身)

高校の時、日本史と政治経済をとっていたので、この講義では高校の時に学んだことを思い出す場面がたくさんありました。高校で使った教科書も使って、少し懐かしみながら楽しく講義を受けることができました。政治経済はもともと得意ではなかったのですが、山口先生の説明や資料は私たちの身近なものに関連させてくださっていたので、高校の時にはわからなかったことが理解できるようになりました。これからどのような仕事につくのかわかりませんが、今回、学んだことはマーケティング企画など関心の高い仕事に活かせそうなので、復習して、忘れないようにしたいと思います。授業の内容ではありませんが、最後に先生が教えてくださったスティーブン・ホーキング博士の言葉がとても心に残りました。ありがとうございました。

F.Nさん(福岡県立宗像高等学校出身)

経済に関する授業を受けたのは一年生の時の「国際キャリア入門」以来だったので、勉強できてとても楽しかったです。オンライン授業でしたが、山口先生が質問を投げかけられて私たちが調べたり、考えたりしてから答えるという授業スタイルだったので、受け身にならずに授業に取り組めました。来年、就職活動を迎える私たちにとって経済について学ぶことはとても有意義であり、この授業で学んだ日本経済の歩みをこれからの経済動向を考える上で参考にしたいと思います。対面での授業ができずに残念でしたが、先生が工夫して授業をしてくださったおかげで有意義な時間を過ごせました。準備等大変だったのではないかとお察しします。ありがとうございました。

K.Mさん(福岡県立須恵高等学校出身)

「Japanese Industry」を受講して、日本の経済と産業、そしてそれを取り巻く国際政治経済についての学びを深めることができました。私が最も興味を持ったのは現在も続く日本の主要な企業の起源やその海外進出について、時代背景や様々な世界情勢を絡めて、学ぶことができたことです。オンライン授業でも、先生の授業は対面授業と変わらず、とてもわかりやすく、非常に興味深い内容ばかりで、楽しかったです。ありがとうございました。

A.Fさん(福岡県立三池高等学校出身)

「Japanese Industry」では、戦後からの日本経済の歩みについて詳しく学ぶことを通して、敗戦後の廃墟から高度経済成長を経て日本経済がどのように発展してきたのか、現在の日本経済がどのようにして成り立ってきたのかを理解することができました。これからは、ニュースなどをよく見て、現在の日本経済の抱える問題点などについても考えることができるようになりたいです。経済問題や日本社会の動きを知ることはとても興味があったので、受講していて楽しかったです。ありがとうございました。

A.Tさん(鹿児島県立加治木高等学校出身)

「Japanese Industry」を受講し、たくさんの学びがありました。簡潔で分かりやすい授業のおかげで、敗戦から日本の戦後復興、経済成長、それを取り巻いた海外の動向、日本企業の繁栄や衰退など、深く理解することができました。対面での授業を受けられなかったのは残念でしたが、掲示された資料を一文字ずつ読みながら深く考える時間が持て、より理解を深めることができたと思います。自分のコメントに対する先生の返信を頂いた時は嬉しかったです。さらに、専門ゼミや他の授業で日本と海外との関わりや歴史を学んだこともあり、これらの知識との結びつきを感じた時はとても興味深く、学ぶ楽しさも感じました。

S.Mさん(熊本県立玉名高等学校出身)

「Japanese Industry」を受講して、日本の経済や産業について詳しく学ぶことができました。敗戦から今の日本に至るまでの成長過程を客観的かつ多角的な視点から見ることができ、知識が広がったと思います。もっと自国についての理解を深めたいと思いました。就職をし、社会の一員となったら、今回、学んだ日本の経済や産業に直接、関わるようになります。そう思うと、ワクワクした気持ちと同時に不安な部分もありますが、先生が授業の最後に送ってくださったスティーブン・ホーキング博士の言葉を胸に、困難な状況下でも頑張りたいと思います。ありがとうございました。

Y.Yさん(宮崎県立延岡星雲高等学校出身)

日本経済の仕組みや変遷、日本企業の国際ビジネスについて詳しく学ぶことができました。詳細に解説いただいている資料を復習することで、より理解が深まりました。この授業を受けてから、よくニュースを見て、新聞を手にするようになりました。まだまだ学ぶことが多くあるので、これからも日本の経済や産業にもっと目を向けて、復習していこうと思います。

K.Kさん(熊本県立玉名高等学校出身)

今期、この授業を受講して、戦前や戦後の日本の経済について詳しく学ぶことができました。授業を聞くだけでなく、先生が提示された設問を実際に自分で調べて、様々な情報を比較することで、知識の定着もより一層高まり、自分でリサーチする力がついたと感じています。このスキルを就職活動や別の授業でも生かしていきたいです。対面で受講できなくて、残念な気持ちでいっぱいですが、自分の意見や調べた答えを気軽に発言しやすく、他の人の意見もたくさん知ることができたのはオンライン授業のメリットだと実感することもできました。新卒の人に求められる点としてよく「柔軟性」が挙げられますが、視野を広げて柔軟に対応していく力もこの授業で身につけられたと思います。

A.Tさん(大分県立大分鶴崎高等学校出身)

対面授業の良さは先生と学生の授業の雰囲気がわかるところですが、オンラインならではの良さも見つけました。オンラインではクラスメイトの意見も見ることができ、みんなの知識の豊富さを実感しました。先生が時間をとって考える時間を設けてくださったので、しっかりと考え、調べることができ、知識と理解を深めるのにつながったと思います。講義の内容は難しかったですが、社会に出るためには知っておかないといけないことだと思いますので、学べてよかったです。特に、わかりやすい解説で苦手意識があった金融のことが少しずつ理解できてきたのも嬉しかったです。

Y.Mさん(佐賀県立鳥栖高等学校出身)

「Japanese Industry」の講義ではわかりやすい解説や資料に加え、英文和訳の課題に取り組むことを通し、さらに理解と知識も深まりました。実際に、アメリカ人の友人に英語で日本のバブル経済の説明ができた時は本当に嬉しかったです。また、対面授業だと恥ずかしかったり、見当違いな発言をするのではと気にしたりして、発言しにくいこともありますが、オンライン授業だとより積極的に発言できたように感じます。クラスメイトの意見も読むことができ、考えを広げることができました。たくさんご指導頂き、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

M.Kさん(宮崎県立宮崎大宮高等学校出身)

「Japanese Industry」を受講し、日本の経済や産業の歴史、仕組み、将来の見通しについて深く学び、考える機会を得ることができました。経済や産業について知ることがどれほど重要か、そしてこれからに活かせるかについても学ぶことができました。講義を通して、終戦後の日本の立ち上がりがどれほど凄いことだったかがよく分かりました。これは、あらゆる困難に立ち向かい、失敗すれば徹底的に検証し、修正を繰り返すという日本人ならではの仕事への真面目さがあらわれた結果だと思います。勤勉さや真面目さは日本人の良さだと思いまが、時には大胆になることも求められるのではないかと思います。慎重になりすぎてしまい、決断に至るまでに時間を要するのはグローバル化が進む中では、出遅れてしまうように感じます。慎重でありながらも、素早く決断を下せるように私自身もなっていければと思います。慣れない環境のなか丁寧な授業と解説をしてくださり、本当にありがとうございました。教養が深まると同時に、これから社会に出ていくための人間力も身に付けることができました。この授業で身に付けた力を何かに活かしていける日がくると信じています。

H.Mさん(広島県立福山明王台高等学校出身)

内容としては少し難しいところもありましたが、授業後の英文読解の課題に真剣に取り組むことで、流れをしっかりつかめ、理解を深めることができました。最も印象に残ったのは戦後の高度経済成長の要因に関する授業です。戦後の日本経済の歩みを現在に繋げながら学べたことで来年の就職活動に繋げることもできた講義でした。将来、働いていくうえで重要な知識を得られたと思います。

A.Mさん(博多高等学校出身)

この授業を通して日本の経済史を深く知り、様々な視点で日本と世界の関わりを考えることができました。毎回、先生が私たちに投げかけられた問題点や疑問が自分では思いもしない視点であり、それを自力で調べ、考えることでより理解が深まったと感じています。特に印象的だった内容は日本の主な企業グループやその歴史についての授業でした。日本の有名な大企業についてはある程度、知っていたつもりでしたが、それぞれグループ企業が数多く存在していること、なかには普段の生活で消費しているモノやサービスを提供している企業も多く含まれていることなどを知りました。また、金融業に関する講義でメガバンクと地銀の違いや成り立ち、役割、仕組みを学べたことも身になったと感じています。前期はすべて遠隔授業でしたが、先生のわかりやすい解説で難しい内容のところも整理して理解することができました。ありがとうございました。

M.Hさん(明光学園高等学校出身)

「Japanese industry」の授業を受講して、戦後から現在までの日本の経済、そして産業や主要な企業の歩みを詳しく学びました。オンライン授業でなかなか慣れない部分もありましたが、先生が提示された資料を読み、一つ一つ理解しながら授業を受けました。先生からの質問に対し考える力はもちろん、自ら調べる力もつけることもできたと思います。

R.Dさん(筑紫女学園高等学校出身)

就職活動が近づいてくるにつれ、自分自身が現在、過去を含め日本経済について詳しく知らないことに気が付き、知識の幅を広げ、日本の経済についてしでも理解ができればと思ったのが「Japanese Industry」を受講した経緯でした。最初の頃は先生の質問をとても難しく感じ、他の学生に遅れをとらないかを心配していましたが、授業を受けていくうちに少しずつ全体の流れが掴めるようになってきて、自分でも調べることがスムーズになってきました。その後、教科書や先生の追加説明などを見て、「前に習ったことがあるな」と思い出しながら調べを進めていくことで確実に知識がついたように思います。詳しく分かりやすい授業をありがとうございました。

C.Iさん(福岡工業大学附属城東高等学校出身)

戦後復興から高度経済成長期はどのようにもたらされたのか、そしてバブル期はどのようにして始まって終わり、その後の経済グローバル化はどう進化し、現在に至ったのか、難しい内容ばかりでしたが、経済や産業の歴史がどのようにして今に繋がっているのかを知るのがとても興味深く、学ぶのが楽しかったです。私は今年に入って新聞を読むようになりました。最初は読み続けるのが容易ではなく、仕方なく読んでいた時もあったのですが、この授業を通して学んだことに関連する記事を読むと、学んだ事との繋がりや現在の日本や世界の経済、産業がどのような状況なのかが分かり、とても興味深く、楽しく読めるようになりました。これからも日本の産業や経済に目を向け、理解を深めていきたいと思っています。

C.Yさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

日本の経済史を学ぶことはとても難しく感じていましたが、先生の丁寧な説明で理解が進んだと思います。戦後の日本経済の歩みについての知識がまったくなかったのですが、この授業を通して理解を深めることができました。来年には就職活動を始めますが、企業側が求める人材になれるようにこの3年生の時間を過ごして生きたいと思います。ありがとうございました!

Z.Jさん(西日本国際教育学院出身、中国出身)

この授業では主に日本経済がどのように成長してきたかを勉強しました。繊維業、鉄鋼業、自動車産業、金融業、総合商社などグローバルな事業展開を行ってきた日本の産業についても学びました。たくさんの困難を乗り越えながら、全体的に日本経済は着実に向上しています。大学に行けなかったのは残念ですが、オンライン授業は留学生の私にとってはいい面もありました。先生が提示された資料を見て、日本語が分からないところもすぐ調べることができました。ありがとうございました。

後期に開講している「Current Business」では、「Japanese Industry:日本産業論」での学びを踏まえ、実際に国際ビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方々を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際ビジネスについて講義いただいています。対象となる業種は、鉄鋼、輸送機器、繊維・ファッション、旅行、航空運輸、海運、ホテル、金融、保険、公的金融機関、公務(農林水産省)などです。集中講義として開講している「国際ビジネス・フィールドワーク:Japanese Career Fieldwork」(下は昨年度までの研修風景)と「ビジネス・インターンシップ」では学生たちはそれぞれ関心の高い業界の現場に身を置き、各業界の業務や現状、求められる人材などについて学びます。「定評のある英語教育で英語力を総合的、かつスキル別に高めながら、専門科目については実務、現場からの視点を重視しながら学ぶ」、これが国際キャリア学科のカリキュラムの特色といえます。