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2020.05.07

メディア・コミュニケーション学科

授業紹介 その①:遠隔授業でスタートした入門ワークショップI

4月25日(土)に「入門ワークショップI」の初回の遠隔授業が行われました。まだ顔を合わせたことのない新1年生にどのように教えればいいのか、教員同士で授業のシミュレーションを重ねて、ようやく迎えた授業でした。教員もそうでしたが、学生も初めての体験で、ハラハラ、ドキドキしていたのではないでしょうか。ともあれ、3クラスとも大きなトラブルもなく無事終了できたのは何よりです。
 
メディア・コミュニケーション学科の1年次必修科目であるこの授業は、3つのクラスに分かれています。私が担当しているクラスでは、ある新聞記事を題材として選び、その記事内容に対する意見を書いて、それぞれ提出してもらいました。驚いたことに、その記事内容への疑問が書かれていたり、論点の矛盾が指摘されていたりと、私の想像を上回る鋭い意見が多数寄せられました。一人でじっくりと考える時間が比較的多い遠隔授業ならではの効果が表れていたのではないかと思っています。これからもこの授業でのメリットに気づかされる場面が多々あるのではないかと期待しています。
 
遠隔授業をしていると、子供の頃に遊んだ糸でんわを思い出します。か細い糸を通して、離れた先にいる相手の声が聞こえること、自分の声が伝わることが不思議でした。メディアが変わり、文字を介したリアルタイムでのコミュニケーションにも同じような心許なさを感じてしまうのです。顔の見えない相手に自分の気持ちが伝わるか不安ですが、ネットの先にある小さな声を聞き逃すことのないよう耳を傾けていきたいと思っています。
 
(文責:池田理知子)