現代文化学科の人気科目に「ホテル研修」という授業があります。この授業は沖縄の高級リゾートホテルで各部門の業務を体験し、一流のおもてなしを学ぶといったものです。今年度は17名の学生が履修し、昨年10月から観光業界の最前線でご活躍なさっている先生方をお招きし、5回の事前研修が行われてきました。その学びの集大成として、2020年2月に沖縄県恩納村に所在するANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートにおきまして、研修が実施されました。今回は実習の様子をお届けします。
この研修では、フロント・ベル、客室、料飲の3つの部門に分かれて、インターコンチネンタル万座ビーチのおもてなしのあり方を学びました。
フロント・ベル部門では、ホテルの顔である玄関ロビーでどのようにお客様をお出迎え・お見送りするのか、お客様情報のシステムやチェックイン・チェックアウトの方法などを学びました。実際にお客様と接する場面も多く、緊張しながらも笑顔で対応していました。
客室部門では、万座ビーチリゾートの客室を見学するとともに、そのバックヤードでどのような準備が行われているのかを学びました。また実際にホテルで行われているベッドメイキングの方法を学び、2人1組に分かれて実践練習を行いました。
料飲部門では、2つのレストラン及びカフェで行われているサービスについて学びました。和食・洋食それぞれにお客様が心地よく食事をしていただくための所作やその準備の方法を学ぶとともに。カフェでは実際にラテアート作りを体験しました。
研修期間中にはホテル内の2つの結婚式場の見学もさせていただきました。
研修を終えた学生たちには一人ずつ修了証が授与されました。修了証を手にした学生たちは達成感とともに、研修中ご指導いただきましたみなさまへの感謝を述べていました。
この研修では一流のおもてなしを学ぶとともに、沖縄の観光資源を体感できることも人気の1つです。研修期間中には、ホテル内のアクティビティを体験させていただきました。エメラルドグリーンに輝く恩納村の海を全身で体感し、学生全員が感動するとともに童心に返って楽しんでいました。
さらに沖縄県の観光資源を見学し、沖縄の観光としての魅力とともにその歴史を学びました。「ひめゆりの塔」や「美ら海水族館」、「首里城」などを見学した学生たちは、沖縄の自然の魅力だけでなく、歴史の重層性を学びました。
事前研修及び今回の研修を受けて学生たちは、ホテル業界への関心をさらに深めるだけでなく、今後の学生生活でどのようなことをすべきなのか、明確な目標を定めて努力する決意を固めていました。今回の研修を通し、学生たちは一回りも二回りも成長を遂げたように感じます。学生たちにとって大変有意義な研修となったようです。
この度研修を受け入れていただきましたANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートのみなさま、誠にありがとうございました。