
日本を代表する企業が加盟している日本経済団体連合会(経団連)では、2015年に会員企業と地域別の経済団体の加盟企業、計463社を対象に実施した「グローバル人材の育成・活用に向けて求められる取り組みに関するアンケート」の結果を発表しました。
アンケート項目の一つ「グローバル人材育成に向けて大学に期待する取り組み」で最も多くの企業が指摘していたのは「日本人学生の海外留学の奨励」(305社)でした。「大学に取り組んでほしい教育・カリキュラム改革」については、多くの企業が「企業の経営幹部・実務者からグローバル・ビジネスの実態を学ぶカリキュラムの実施」(308社)と「専門科目を英語で履修するカリキュラムの構築」(184社)を指摘していました。
この調査が発表された前年の2014年に開設された国際キャリア学科では、当初から①ミッションスクールとして培ってきた定評のある英語教育を通した実践的な英語力の向上と専門科目の多くの英語での開講、②学科生の海外留学や海外研修の機会の拡大、③経済界と連携した講義やインターンシップの実施など、こうした経済界のニーズを先取りする様々なプログラムを実施してきました。
1.定評ある英語教育と海外留学の奨励:148名が海外提携校に留学!
国際キャリア学科では、2年次に海外提携校に長期留学する「Study Abroad」科目を設けています。このプログラムでは成績などの履修条件を満たしている希望者は9カ国・地域にある15の提携校のいずれかに留学し、留学先と提携して行う成績評価によって単位が認定されます。したがって、卒業が遅れることなく、留学することが可能です。対象となる現2年生以上の海外留学者数は148名に達しています。この数は学科定員(80名)の1.9倍に相当します。学科のカリキュラムにおいても英語教育科目のほか、英語で開講されている専門科目も多く、学科生のなかには学びを活かしてTOEIC®の成績を大幅に上げ、700点台から800点台の得点をあげる学生も相次いでいます。

テネシー大学マーティン校留学中のK.Mさん(福岡県立春日高等学校出身、二列目右から3人目)

セントメアリーズ大学留学中のA.Yさん(福岡県立東筑高等学校出身)M.Nさん(筑陽学園高等学校出身)M.Hさん(福岡市立福翔高等学校出身)

3年生ゼミでイエメン内戦に関する英語文献を輪読中のK.Mさん(福岡県立春日高等学校出身)M.Mさん(沖縄県立普天間高等学校出身)A.Oさん(大手前高等学校-香川-出身)

英語教育担当のイアン・ケニオン先生(英国出身)とA.Aさん(3年、福岡県立筑紫高等学校出身)A.Yさん(2年、福岡県立東筑高等学校出身)M.Kさん(1年、宮崎県立宮崎大宮高等学校出身)
2.経済界と連携した講義:130名以上の企業経営者・実務担当者による講義を実施!
国際キャリア学科では、開設当初からグローバル・ビジネスの第一線で活躍されている様々な業種、国籍の講師による講義を開催しています。お招きした講師は開設以降の5年弱でのべ130名を超えます。一昨年度からは、ヤマハ発動機や西日本シティ銀行、フルラジャパン、アシアナ航空、日伊経済連合会と提携した講義も開催しており、ヤマハ発動機の柳弘之会長や西日本シティ銀行の久保田勇夫会長、フルラジャパンの倉田浩美社長などトップマネイジメントの方々による講義を開催する一方で、国際キャリア学科3年生を対象に世界とつながるビジネスの第一線で活躍されてきた方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業「カレント・ビジネス(Current Business)」(担当:山口)も開講しています。
ヤマハ発動機の柳弘之代表取締役会長による特別講義(2018年6月)

フルラジャパンの倉田浩美社長による特別講義(2018年5月)

ANA福岡空港のグランドスタッフの方による講義(2018年11月)

西日本シティ銀行との提携講義(2018年11月)
3.経済界と連携したインターンシップ:565名が国内外でのインターンシップ、実務研修を経験!
国際キャリア学科では国際ビジネスやエアライン業界での実務経験のある教員が中心となって経済界と連携したキャリア教育、キャリア支援にも力を入れています。3年次には「ビジネス・インターンシップ」という科目を設け、国内のほか、イタリア、アラブ首長国連邦(UAE)、アメリカ、カナダ、タイ、カンボジア、マレーシア、ベトナム、シンガポール、香港、韓国、台湾などでのインターンシップや実務研修を実施してきました。2016年度以降、インターンシップ、実務研修に参加して、グローバル・ビジネスの実態を現場で学んだ学科生はのべ565名に達しています。
香港のEGLツアーズでのインターンシップ、袁文英社長とM.Iさん(鹿児島県立加治木高等学校出身)C.Iさん(長崎県立佐世保南高等学校出身)(2018年8月)

アシアナ航空客室乗務員研修(ソウル、2018年9月):K.Mさん(佐賀県立佐賀西高等学校出身)S.Kさん(愛媛県立新居浜西高等学校出身)N.Uさん(日向学院高等学校出身)ら21名が参加

国際ビジネス・フィールドワーク、日本航空での研修(2018年8月)

H.I.S.トロント支店(カナダ)でのインターンシップ:中央着席は参加したS.Hさん(大分県立大分舞鶴高等学校出身)(2018年8月)
4.公的機関との連携による海外派遣:福岡県、国連機関、米国政府などプログラムに学科生が次々と選抜
国際キャリア学科では福岡県、福岡市、米国総領事館、国連機関などの公的機関が実施している海外派遣プログラムへの参加も支援しており、次々と学科生が選抜され、海外研修等を経験しています。
日米カウンシル、在日米国大使館、メットライフ生命共催の女性リーダー育成プログラムの団員に選ばれ、米国での研修に参加中のM.Eさん(4年、純心女子高等学校-長崎-出身、前列右から3人目)

福岡県の海外青年派遣プログラム「グローバル青年の翼」の団員に選ばれ、ミャンマーでの研修に参加中のN.Tさん(大分県立国東高等学校出身、左から4人目)

福岡県と国連ハビタットが主催する「福岡県国際協力リーダー育成プログラム」の団員に選ばれたA.Nさん(福岡県立筑紫高等学校出身)とH.Mさん(広島県立福山明王台高等学校出身)

福岡県国際交流センター主催の「グローバルステージ」の団員に選ばれ、ハワイ州議会を訪問中のY.Bさん(筑紫女学園高等学校出身、後列右から3人目)
1+2+3+4=一期生、二期生が次々と志望企業に内定!
こうしたプログラムを通じて培った語学力と実務経験を武器に就職活動に臨んだ国際キャリア学科一期生(昨年卒業)と二期生(現4年生)は次々と志望していた企業に就職、内定しました。就職・内定先は人気のエアライン業界(日本航空、全日本空輸、スカイマーク、アイベックスエアラインズ、マカオ航空、アシアナ航空など)のほか、以下のとおり多岐にわたっています。
◎旅行(JTB、H.I.S.、東武トップツアーズなど)
◎ホテル(ホテル日航福岡、ヒルトン福岡シーホーク、リーガロイヤルホテル小倉など)
◎製造業・エネルギー(新日鐵住金、コカ・コーラボトラーズ ジャパン、タカギ、新出光など)
◎運輸・物流(JR東日本、日本通運、西濃運輸、関光汽船など)
◎貿易(ANAフーズ、不二貿易など)
◎金融・保険(西日本シティ銀行、福岡銀行、鹿児島銀行、宮崎太陽銀行、第一生命保険、住友生命保険など)
◎不動産(福住、三好不動産など)
◎百貨店・輸入販売(博多大丸、フルラジャパン、リンク・セオリー・ジャパンなど)
◎広告(西鉄エージェンシーなど)
(内定者の声はDream Comes True:就職内定者の声をご参照ください。)

笑顔で内定の報告に来てくれた4年生
昭和30年代に池田内閣のブレーンとして高度経済成長の実現に貢献した経済学者の下村治は、日本開発銀行(現在の日本政策投資銀行)の行内誌『行友』(1968年6月号)への寄稿のなかで「わたくしたちは、なぜ、このように努力し、苦労してまで成長を追求するのでしょうか。・・・なによりも、わたくしたちは、生きがい、働きがいを求めます。そして、最大の生きがいは、わたくしたちが自分の能力をじゅうぶんに発揮できたと思うときではないでしょうか」と書きました。
福岡女学院は今から134年前の1885年(明治18年)に「日本の少女達が新しい生き方を見つける学校を」という理想を掲げた米国人宣教師のジェニー・ギールによって創設されました。創設者の精神を受け継ぎ、大学生活のなかで様々な経験を積み、道を見出した国際キャリア学科一期生、二期生たちがそれぞれの能力を発揮し、社会で活躍していくことがとても楽しみです。(右:福岡女学院創立者/初代校長 ジェニー・ギール)
昨年4月からマカオ航空の客室乗務員としてのキャリアをスタートした一期生のE.Sさん(久留米商業高等学校出身、中央)
ICD *I Can Do*



