「知らないと損する」から始まる、1年生のキャリア教育
「家事は労働に値するのか?」
授業の冒頭、浮田英彦教授が学生に投げかけたのは、身近でありながら、改めて考えると奥深い問いでした。この問いを入り口に、学生たちは「働く」ことの意味を考えていきます。
本学の1年生必修科目「女性のキャリア形成Ⅰ」では、将来の仕事や生き方について考えるだけでなく、社会で働くために必要な知識や、長い人生を見据えたキャリア形成についても学びます。
働くためのルールを知ること。そして、就職の先にある人生を考えること。その両方を大学1年生から学ぶことが、本授業の大きな特徴です。
「知らなかった」では済まされない、働くためのルール
アルバイトを始めるとき、就職するとき、私たちは賃金や労働時間、休日など、さまざまな労働条件に関わることになります。
では、自分がどのような権利を持ち、どのようなルールのもとで働くのか、きちんと知っているでしょうか。
授業では、労働基準法や労働契約、社会保険など、働くうえで知っておきたい制度やルールを取り上げます。
一見すると難しそうな法律や制度も、浮田教授が学生の身近な生活と結びつけながら解説。アルバイトを含め、これから社会に出る学生にとって、実生活に役立つ知識を学ぶ機会となっています。
働くことは、収入を得ることだけではありません。
自分の権利を知り、労働に関するルールを理解することは、安心して働くための大切な基礎となります。
就職の先にある、長い人生とキャリア
キャリアは、就職先が決まった時点で完成するものではありません。
人生100年時代といわれる今、社会の変化に合わせて、働き方や学び方も多様になっています。
授業では、仕事をしながら新たな知識やスキルを身につける「リカレント教育」や、多様な働き方について学びます。
さらに、仕事を通して得られる知識やスキル、経験、人とのつながりなど、目には見えないものにも目を向けます。こうした「無形資産」は、将来の可能性を広げ、長い人生を支える大切な財産です。
就職後も学び続けること、新たな経験を重ねること、時には働き方を見直すこと。
さまざまな選択肢を知ることで、学生たちは就職だけにとどまらない、長期的な視点から自分のキャリアを考えていきます。
<受講生の感想>一部
- 人間関係学部 子ども発達学科 K.S.さん(須恵高等学校出身)
授業を受けて、自分の今後のライフサイクルがどんな未来になるのかと考える機会になりました。
- 人間関係学部 心理学科 C.N.さん(別府鶴見丘高等学校出身)
これから先、「知らなかった」で済ませることができないことが沢山あると思います。そんな時に自分で対処することができるように、今のうちから知識をつけ、しっかりと社会と向き合っていきたいです。
- 人文学部 現代文化学科 A.Y.さん (沖学園高等学校出身)
今までやってみたいなと思うことは沢山あったけど、無理だろうなとすぐ諦めることが多くて、なかなかやりたいことができなかった。今日の授業を受けて、挑戦することが大事と聞いてこれからは自分やってみたいと思うことは挑戦していこうと思います!
- 人文学部 言語芸術学科 E.N.さん (福岡中央高等学校出身)
昔は性別役割分担で女性は家事、男性は外で労働することが当たり前とされていたが、現代では女性も社会で活躍しやすくなり、女性も様々なキャリアを経験できると知った。
- 人文学部 メディア・コミュニケーション学科 A.N.さん (柏陵高等学校出身)
講義を通じて、人生全体の長期的な視点で自分のキャリアや生き方を考えるきっかけを得ることができた。社会環境が刻々と変わる中で、将来に向けた準備と主体的な学びを続ける姿勢が不可欠だと学んだ。自分らしい人生を実現できるよう、今からしっかりと自分自身と向き合っていきたい。
- 国際キャリア学部 国際キャリア学科 R.K.さん (NILS Annex出身)
キャリアは一つの道だけではなく、自分の生活や状況に合わせて変えていくことができると学びました。また、失敗したり悩んだりすることがあっても、その経験は無駄ではなく、将来の自分を支える大切な力になると思いました。
- 国際キャリア学部 国際英語学科 N.U.さん (伊万里高等学校出身)
今回の授業では、家族のライフサイクルや少子高齢化について学びました。昔は家族全員で働き、地域で助け合うことが多かった一方、現在は結婚や子どもに対する考え方も変化していることが分かりました。社会の変化が家族の形にも影響していると感じました。


