本学のキャリア科目「女性のキャリア形成」では、1年次より“これからの生き方”や“働くことの意味”について、段階的に深く考えていきます。
卒業後、自分らしく社会に踏み出すために、今できる準備を一歩ずつ。
結婚式から社会を読み解く ― ブライダル産業を通して学ぶ企業と社会のつながり
担当教員:福岡女学院大学 浮田 英彦 教授
本学では、前期の毎週水曜日、1限目から3限目にかけて「女性のキャリア形成」の授業を行っています。
今回の「女性のキャリア形成Ⅱ」では、ブライダル産業をテーマに、結婚式を取り巻く文化や社会の変化、そして企業の成長について学びました。
授業では、結婚式という身近なテーマから、さまざまな業界とのつながりについて考えました。婚礼家具の購入をきっかけに家具業界へ視野を広げるなど、一つの出来事が多くの産業と関わっていることを学びました。
実際に、結婚式の見積もり作成にも取り組みました。学生たちは新郎新婦の希望を踏まえながらプランを考え、結婚式にどのような費用がかかるのかを具体的に学びました。ブライダルコーディネーターの立場になってサービス内容を提案したり、予算に応じて内容を調整したりする活動も行い、接客や営業の仕事について理解を深めました。
また、近年のブライダル市場の動向や、自治体による結婚支援の取り組みにも触れ、結婚が個人だけでなく社会全体に関わるテーマであることについて考えました。
ブライダル業界を支える企業の取り組みについて学ぶ中で、就職活動における企業研究の重要性についても話がありました。長年にわたり発展を続ける企業は、社会の変化に対応しながら事業やサービスを進化させています。企業がどのような工夫や努力を重ねてきたのか、その背景に目を向けることの大切さが伝えられました。
また、「ブライダル産業は将来なくなるのか」という問いに対し、教授は「人の幸福に関わる仕事はなくならないと思う」と話しました。結婚式の形は時代とともに変化しても、人々が幸せを願う気持ちは変わらないことについて考える機会となりました。
ブライダル産業を切り口に、社会の変化や企業の在り方、人々の幸福について幅広く学んだ今回の授業。
学生たちにとって、社会とのつながりを身近に感じる機会となりました。
この記事では、授業の様子を定期的にご紹介しています。
受講生のリアルな声とともに、学びの一端をぜひご覧ください!
<受講生の感想>一部
女性のキャリアⅡ(水曜2~3限目)
- 人文学部 現代文化学科 M.M.さん(玄界高等学校出身)
結婚式の形が多様化しており、従来のような決まった形式だけでなく、自分たちらしいスタイルを重視する人が増えているという点が印象に残った。最近は少人数婚やフォトウェディングなど、色々な選択肢が広がっていることを知り、時代に合わせて結婚式の在り方も変化していると感じた。
- 国際キャリア学部 国際キャリア学科 Y.A.さん (N高等学校出身)
ブライダル市場の変化が、家具製造業などの別業界にまで影響を与えているという視点が新鮮でした。昔は、結婚を機に婚礼家具を購入するのが主流だったのが、ライフスタイルの変化で縮小している現状がよく分かりました。その一方で、共働き家計が増え、インテリアへのこだわりや家計管理の方法が変化しているというデータもあり、一つの変化が多くの市場に繋がっているというところが面白いなと思いました。
- 国際キャリア学部 国際キャリア学科 K.H.さん (星槎国際高等学校出身)
今回の授業を通して、ブライダル業界は結婚式を行うだけではなく、お客様の大切な思い出を形にするサービス業であることを学んだ。また、結婚式には会場費や衣装代、料理代など多くの費用がかかり、一つの式を作り上げるために様々な準備が必要だと分かった。普段は結婚式の華やかな部分しか見えていなかったが、その裏には多くの仕事や工夫があることを知り、ブライダル業界への理解を深めることができた。
- 国際キャリア学部 国際英語学科 Y.H.さん (喜界高等学校出身)
今回の授業では、自分がブライダルコーディネーターになったつもりで見積もりを作成し、さらに売上を上げるための提案について考えました。結婚式はお客様に夢や感動を提供する仕事ですが、同時にビジネスでもあるため、売上を意識することの大切さを学びました。しかし、ただ金額を上げるのではなく、お客様が納得し満足できる提案をすることが重要だと感じました。一生に一度の大切なイベントだからこそ、相手の希望を考えながら提案する難しさと責任の大きさを学ぶことができました。
- 人間関係学部 心理学科 M.M.さん (活水高等学校出身)
今回の授業では、結婚式の見積もりを実際に計算するワークを通して、ブライダル業界の仕事について具体的に学ぶことができました。最初は結婚式の費用は漠然と高いというイメージだったが、料理や衣装、装花、写真など多くの項目で構成されていることが分かりました。また、コーディネーターは新郎新婦の希望を叶えながらも、予算や利益を考えて提案する必要があり、接客力だけでなく経営的な視点も重要だと感じた。人生で一度の、大切なイベントを支える仕事の責任の大きさを学ぶことができてよかったです。
「女性のキャリア形成」は、現在約500名の学生が履修しています。
学生たちは、浮田教授の講義をヒントに、自らの将来や働き方について考えながら、実践的な力を身につけています。
今後の講義レポートも、ぜひお楽しみに!


