今年で51回目となるGrape Cup Contest(1974年~)は、今回より主催が短期大学部から大学に移り、装いも新たに生まれ変わります。時代の流れに寄り添いながら、「国際社会における若い世代の活躍と英語教育振興」という目的を、コンテストが始まって以来守り続けています。
今回の課題文はA Bear Called Paddington(1958年)です。少しおっちょこちょいだけど、思いやりに満ちたパディントンが巻き起こす珍騒動を描いた物語は、世界中で愛され続けています。外国からやってきたクマが偶然出会った一家のもとで居候生活を始めます。作者マイケル・ボンドは、第二次世界大戦中にロンドンに住む子どもたちが田舎に疎開し、見ず知らずの家庭で育てられたという事実からこの物語の着想を得ました。多くの子どもたちが、メッセージが書かれた札を首にかけて、スーツケースを持った姿で駅のホームに降り立ったそうです。パティントンが首にかけていた札には、“Please look after this bear. Thank you.”と書かれていました。私たちは、もっと人の温かさを頼りにしてよいのだということを、この物語は教えてくれます。
グレープカップコンテストとは
グレープカップコンテストの名称の由来
「グレープカップ」は大会優勝者に贈られる優勝杯の名称です。グレープ(ぶどう)は、福岡女学院が大切にしている聖句「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」(ヨハネによる福音書15章5節)に由来するものです。
グレープカップコンテストの特徴
この大会は福岡女学院大学が主催し、審査員は英語を母語とする本学の教員ならびに英語表現を専門とする教員が務めます。大会終了後には、出場者は審査員より個別に評価を聞き、指導を受けることができます。大会の進行は大学生が英語で行います。本学の学生が普段教室で学ぶ英語を実践する場にもなっています。
出場資格
高等学校に在籍する生徒で、出場にあたっては学校単位で申し込んでいただく必要があります。参加できる人数は1校あたり1名までとします。
審査基準
本学が提示する暗誦題材について、(1) 言語的側面 (発音、強弱・イントネーション、表現力、暗誦の正確さなど)と、(2) 非言語的側面 (ジェスチャーやアイコンタクト、表情等)を総合的に評価します。
表彰
過去の暗誦課題(過去10年間)
回 | 実施年月日 | 暗唱題目 | 作者 |
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第50回 | 23.9.2023 | Little Women | Louisa M. Alcott |
第49回 | 23.9.2022 | Everybody's Free To Wear Sunscreen | Baz Luhrmann |
第48回 | 中止(新型コロナウイルス感染拡大により) | ||
第47回 | 中止(新型コロナウイルス感染拡大により) | ||
第46回 | 9.28.2019 | Peter Pan | J.M.Barrie |
第45回 | 9.29.2018 | I Have a Dream | Martin Luther King, Jr |
第44回 | 11.18.2017 | Gulliver's Travel | Jonathan Swift |
第43回 | 11.19.2016 | The Missing Piece | Shel Silverstein |
第42回 | 11.14.2015 | "Teddy Bear" from When We Were Very Young | A.A.Milne |
第41回 | 11.15.2014 | The Teapot | Hans Christian Andersen, retold by Stuart Atkin |