福岡女学院大学125周年記念館3階にある、通称「情報フロア」には、多様な使用目的を実現するための合計10教室を設置しています。
情報処理教育の推進の主管部署である「情報教育センター」では、学内ネットワークを中心とした情報処理教育・研究システムの構築や運用管理をおこなっています。社会の高度情報化に適応し高速1ギガビットの光ケーブルによる全学LANを敷設し、情報処理教室の整備、教育研究環境の情報化を継続的に推進しています。
情報フロアの各教室は、以下の通り構成されています。
・情報処理教室 PCルーム1〜4 (4室)
・パソコンを介した語学学習を支援する教室 CALL1〜4 (4室)
・Mac 端末のみで構成され、コンピュータグラフィック等マルチメディアに特化した教室:メディア・デザイン・ラボ ( 略称「 MDL 」)
・動画コンテンツ収録等が可能なハイブリッド授業装置を備えたアクティブラーニング教室:Interactive Learning Studio (略称「 ILS 」)
2023年度に行われたシステム更新では、新端末の導入やAVシステムの改修を実現し、より充実した授業環境となりました。あらゆるICTデバイスの活用・アクティブラーニング教室のニーズ増加を受けて、個人が所有するノート型パソコンやタブレットなどを持ち込んだ学習活動が選択可能な教室(BYOD)への改修も進めています。また、教室を授業時間以外にも自習室として開放し、定期試験前期間においては特別土曜開室を行うなど、学生の自学自習活動もサポート可能な環境を整えています。
情報教育センターでは、その他学内施設と連携してコンピュータやネットワークが自由に利用できる自習スペースの提供を行っています。また基幹ネットワークの高速化や無線LANアクセスポイント(Wi-Fi)の拡充を図っており、快適なネットワーク環境を保持するため継続的な管理を行っています。学生・教職員を対象に自宅から大学に専用回線のように接続できるVPNのサービスも継続しており、情報処理教育の推進と各種サービスの提供、ネットワーク利用による学院全体が連携した学生の利便性向上を目指します。
情報教育 センターのサービス
情報教育センターは、学内ネットワークを中心とした情報処理教育・研究システムの構築や運用管理に加え、情報サービスとして次のようなことを行っています。
情報フロアの教室利用 自習支援
情報処理教室のOS はWindows11 で、授業以外の時間は基本的に自由に自習利用が可能です。
長期休暇中や学校行事日など下記と時間が異なる場合は学内掲示等にてお知らせします。
開放時間中はレポートや課題の作成、電子メール送受信、インターネット情報検索や就職活動など自由に利用することができます。
【教室開室】
平日8:30~19:00
※土・日・祝日等は基本、閉室ですが、下記土曜日は開室しています。
【振替授業日】
8:30~19:00
【試験前・試験期間】
8:30~17:00(長期休業期間を除く7・1 月)
※学校行事や休業期間によって、開室日時が変更になる場合があります。
詳細は掲示等でお知らせしています。
教育・学習環境の拡充
VPNサービス (自宅から学内システムを利用する)
自宅等の学外からインターネットプロバイダを通して、学内とほぼ同様なネットワーク環境を実現するVPNサービスを利用できます。VPNサービスを利用すれば、自宅に居ながらにして、Course Power、ファイルサーバなどの学内ネットワークサービスを随時利用することができます。
無線LANアクセスポイント (自分のノートパソコンやタブレットを学内で利用する)
学内に無線LANアクセスポイントを設置しています。この無線LANアクセスポイントにより、利用可能エリア内であればいつでもどこでも自分のノートパソコンやタブレット、スマートフォンを使ってインターネットと学内システムが利用できます。
オンデマンドプリントシステム(情報処理教室で印刷する)
情報処理教室には、学生証 (ICカード)を利用したプリント管理システムを導入しています。パソコンから送った印刷データをプリンタサーバにいったん蓄積し、複数設置しているプリンタ側で選択して印刷するしくみです。学生証は、自分が送った印刷データを表示させる「ユーザ認証」に用います。このシステムにより、プリンタ管理システムが導入されている情報処理教室、情報ラウンジ複合機、図書館のどのプリンタからでも自分の印刷物を受け取ることができます。カラー印刷・両面印刷対応でタッチパネルによる直感的なわかりやすい操作性は学生にとても好評です。
学習支援システム
本学では、Googleが教育機関向けに提供しているアプリケーションセット「Google Workspace for Education」に含まれる学習管理アプリ「Google Classroom(クラスルーム)」を採用しています。課題の作成・配布・採点・フィードバック等をClassroom上で一元管理でき、スムーズな教員と学生間の双方向学習を実現しました。他のGoogleアプリとも連携しているため、テキストだけでなく写真・映像・音声など様々なコンテンツが活用できることにより、学生の創造力を養いながら学習理解を深めることができます。またClassroomは、Web会議ツールの「Google Meet」とも連携しており、オンライン授業にも利用しています。
また、インターネット学習管理・支援システム「CorsePower(コースパワー)」も運用しており、教材の配布や提出、成績評価や学習成果を統合的に管理しています。
これら2つの学習管理システム(LMS)を利用することで、学生の学習意欲の向上、教員と学生双方の利便性と創意工夫が促進され、教育効果の向上を図っています。
ネットワーク環境
基幹ネットワークには光ケーブルを敷設し1ギガビットの回線スピードを確保し、マルチメディア通信に対応した環境を実現しています。情報処理教室は、PCルーム(4室)に計204台のWindows機、メディア・デザイン・ラボ(MDL教室)には画像・動画・音声などマルチメディア編集可能なadobeのソフトウェアを搭載したMac機30台を、また、英語教育を目的としたCALL教室(4室)にWindows機78台、タブレットPC30台を配備し、研究室のコンピュータも含めて全ての端末がネットワーク接続されています。インターネットへの接続は、1ギガビットの学術専用回線で常時接続され、高速でインターネット情報検索が可能です。
現在コンピュータウィルスや不正アクセスが社会問題となっていますが、セキュリティにも慎重に配慮したネットワークを構築し、電子メールやインターネット情報検索の他、大学図書館の蔵書検索、掲示板、休講・補講情報などの情報サービスを行っています。
情報処理教育
本学では1年次に全学部にて、『情報リテラシー』(必修科目)を、開講しています。ここで、入学後の基礎となる大学ネットワークシステムやメールの操作と基礎知識、情報検索や情報の扱い方およびセキュリティ管理を学び、コンピュータや一般的なアプリケーションソフトの基本操作を習得します。
単に操作を学ぶのではなく、国際的な情報ネットワークの急速な普及の中で、コンピュータとネットワークを使いこなし仕事や日常生活に活かすことができる情報処理能力を身につけることを教育の目的としており、続いて「デジタルスキルズA」「デジタルスキルズB」「デジタルスキルズC」(全て選択科目)と高度な学習へステップアップができます。
さらにデータと統計に関する基礎的な知識と技術を学ぶ「データサイエンス基礎」、数理・データサーエンス・AIについて理解を深める「データサイエンス応用」と今後のデジタル人材の需要に即した科目も開講し、ICT活用能力の向上やデータサイエンスに関する素養を育むための文理融合型教育を進めています。
また、本学では情報処理以外の科目においても幅広くコンピュータが活用され、語学・心理学・教育学・社会学など様々な分野の授業で活用されています。