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2023.07.07

現代文化学科

【研修旅行】「日常生活としてのチップ」フィールドワーク現代文化(欧米 B:渡航先ハワイ)

 フィールワークの渡航先であるハワイではチップを支払う習慣がある。これは日本ではあまり見られない習慣であるため、事前授業のなかでも、チップとはどのようなものか、具体的には、いつどのようなタイミングで、どのようにどのくらい支払うのかということは調べていた。更に、研修中のアイランドツアーのなかで、ツアーガイドさんがその仕組みだけではなく、具体的にツアーガイドやバスの運転手にとってチップがどのようなものなのかを説明してくださった。そのため、目の前の人との関わりにおいて、参加した学生たちは、いわば日常生活としてのチップを理解できた。このことについて触れた学生は数名おり、ある学生は、チップについて以下のように記している。

 

 

 日本人にとって馴染みのない習慣「チップ」はアメリカではごく普通の習慣である。アメリカでは、サービス業で働く人たちの賃金は、チップをもらえることが前提とされているため低めに設定されている。つまりチップは、お客さんから直接受け取るお給料といえるのだ。
 チップ制度は日本と大きく異なる文化で興味深く感じた。アイランドツアーのガイドの方が1日ツアーをして最後に感謝を伝えられたり、チップをもらえたりすると頑張ってよかったと思うとおっしゃっていた。やはり笑顔や言葉で感謝をもらえるだけでなく、目に見える感謝としてチップをもらえるのは、従業員の働くモチベーションにつながると思う。自分のためにしてもらったお礼をチップを通して感謝を伝えられるのは素敵だと感じた。

 

 

  また別の学生は、このチップについて次のように述べている。

 

 

 サービスを受けたらチップを渡すことが習慣である。レストランやタクシーでは料金の15%が目安となる。ルームメイドでは$1〜$2をベットの上に置く。ファストフードやフードコートは会計にチップの料金が含まれている場合もある。はじめは、チップの感覚が良く分からなかった。「$1?$5?え?失礼かな」「みんな渡してないからやめておこうかな」などと色々考えてしまい、結局渡せない事が多々ありました。しかし、ガイドをして下さった方から、ハワイの現状などを伺うことが出来た。日本と違うチップの制度。感謝の意味も込めてチップの金額を決めることが大切だと知りました。初チップでした······

 

 

 習慣や文化を学んだうえで、実際にその場に身をおいたときにどのように振る舞えばいいのか、自分自身の行動を考え、選択する。そのような経験を重ねることもまた、フィールドワークでの収穫となるのではないだろうか。