国際キャリア学科(ICD)の7期生にあたる現4年生の学生生活は、入学時に始まったコロナ禍により大きな影響を受けました。特に1年次には多くの授業がオンラインになり、大学にも通えない状態が続きました。しかし、こうしたなかでも7期生たちは努力と挑戦を続け、就職活動では目指していた業界や企業へ内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。
このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた4年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第13回は第一志望であったANA福岡空港株式会社様より内定をいただいたR.Tさん(福岡海星女子学院高等学校出身)からの喜びの報告です。
R.Tさん(福岡海星女子学院高等学校出身)-ANA福岡空港株式会社(グランドスタッフ)内定
私はこの度、ANA福岡空港株式会社より内定をいただきました。
幼い頃、両親が休みの日に私たち兄妹をよく空港に連れて行ってくれました。そこではいつも様々な航空機が離発着し、大きな荷物を運ぶ人や小さなバッグを持った人、髪や肌の色が自分とは異なる人、笑っている人や泣いているような表情の人など、たくさんの情報が目に飛び込んできました。旅行する時、親戚を迎えにいく時、航空機を見にいく時、ワクワクする時に私がいた場所はいつも空港でした。「ここにいると、いつも嬉しい気がする」、幼かった時に感じたそうした気持ちが航空会社を目指すきっかけになりました。
その気持ちはいつしか夢に変わり、航空会社に就職することが目標になりました。そのために必要な経験がしたいと思い、高校では1年間の海外留学を経験し、大学受験では航空会社への就職実績が高い福岡女学院大学国際キャリア学科を受けることを決意しました。
入学して最初の頃はコロナ禍でほとんどがオンライン授業になりましたが、そうしたなかでも国際経済や国際金融、国際協力など幅広く学び、そうした学びを通して自分の強みにできるものを見つけたり、新しい自分の目標を設定したりすることができました。そうした学びがあってこそ、今の私があると思っています。
航空会社で働きたい気持ちはもちろん強かったのですが、就職活動には不安もありました。航空会社は人気の職場です。採用選考では何度も面接が行われ、企業にマッチする人が選ばれます。「もし内定をいただけなかったら」「もし第一希望の会社に落ちたら」などと考えると、不安な気持ちが高まりました。私が実際に就職活動を始めたのは比較的、遅く、今年の3月からでした。自己分析をして、エントリーシートをいくつも書きました。私は自分の実力でどこまで進めるのかを試したかったので、大学のキャリアセンターの方にエントリーシートの添削や面接練習をしていただくことなく、挑みました。その結果、選考から外れる企業もあれば、順調に進む企業もありました。のちのち考えてみると、それは自分自身の熱意の差だったなと思います。早くに内々定をいただいた航空会社もありましたが、やはり私は福岡空港で働きたいという思いが強かったため、辞退し、ANA福岡空港株式会社一本に絞って就職活動にラストスパートをかけました。
就職活動を通して大事だと思ったことは、ありのままの自分をいかに見せられるかです。どの先輩方もおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。自分を偽ってよく見せようとするのではなく、置かれた状況でどう対処できるやどう動けるか、どう答えられるかを事前に予習しておくほうがより効率よく就職活動を乗り越えられると実感しました。悪いところは誰にでもあり、それは時に良いところに変化することもあります。その時を待って、自分のペースでゆっくり変えていけばいいのではと思えるようになりました。自分の可能性を自分で狭めてしまうのはとてももったいない。そう感じます。
私は高校生の頃にいただいた本に書かれてある言葉を大切にしています。
「置かれた場所で咲きなさい」
国際キャリア学科での大学生活で学んだこと、就職活動で学んだことを活かして、今後どのような環境にあっても自分を見失わず、その場所で自分を開花させ、輝ける人間を目指して、今後も努力して参ります。