国際キャリア学科（ＩＣＤ）の六期生にあたる現４年生の就職活動はコロナ禍により大きな影響を受けました。しかし、こうしたなかでも六期生たちは果敢に挑戦を続け、目指していた業界や企業への就職が内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。

このコーナーでは志望していた企業より内定をいただいた４年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第６回は第一志望として目指していた株式会社ホテルオークラ福岡様より内定をいただいたM.Iさん（福岡女学院高等学校出身）からの喜びの報告です。 

＊現４年生のホテル業界への内定状況はこちら。

＊ホテル業界内定者のうち星野リゾートに内定したM.Aさん（福岡県立春日高等学校出身）の就職活動体験記はこちら。

私の就職活動では、インターンシップ、会社説明会、採用面接が対面とオンラインの両方で行われました。そのため、前年度に比べ社員の方とよりコミュニケーションをとることができたというメリットはありましたが、挨拶や立ち居振る舞いなどオンラインの画面上に見えている部分だけではなく、等身大の自分自身を見られているという緊張感がありました。マスクをつけて面接を行う機会も多かったため、目元の表情や声のトーンにも気を付けました。他方で、コロナ禍ゆえのメリットもありました。オンラインでの説明会を通して様々な業界を知り、日本全国の企業と出会うことができました。また、通常だったら出会うことができていなかったかもしれない方々とも就職活動を通して交流することができました。

私は大学入学前からホテル業界を志望していました。私がホテル業界を目指すきっかけになったホテルが内定をいただいたホテルオークラ福岡でした。高校生の時に母とレストランで食事をした際にホテルに対して抱いていたイメージが大きく変わりました。通路側に座っていた私が後ろを通るお客様のことを気にしていることに気づかれたスタッフの方が座席の位置を変えてくださり、お客様が食事をする空間にも配慮されていることに感動しました。また、ホテルといえばフロントのイメージが強かったですが、ベルや宴会担当などの業務があることを知り、お困りのお客様に声をかけられているベルの方を見て、強い印象を受けました。そして、「私もホテルで働きたい。このホテルオークラ福岡で働きたい」と思うようになりました。

入学時は「私が大学生の頃は東京オリンピックが開催され、訪日外国人観光客が増えている、世界水泳が行われる福岡はさらにインバウンドの影響を受け、多くの外国人観光客の方が行き交っている」と期待していました。実際に世界水泳大会にもボランティアとして参加予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、ホテル業界は大きな影響を受け、多くのホテルが採用を行わないか、大学卒の採用を見送るようになりました。そのため、このままホテル業界を志望していていいのだろうかと不安を感じることもありましたが、どうしても夢を諦めることはできず、将来に向けて秘書検定やサービス接遇検定、ホテル検定を取得しました。２０２０年２月には沖縄でのホテル研修にも参加し、コロナ禍のホテルの業務を実際に体感することができました。

就職活動でもホテル業界を目指しました。内定をいただいたホテルオークラ福岡は３年ぶりの大学卒の採用でした。憧れていたホテルで説明会を聞き、とても緊張をしたことを覚えています。説明会で総支配人、総料理長の思いを聞き、憧れのままで終わらせたくない、改めてここで働きたいと強く思いました。面接前の面談では社員の方に質問をする時間を設けていただき、気になっていたことを聞くことができました。そして、ＡＩ技術やコロナ禍により人とのコミュニケーションが減っているホテルが多いなか、人と人のコミュニケーションを大切にし、地域に根付き、長く愛されているホテルオークラ福岡には私が就職活動の軸として大切にしている「人との縁を大切にしながら地域に貢献できる環境」があると確信し、第一志望として就職活動を進めました。

後輩の皆さん、就職活動という言葉を聞くだけで大変なイメージがあるのにコロナ禍も重なり、不安に感じている方も多くいると思います。しかし、就職活動は自分自身が何をしたいのかを知り、なりたい自分を知る機会、新たな気づきが多くある機会だと思います。目指す業界によって採用面接がスタートする時期も異なり、周りと比べて焦りを感じる時期もあると思います。私は、周りに流されず、自分に合う企業を見つけることが一番、大切だと考えます。気持ちで負けず、自分の思いをしっかりと伝えられるように頑張ってください。友人と過ごす時間や趣味の時間も大切にしながら皆さんが満足のいく就職活動を送れることを願っています。応援しています。