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2022.02.22

現代文化学科

【金沢ゼミ】私たちの想いをかたちに ~金沢ゼミ3年生 新商品案プレゼンテーション~

 金沢ゼミでは、社会人の方々との交流を通じ、プロジェクトの推進・達成に加え、企業の文化や仕事のやりがいなどを知り、そこから学生自らの将来を考えてみることを目標にしています。今年度の3年ゼミ生13名は、地元春日市の和菓子屋さんであるお茶々万十本舗 富貴様の新商品開発に取り組んできました。
 そして先日、1年間の集大成となる新商品案について、オンライン上ではありましたが富貴 松本社長にプレゼンテーションを行いました。

 学生たちはこれまで、まず和菓子の歴史と特徴を学び、続いてマーケティングの3Cと呼ばれる「顧客」「競合」「自社」について分析を行い、新商品のコンセプトを考えていきました。この商品コンセプトでは、学生たちがお菓子に込めてお客さまに届けたい想いを考え、ストーリーにしました。今回プレゼンテーションを行った新商品は、この想いを具体的な形にしたものです。しかしお菓子作りのプロではない学生たちは、その形状や材料、味、パッケージなどを考えるのに相当苦労したようです。

 こうして出来上がった新商品案3種の商品名は、「はるふく」「心恋(うらごい)」「秋麗(あきうらら)」。文化を学ぶ現代文化学科の学生らしいネーミングです。プレゼンテーションでは、こうした名前の由来についても詳しく説明されました。

 学生たちの熱のこもった発表に対して松本社長からは、「みなさんから受け継いだバトンを形にし、なんとか商品にしたい」とのお言葉をいただきました。苦労を重ねて考えてきた商品案を松本社長がしっかりと受け止めてくださったことに、学生たちはとても感激したようです。




 以下は学生によるプロジェクトの振り返りです。

 「この経験から学べたことは、想いを届けるためにこだわりをもって取り組むことです。商品案プレゼンテーションは1年間積み重ねてきたものの集大成であり、自分たちが生み出した商品案について、売れる根拠や今までの調査で分かったこと、自分たちが込めた想いをうまくまとめ、文章化し、説明するのにとても苦労しました。しかし悩んだことはメンバーにも相談し、聞き手の方に想いの熱量が伝わるプレゼンを作ることを意識しました。話し合いの回数を重ねていくうちに、みんなが細かい部分に対して真剣に意見を出し合うようになり、一つのことをみんなで取り組むことって複雑で大変だけど、楽しいと感じ、今回改めて何かを取り組む上で話し合うことの必要性を感じました」。

 「松本社長が、商品案に『コロナ禍での人と人とのつながり』を感じるとおっしゃられていて、たしかに各グループとも、人と人とのつながりや想いを入れ込んでおり、人の想いを重視している製品案になったかなと思います。また『ありがとうございました、と聞いて、みなさんがどう感じたかが大切』『良かった、で終わるのではなく次どうするか』というコメントをいただき、この貴重な経験を次に活かすこと、人生の糧にしていくことが大切だと考えました」。




 陽射しが暖かな春から始まった今回のプロジェクト。区切りとなる商品案プレゼンテーションは寒さが厳しい冬になり、とても時間がかかりました。それだけ商品を生み出すということは大変であり、世の中で商品企画に関わる方々の苦労と大変さを、学生たちは身を持って感じた1年になりました。それでも、多くの方々にサポートいただいたからこそここまでたどり着くことが出来たのであり、励ましてくださった皆様への感謝を忘れないでほしいと思います。

 最後に、このような機会を学生たちに与えてくださいましたお茶々万十本舗 富貴の松本社長、プレゼンテーションの際貴重なコメントを多数頂戴しました和菓子評論家の城戸翔寉先生と本学キャリア開発教育センターの吉松朋之次長、そしてこれまで学生たちの活動を支えてくださいました、地域の多くの皆様に心より御礼申し上げます。

(オンラインによるプレゼンテーション)

(多くのことに取り組んだ1年でした)