比較文化専攻
3つのポリシー
ディプロマ・ポリシー
比較文化専攻は、比較文化研究を中心とする本専攻カリキュラム32単位を修得し、かつ修士論文の審査に合格した者で、以下に示す比較文化学の高度な学識、能力を有する者に修士(比較文化)の学位を与える。
- 比較文化学の研究を通して、国際社会で活躍できるグローバルな視野を修得している。
- 日本語圏文化領域、または、英語圏文化領域に関する高い専門性を修得している。
- 専門領域に関する研究成果を修士論文で発表している。
カリキュラム・ポリシー
比較文化専攻では、国際社会で活躍できる高度な専門知識と広い視野を備えた人材を育成するため、特定の研究分野に重点を置きつつ、広い関連分野を履修させる。そのため専攻の研究分野に以下の科目を配置する。
- 基礎科目を置いて、体系的かつ専門的に研究を進めるための基礎力を修得する。
- 基幹科目を置いて、比較文化学を広く学び、専門分野を深く研究できる力を修得する。
- 関連科目として第I類、日本語圏文化関連科目、第II類は英語圏文化関連科目を置く。各文化圏の文学・文化・言語を専門的に深く、体系的に研究する力を修得する。
- 特別研究科目を置いて、独自の研究課題を設定してその成果を修士論文としてまとめる。
アドミッション・ポリシー
比較文化専攻の目的は、言語・文学・思想などの文化現象を比較研究するとともに、それによって修得した専門知識と広い視野でもって国際社会で活躍できる人材を育成することにある。この目的達成のため、以下の条件を満たす者の入学を求める。
- 言語・文学・思想など文化全般に高い関心のある者。
- 英語・日本語のコミュニケーション能力のある者。
- 大学教育において優れた学力を修めた者。
特色ある授業
特色ある授業
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日本文学研究 I
文学において、「自己」(自国文化)や「他者」(他国文化)という意識を表象・イメージを辿りながら考察します。文化に共通するイメージと相違するイメージとについて知り、日本文学の考えを深めます。授業では文学における、アジアおよびヨーロッパにある文化の表象のひとつである蝶を追い、その共通点と相違点について考え、日本文学の特徴の一端に触れていきます。
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日本語学研究 I
方言研究の具体的な成果を学ぶことで、日本語学的な考え方を知ることができます。日本語学の知見をもって、ことばを分析できるようになります。授業では、長崎県佐世保市宇久町の方言に関する3つの論文を取り上げ、それぞれのテーマに関する概説を行い、具体的に論文を読みます。論文を読むことを通して、日本語を分析する姿勢を学びます。
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日本語教育 I
日本語教育の概要を学ぶことによって、日本語について客観的に理解し、日本語教育や異文化交流の機会に役立つ知識と技術を習得します。日本語教育能力検定試験の出題範囲に沿って日本語教育の概要を説明していくと同時に、現場経験を踏まえた教育実践について教授します。「日本語教育 II」と連続した授業となります。
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英語圏文学研究 II
アメリカの文学作品を通してアメリカにおいて創り出されてきた多様な文化への理解を広げるとともに、文学作品の中で用いられる様々な文体に触れることにより英語表現への理解を深めていきます。授業においては、アメリカの演劇作品を取り上げ読み進めていきます。近現代アメリカ演劇の父とも評されるEugene O'Neillの最高傑作の一つと評価されているLong Day's Journey Into Nightを取り上げ、全体的な内容を理解しつつ、重要な箇所を受講生に訳出をしてもらいます。
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英語学研究 I
英語学(基礎及び文体論)研究をとおして、専門領域を学びます。英米文学作品を読む際に必要な読み方、考え方などを養成するための、英語学概論です。英語学(英語史、音声学、形態論、意味論、プラグマティクス、英米英語比較など)の具体的な論文や書籍を読みながら、理解を深めてゆきます。
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コミュニケーション研究
「国際人」として必要な対人コミュニケーション及び異文化コミュニケーションを理解することだけではなく、様々な理論を熟知した上に、自分の文化に当てはめ、多文化と自文化への理解を目標としています。対人や異文化コミュニケーションの諸理論を自分の文化や人間関係に当てはめてみて、あいまいな部分、誤解される部分などを例証し、「国際人」として、身に着けなくてはならない知識や能力などについて、理解を深めたうえで対人コミュニケーション能力と異文化コミュニケーション能力の向上を目指します。
就職・進路
進路・就職実績
比較文化専攻・臨床心理学専攻・発達教育学専攻合わせて
- 就職者11名
・比較文化専攻:インフラテック、丸本
・臨床心理学専攻:宮崎県人事委員会、社会福祉法人福岡市社会福祉事業団、三股町役場、佐賀県庁、一般社団法人朝倉医師会 朝倉医師会病院、認定NPO法人 SOS子どもの村、社会福祉法人福岡市社会福祉事業団
・発達教育学専攻:佐賀県教育委員会 - 進学者0名
- 2022年度修了生