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2024.01.03

国際キャリア学科

(授業紹介)「Junior Seminar」(国際政治経済、中東・北アフリカ地域研究、山口ゼミ8期生)

国際キャリア学科生は3年次から国際政治経済・地域研究、異文化コミュニケーション、経営・ビジネスの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学びます。

このうち、ドバイやトルコ、エジプト、モロッコ、サウジアラビアなど中東・北アフリカ諸国の政治、経済、社会を中心に学ぶ山口ゼミの3年生は、前期には世界を揺るがせた「イスラーム国」(IS)が生まれてきた要因や背景について、『現代中東の国家・権力・政治』(ロジャー・オーウェン著、明石書店)や『「イスラーム国」の脅威とイラク』(吉岡明子/山尾大編、岩波書店)などの文献に基づき、各自で調べてきた結果をグループに分かれて討議し、その結果を発表しました。

 

続いて、後期には今度は「経済・ビジネス」に焦点を当てて、レバノンやバーレーン、ドバイなど中東・北アフリカ地域における広域的な経済ハブとなってきた国々を取り上げ、それぞれの経済政策の成功(国によってはその後の挫折や破綻)の要因について様々な視点から分析を行い、発表しました。現在は日本企業の事業展開上、有望視されているトルコ、モロッコ、サウジアラビアを取り上げ、その経済状況、代表的な産業、ビジネスの可能性とリスクについて考察しています。以下は、中東・北アフリカ地域の経済ハブに関する共同研究を終えたゼミ生の感想(代表)です。

山口ゼミ8期生が後期に研究の対象とした中東諸国

A.Yさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

私たちのグループは、中東・北アフリカの経済ハブに関する共同研究でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国について研究を行いました。最初は何から調べていけばいいのか分からず困っていましたが、先生にアドバイスいただきながら役割分担をして調べていきました。調べていくうちに、大規模なインフラストラクチャ―の整備やフリーゾーンの建設、世界の人々を魅了する様々な観光資源の開発など、どういう政策を展開して今のドバイがあるのか詳しく知ることができました。将来、現地に行き、ゼミで学んだことを自分の目で確かめてみたいと思います

M.Fさん(福岡県立宗像高等学校出身)

私たちのチームは、レバノンのベイルートが広域的な経済ハブとして発展した要因、内戦による破綻と現在の状況について研究しました。私はチームのメンバーの意見を聞いて論点を整理したり、全体の構想をまとめたりという仕事で貢献できたのではないかと感じています。次回のサウジアラビアに関する共同研究でも自分の役割を考えながら取り組んでいこうと思います。

R.Kさん(宮崎県立宮崎西高等学校出身)

私たちのグループでは、レバノンについて調べました。内容としては、レバノンの基本情報から始まり、経済ハブとなった地理的要因、民族的要因、政治的・政策的要因、発展の契機となった経済政策や出来事などを中心に調べました。私の担当はレバノンが経済ハブとしての地位を築いたきっかけとなる出来事、そしてその地位を失うことになった要因について調べることでした。調べていくなかで、内戦前の繁栄していた時代の動画などを見る機会がありました。それを見ると、とても活気が溢れており、ヨーロッパのような街並みや観光を楽しむ人々の笑顔などもありました。これが内戦後にはベイルート中心街の建物が完全に破壊されるなど、全く違う風景になっていました。その変わりように驚きつつ、そうなった原因には宗教・宗派間の摩擦が積み重なり、突然の破綻に至ってしまったことを学びました。今後もレバノンについて興味を持ち続けていきたいと思います。

Y.Aさん(福岡県立糸島高等学校出身)

バーレーンの経済やその経済政策に関しては日本語の資料が少なく、とても苦戦しました。資料は英文のものが多く、専門用語の多い英語資料から情報を得ることはとても大変でした。資料集めやその分析、とりまとめに時間がかかったため、ギリギリまで発表資料の作成を行っていました。調べれば調べるほど、どの情報を選ぶべきかわからなくなることもありました。しかし、調べた内容を書き出し、文章を構成し、難しい情報でも理解しやすい文章とパワーポイントを作ることを意識して取り組みました。他のグループのプレゼンテーションを聴いて、同じ中東・北アフリカ地域の国々ですが、国によって特色のある経済政策を採ってきたこと学ぶことができました。発表を通して、1950年代から70年代半ばまでのレバノン、1980年代までのバーレーン、1980年代以降のドバイと、中東・北アフリカにおける経済ハブの移り変わりを学ぶことができ、とても面白かったです。

M.Oさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

ドバイの歴史を知ったことで、その経済発展を導いてきたラーシド元首長とムハンマド現首長の偉大さを感じました。ドバイはオイルマネーが経済発展を支えていると思っていましたが、それだけではなく様々な先進的な経済政策の取り組みで成り立ってきたことが分かりました。ドバイの歴史、経済などを詳しく知ることができて、とてもためになりました。 また、この研究をグループで行うことで、自分にはない考えだったり、自分が知らない知識を共有することで、新たな学びに繋がりました。そして、協力することの大切さ、協力できる友達の有り難さに改めて気付かされました。とても有意義な時間でした。前期の時よりもさらに仲が深まり、コミュニケーションをとる大事さも同時に学ぶことができました。

M.Sさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

私が特に調べた分野は自由貿易港としてのドバイの発展を導いた経済政策です。ドバイは早くから石油資源に依存しない経済の構築を考え、陸海の交通インフラの整備に力を入れ、港湾の整備に始まり、世界各国の企業の誘致に成功するフリーゾーンの開設に繋がったことを知りました。また、ドバイにおける宗教・宗派やマクトゥーム首長家による統治治についても深く知ることができました。

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