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2023.12.19

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」2023年度⑪:商社(専門商社)-株式会社ドーワテクノスの吉田様による講義

国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスや公務の第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。

 

今年度の第11回の授業には、北九州市黒崎に本社を置く専門商社、株式会社ドーワテクノスから管理部課長代理の吉田慶太様をお招きし、専門商社の業務と求められる人材像などについてお話しいただきました。

 

吉田様はまず「商社と聞いて、どのような会社を想像しますか」という問いかけから始められ、三井物産や三菱商事、丸紅など7社がそれにあたる総合商社と取扱商品や取引地域が特化した同社のような専門商社との違いについて解説いただきました。

続いて、専門商社の業務内容について、ドーワテクノスを例にとり、詳しく説明いただきました。ドーワテクノスは製造業(モノづくり)の現場のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化、省人化、省力化、生産性と品質の向上、利益向上に資する設備や機械機器を取り扱っている商社で、鉄鋼、自動車、半導体、ゴム、紙・印刷など幅広い業界と取引する一方で、地域社会のインフラストラクチャー整備のための官公需なども受注しています。こうした同社のビジネスについて吉田様は「商社はただモノを売ろうとするだけでは売れません。お客様に提案を行い、選択肢を示して買っていただく必要があります」と述べられ、「ドーワテクノスではお客様のためになる、社会のためになるアイデアを売っています」とご説明いただきました。そして、同社の近年の事業展開の柱について製造現場における自動化や見える化、ドローンによる高所等の危険箇所の保守点検、新規事業としての超高速凍結機や小規模植物栽培システㇺの販売などを例にとり、詳しく解説いただきました。ドーワテクノスは今年創業75年を迎えますが、吉田様は「新しいことができるかどうか、それが長年続いている企業とそうでない企業との違いです」と述べられました。

 

講義の最後には17年間の高校教師のお仕事を経て転職されたご自身のご経験を紹介いただきながら、学生たちに「自分のやりたいことと自分に向いていることは必ずしも一致しません。これからの就職活動ではしっかりと様々な業界を見たうえで、自分に向いているかどうか、よく考えてください」とアドバイスいただきました。学生たちは、ご自身の経験を交えながら熱く、詳しく解説いただく吉田様の講義に真剣に聴き入っていました。以下は受講した学生の感想(代表)です。

S.Nさん(福岡大学附属若葉高等学校出身)

専門商社とその業務について理解を深めることができました。専門商社に関するお話を聴く機会はあまりないので、貴重な経験でした。今年夏には「国際ビジネス・フィールドワーク」でドーワテクノス様の「TSUNAGU FACTORY」を見学させていただき、モノづくりに込められた思いに感銘を受けました。講義を通して、会社を長く続けるためには新しいことに挑戦し続けることが必要であることがよく理解できました。伝統を大切にしつつも常に新しい視点を持ち、問題に取り組む姿勢を私も持ちたいです。また、ドーワテクノス様は従業員を大切にされていて、ワークライフバランスをとれている会社だと感じました。就職活動の際には、従業員の幸福感や働きやすさにも注目したいです。

A.Tさん(福岡県立北筑高等学校出身)

商社の業務やドーワテクノス様の事業内容だけではなく、これからの就職活動に対するアドバイスもいただき、とても貴重な時間でした。吉田様は、就職活動に際しては自分だからこそ言える強みを見つけることが大切であると述べられました。 私は将来、英語を使った職業に就きたいと考えていますので、「英語」という強みを持てるように、日々の授業や通学の時間などを大切にして勉強に励みたいと思います。今回の講義でうかがった大切なポイントを忘れずに、これからの就職活動に活かしていきます。

A.Eさん(福岡県立三池高等学校出身)

吉田様がドーワテクノスについて「皆さんの目に直接、触れる企業ではないからあまり知られていませんが、実は日本のほとんどの企業がそのような企業です」とおっしゃっていたのが印象的でした。今回、吉田様の講義を通して新たな企業の魅力を知ることができて、本当に良かったです。ドーワテクノス様にはこれからも福岡の企業として成長を続けていただきたいです。

M.Jさん(福岡雙葉高等学校出身)

講義で最も心に残った言葉は、「何の仕事をしていても、それが楽しいと思ったらそれが天職」という言葉です。最近、私は就職活動を進めていくなかでずっと自分に向いている仕事は何だろうとばかり考えていました。就活サイトなどで適職診断などを受けてみて、自分にあっている職種に就くべきではないかと思っていましたが、吉田様のお話を聞き、最も大切なことを忘れていたことに気付かされました。吉田様は実際、高校の先生を17年間、勤められた後、ドーワテクノス様に転職され、今、働いていて幸せだとおっしゃっていました。私もぜひそのようになりたいと思います。

A.Uさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

吉田様の講義を聴き、商社の仕事や様々な企業の架け橋となっているその役割を知ることができました。ドーワテクノス様は製造業の現場が抱えている課題の解決方法を提案し、お客様の要望に応えるという現場に密着する形をとることで、製造業界から必要とされる企業になったことがよくわかりました。

N.Nさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

私がアルバイトをしているスーパーマーケットでは、食品商社の方が食品に使う容器や袋などを定期的に納入されている様子を見かけます。実際に働いている商社の方を見てきたので、商社の仕事内容がイメージしやすく、講義もよりわかりやすかったです。最初から最後まで、具体的な例をあげながら丁寧にご説明いただいたので、とても分かりやすく、面白い講義でした。

R.Tさん(佐賀県立伊万里高等学校出身)

今回の講義を聴き、ドーワテクノス様では時代に合わせて新しい事業を展開したり、お客様からの依頼がきっかけとなって新規事業に発展したりするなど、常に挑戦する姿勢とお客様の声を大切にされているところに魅力を感じました。ドーワテクノス様も含め、様々な企業の方のお話を聴くなかで、「挑戦」という言葉をよく耳にします。多くの企業が新しいことに挑戦できる人材を求めています。また、そういう企業には新しいことに挑戦できる環境が整っていると思います。何かに挑戦するためには、様々な知識、多角的な視点が必要です。ドーワテクノス様の求める人材像にも「広い視野を持ち様々な物に興味・関心を向け、向上心がある人」とあります。私もそうした人材になれるように研鑽を続けていきたいと思います。

Y.Kさん(佐賀県立致遠館高等学校出身)

常に新しいことを模索し続けていることが、ドーワテクノス様が創業から75年も続いている理由の一つだと学びました。既存のものに満足しないという姿勢は、人が成長するためにも必要だと思います。残り少ない学生生活で様々なことに挑戦し、一年後に心から成長できたと思えるよう頑張ります。

Y.Kさん(福岡女学院高等学校出身)

今回の講義では、商社について学びました。気になっている業界だったため、とてもいい機会になりました。講義を聴き、ドーワテクノス様では社員の方々がお客様と話し合いを重ねながらその課題を把握して、解決策を提示し、ニーズに応えられることがよくわかりました。また、講義のなかで何度も「チャレンジをする」という言葉が出てきました。実際に同社が求める人材像にも記載されていましたが、どの企業でもチャレンジする人を求められているのだと改めて思いました。

A.Kさん(くるめ国際交流学院出身、ネパール出身)

今日の講義では、たくさんの新しいことを学ぶことができました。私の興味のあることばかりで、事業内容も持続可能な開発につながることで、ぜひこのような会社に入社したいと思いました。丁寧に講義してくださったドーワテクノスの吉田様に感謝したいと思います。

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