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2023.11.09

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」2023年度⑦製造業(輸送機器):ヤマハ発動機提携講義Ⅰ-ヤマハ発動機調達本部の竹内朋子様による講義

国際キャリア学科(ICD)では、グローバル企業と提携したプログラムとして、2017年度からヤマハ発動機株式会社様との提携講義を実施しています(*)。その一環として、今年度後期は3年生以上を対象とする「Current Business」で、同社で活躍されている女性社員の方による講義を二週続けて、開催しました。第一週は同社調達本部から竹内朋子様をお招きし、これまで携わられてきたお仕事とそれを通して学ばれてきたことなどについてお話しいただきました。

 

竹内様は初めにヤマハ発動機の事業紹介の映像を見せていただいたうえで、180を超える国・地域で製品を販売し、売上の9割を海外市場が占める同社の成り立ちと発展、長期ビジョン、主要な事業と売上高の内訳などをご説明いただきました。続いて、ご自身の入社の経緯をご紹介いただきました。静岡県のご出身で、関西の大学で英米語を学ばれ、在学中には英国での長期留学も経験された竹内様は当初、「好きなことを仕事にしよう」と考えられ、旅行業界、物流業界を中心に就職活動を始められました。しかし、そのうち「好きなこと=仕事かな?」と疑問を持たれるようになり、改めて自らを振り返り、①英語を使ってグローバルに仕事をする、②できれば海外駐在も経験したい、③結婚・出産後も仕事を続ける、④プライベートな時間も大切にするという四つの軸を定められます。また、英国留学中に札幌のサッカースタジアムの設備に地元の人が非常に驚いている様子を見て、日本の技術に誇りを持たれたご経験から「日本のモノづくりで、世界を相手に仕事をしたい」と思われるようになり、地元、静岡にある日本を代表する製造業企業、ヤマハ発動機を目指されました。

次に入社されてからこれまでのご経歴をその都度のご自身のモチベーションを示したグラフを見せながらご紹介下さいました、竹内様は入社後、一貫して調達のお仕事に従事されていますが、最初に担当されたのは原材料の調達でした。初めにヤマハ発動機の主要な製品の部品の点数とそのうち外部から調達している部品の点数を当てるクイズを出された後、同社の「モノ創り調達」や集中購買体制、そして原材料バイヤーのお仕事の内容について分かりやすく解説いただき、外国出身の社員の方が多いグローバルな職場環境をご紹介いただきました。

 

入社3年目に竹内様はタイに駐在されます。そこでは、毎月、アジアにおけるヤマハ発動機の拠点や原材料取引先との打ち合わせなどで海外出張され、学生時代に培われた英語力と入社後に積み重ねられた原材料調達の経験・知識をフル活用して活躍されました。帰国後、再び原材料の調達業務に従事された竹内様は結婚、出産を経て、海外モデル部品調達のお仕事に携われます。そこでは、グローバルに最も競争力ある取引先と最適なモノ創りを行うための仕組みの構築、取引先評価のグローバル指標とシステムの導入に貢献されました。そして、今年10月からは再び原材料調達の部署に従事されています。

講義の最後に竹内様はこれまでのご自身のキャリアについて「振り返ってみると、入社前に就職活動の軸として考えていたことは全て叶えられています」と話され、学生たちに「仕事に求めるものは人それぞれです。仕事に求める価値は何かという視点で選択肢を広げてみるのも手です」「業務の遂行に当たっては、国や文化の違いは大きな課題ではありません」「仕事でもプライベートでも周りをうまく利用しましょう。環境は変わっていきます。今後、女性が働いていくうえでの選択肢はさらに増えていきます」など、多くの貴重なアドバイスをいただきました。学生達は結婚・子育てを経験しながら、文字通りグローバルな仕事でのキャリアを積み重ねてこられた竹内様の体験談とアドバイスに真剣に聴き入っていていました.

 

以下は聴講した学生の感想(代表)です。

R.Tさん(佐賀県立伊万里高等学校出身)

ヤマハ発動機株式会社がグローバルに事業を展開している企業であることを改めて知るとともに、製造業企業における調達というお仕事について詳しく学ぶことができ、とても関心を持ちました。また、竹内様がたくさんの経験を経ながら自分のやりたいことを見つけられ、その経験を活かしてお仕事に取り組まれているところが素晴らしいと思いました。

A.Kさん(佐賀県立致遠館高等学校出身)

1年生の時に聴いたヤマハ発動機の柳顧問の特別講義はこれからの学生生活を有意義に送ろうと気を引き締めることができた、とても貴重な時間でした。そして、今回の竹内様の講義ではヤマハ発動機の様々な事業分野での取組みについて学ぶだけでなく、製造業企業における調達のお仕事について、また竹内様の就職活動についてお話を聴くことができ、とても充実した時間となりました。授業後に質問をさせていただいた際にも親身になってアドバイスをして下さり、とても感謝しています。本当にありがとうございました。

A.Mさん(熊本県立第一高等学校出身)

竹内様の講義を聴くなかで、今の自分と考えが同じだと思ったり、共感するところがとても多くありました。それは、英語を使って仕事をしたい、結婚・出産後も仕事を続け、プライベートな時間も大切にしたいという思いです。どのような面を重視して就職活動をしていけばよいのか考えている最中だったので、とても参考になりました。

E.Mさん(福岡県立小倉南高等学校出身)

竹内様の講義を聴いて、ヤマハ発動機とそのお仕事について詳しく学ぶとともに、これからの自分自身の就職活動について深く考えることができました。私はまだどのような職業に就きたいのか、明確には決まっていません。そのようななか、「仕事に求める価値は何なのか」という視点で選択肢を広げてみるのも良いことを学びました。私は、仕事というと、大変できついものとマイナスなイメージを思い浮かべてしまいます。しかし、仕事は価値のあるものであり、自分の成長や楽しさにつながるものであると、今回の講義で学ぶことができました。私自身が仕事のなかで最も希望することは何なのか、今一度、真剣に考えてみようと思います。そして、働く際に希望が明確に分かった時には声に出してみようと思います。本日は、貴重な講義をありがとうございました。

A.Mさん(福岡県立筑前高等学校出身)

竹内様の講義を聴き、やはり結婚・出産後も働き続けやすい職場を目指すことの大切さを痛感しました。竹内様はお子様が生まれてから通算7年間、時短勤務をされていたそうです。私は結婚や出産をしたとしても、絶対に、這ってでも、キャリアを続けたいと考えていますので、これほど女性が働きやすい会社があるということに感動しました。改めて、ライフイベントのことを考えて就職することが大切だと感じました。

M.Fさん(福岡県立春日高等学校出身)

私も英語を使ってグローバルに仕事をしたい、結婚・出産後も働き続けたいと考えているため、竹内様のお話に共感するところが多くありました。これから自分が仕事をしていくに当たって、何を一番、大切にしたいかをしっかりと考えて、就職活動を行っていこうと思います。

M.Fさん(福岡県立宗像高等学校出身)

竹内様の講義からヤマハ発動機の魅力がとても伝わってきました。ヤマハ発動機は、英語を使ってグローバルに仕事をしたい人、できれば海外駐在をしてみたい人、結婚・出産後も働きたい人、プライベートの時間も大事にしたい人に向いている企業だとおっしゃっていて、まさに私の理想とする働き方ができる会社だなと思いました。お話を聞くまでは技術者が多い理系中心の職場で、文系の人が活躍できるのかなと思っていましたが、いい意味でイメージがとても変わりました。いただいたアドバイスをこれからの就職活動に活かしていこうと思います。ありがとうございました。

M.Sさん(福岡県立宗像高等学校出身)

講義では、主にヤマハ発動機の紹介、竹内様がヤマハ発動機を目指された動機、同社における調達のお仕事の三点についてお話をしていただきました。講義を聴き、ヤマハ発動機についての知識を深めると同時に、企業選びの際に大切なことについても学ぶことができました。仕事に求める価値は何かについて、今一度、真剣に考え、自分に合った、働きたいと思える会社を見つけられるように、今後のキャリアプランについて考えていこうと思います。また、企業選びの際にはプライベートの充実も図れるように福利厚生面もしっかり考えなければいけないと思いました。

R.Yさん(福岡県立糸島高等学校出身)

竹内様の講義は、自分は仕事に何を求めるのか、自分にとって仕事の価値とは何かについて考えることができる貴重な時間となりました。今後、就職活動をしていくうえで迷うことなどがあったら一度、原点に戻って、後悔のないよう考えていきたいと思います。

M.Oさん(祐誠高等学校出身)

竹内様の講義を聴いて、やはり女性にとって結婚や出産後も働きたいと思える職業に就くことは重要なことだと思いました。私自身、福利厚生や結婚、出産後も働ける職場環境を重視して就職活動をしようと心がけています。お話を聴いてヤマハ発動機は福利厚生制度が手厚く、伸び伸びと仕事ができる会社だと感じました。今回、働く女性目線での貴重なお話を聴くことができ、とてもためになりました。ありがとうございました。

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