心理学科では,3年生を対象として「心理学フィールドワーク(キャリア)」という授業を設定しています。
この講義は,1年生,2年生のときに学んだ心理学の知識を生かして,地域や社会の問題解決を行う実践的な学びを行っています。
心理学科で行われてきた過去の地域連携活動も交えて,これまでの活動を振り返ってみたいと思います。
朝倉市と連携で活動した、観光活性化
最初の地域連携事業は,朝倉市の観光活性化の活動でした。
この活動では,福岡市の若い女性が朝倉市に関心を持ち,観光に行くためにはどうすればよいのかを学生が考え,実行するものでした。
数年にわたる活動の中で,心理学科の学生によって持ち運びのしやすい観光パンフレットの作成や,観光案内のHP,Instagramでのハッシュタグ作成などを行いました。
春日市と連携で活動する、若者の投票行動の活性化
そして,現在では,春日市との連携のもと,若者の投票行動の活性化を行っています。
18歳から投票が可能になっていますが,他の年代に比べて20代の投票率は全国的に低い状況が続いています。
若者に投票や政治に関心をもってもらい主権者意識をもってもらうにはどうすればよいのでしょうか?
心理学科の授業では,昨年からその課題に取り組んでいます。
昨年の2022年度は選挙管理委員会との協力のもと,市内の新成人向けに送付するA4サイズのチラシの作成,課題を分析に対応策を提案する報告会などを行いました。
これらの活動は講義をただ受けるだけではなく,地域や社会に足を運び,課題について情報収集をし,心理学の知識や技法を生かして,分析や提案をするものです。
皆さんのまわりには,どのような課題があり,それに対して心理学は何ができるのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。