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2023.10.18

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」2023年度④航空産業:ジェイエアの竹内客室業務グループ長による講義

国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。

 

今年度の第4回の授業では、株式会社ジェイエアから客室乗員部客室業務グループ長の竹内宏次様を講師にお迎えして、国際キャリア学科(ICD)の卒業生が数多く活躍し、現4年生も計17名が客室乗務員やグランドスタッフなどの内定をいただいている航空産業と求められる人材像、そして会社・職場で働くとはどういうことかについてご講義いただきました

竹内様からは初めにジェイエアもその重要な一翼を担っているJALグループが目指しているものについて、「JALグループには様々な道標があり、業務内容や職種により重視する道標は異なります。それでは何を目指しているのか。それは、企業理念に明記してあります」と述べられたうえで、「JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、一、お客さまに最高のサービスを提供します。二、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。」という企業理念をご紹介いただき、「就職活動での企業選びにおいてはその企業理念に共感できるかどうかが重要です」と述べられました。

 

続いて、JALグループがその企業理念の実現に向けて取り組んでいることとして、①チームを形成し続けること、②問題、課題をチャンスと捉え、チームで解くこと、③自立型の人財を育成することの三点をあげられました。このうち、自立型の人財については「夢や目標を達成するために、自ら考え、行動することができる人財」という福島正伸氏の言葉を紹介され、「他人との競争よりも、自己成長を楽しみにしている人」である自立型人財の育成のためには「承認」(褒める文化)と仕事での経験を学びにつなげる職場環境が重要であり、JALグループではそうした環境の醸成に力を入れていると述べられました。そのうえで、学生たちに「会社・職場は学びの場です。仕事での経験を自分の成長につなげ、それを通して社会に貢献するという姿勢を大切にしてください」とアドバイスいただきました。

講義の後半には、地域と地域を結び、島嶼部には医療従事者や生活物資を運ぶという地域に密着した事業を行っているジェイエアの特徴、JALグループ内における役割、サービスのコンセプト、客室乗務員の業務内容などについて、クイズを交えながら分かりやすくご説明いただきました。そして、航空会社の業務は公共性、社会性が高く、最も重要なことは安全運航であり、「一人一人の社員が自分の責任を果たすこと、その一人一人の努力の成果が安全運航につながっています」と述べられました。

 

学生たちは竹内様の熱意とユーモアに溢れる講義に真剣に、時に笑いながら聴き入っていました。以下は受講した学生の感想(代表)です。

R.Tさん(佐賀県立伊万里高等学校出身)

私は航空業界に就職したいと思っていますが、まだ企業研究の段階でした。今回の講義を聴いて、自分の性格や考え方と企業理念があっている会社、自分の能力が発揮できる会社を選びたいと強く思いました。そのためにも自己分析は大切だと思います。これから、とことん自分のことを見つめていきます。今年は10名の先輩方が客室乗務員に内定されたと聞いて、驚きました。私もその素晴らしい実績を引き継げるように頑張りたいです。

T.Iさん(佐賀県立佐賀東高等学校出身)

今回は航空産業に関する講義だと思っていましたが、前半では働くということについて、そして企業理念について深く学ぶことができ、とても新鮮で、興味深かったです。「会社は学びの場」であるという言葉が強く印象に残りました。人生はずっと学びの連続であることを改めて痛感しました。本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

A.Kさん(佐賀県立致遠館高等学校出身)

私は将来、客室乗務員として働きたいと思っており、航空会社の企業研究を行っている今の時期に竹内様のご講義を聴けたことはとても貴重でした。内容も非常に興味深く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。講義を通して、ジェイエア様では質の高いコミュニケーションと連携プレイを大切にされており、仲間と一緒に責任感や達成感を味わうことができることも航空会社の大きな魅力だと感じました。今回の講義では、私たちが将来、働く上で心に留めておくべきことも多く教えていただきました。ありがとうございました。

M.Yさん(長崎県立諫早商業高等学校出身)

自分がどのような会社で働きたいのか考えた時、私は毎日、行きたくなるような職場が理想的だと考えています。単に生活のためでなく、やりがいや目標のために働くほうが人生が充実していると思うからです。竹内様は「職場から笑い声が聞こえたら、そこはいい職場」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。これから今回の講義のキーワードである「自立型人財」「職場は学びの場」を常に意識していこうと思います。

A.Yさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

今回の講義では、航空産業に関することだけではなく、働く社会人として必要な要素や心構えについても分かりやすく丁寧に教えていただき、就職活動の軸を自分の中で確立することができました。自立型の人財になることで、仕事への取り組み方、仕事に対する気持ちがポジティブになり、その職場で長く働くことができ、充実したキャリアの実現にも繋がることも学べました。私も自立型人財になることを目標として、これから取り組んでいきたいと思います。また、改めて自分の仕事に対する考え方と企業理念が合致する会社選びが大事だと感じました。今回の講義で学んだことを将来の糧にしていきたいです。ありがとうございました。

K.Hさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

今回の講義を通して、働くことは楽しいことであること、自分の幸せはお客様の幸せでもあることを学びました。働くことに夢を持ち、今、大学で学べていることを楽しみながら、感謝の気持ちを忘れずに学業に励んでいきたいと思います。そして、なりたい自分の実現のために、逆算しながら、今、すべきことは何か考えていこうと思います。今後も様々なことに挑戦し、自分の視野を広げていきます。ありがとうございました。

A.Mさん(福岡県立筑前高等学校出身)

今回の講義では航空産業についてだけではなく、働くことについても深く学ぶことができました。特に、就職活動において企業理念をみること、そこに賛同できるかどうかを重視すべきということを学びました。私はこれまで企業理念に重きをおいていなかったので、これからの指針にしたいと思います。また、「人間の能力開発の70%は経験による」という言葉にもとても共感しました。私も体験によって得られる学びは格別だと考えています。これからいくつになっても常に学び続けていきたいと思います。

Y.Aさん(福岡県立糸島高等学校出身)

竹内様は「会社は学ぶ場所であり、就職することは楽しみなこと」とおっしゃいました。就職に対して少し不安を感じていましたが、講義を聴いて自分がしてみたい仕事を目指し、仕事を通して自分自身が成長できることを楽しみにできるようにしたいと考えるようになりました。今年夏にジェイエア様でのエアライン研修に参加させていただき、初めての企業での研修だったということもあり、とても印象に残っています。今回の講義で改めてJALグループとジェイエア様の魅力を知ることができました。

H.Kさん(福岡県立糸島高等学校出身)

今回の講義では、仕事に対する考え方やモチベーションについて、そしてジェイエア様を中心に航空産業について、多くのことを学ぶことができました。ありがとうございました。

M.Sさん(福岡県立嘉穂東高等学校出身)

今回の講義で最も印象に残ったのは竹内様に教えていただいた「仕事は楽しくなくちゃだめだ。職場から笑い声が聞こえてこなければ、きみのやり方は間違っているということだろうね」というマックス・エルモア氏の言葉です。私は将来、常に楽しい心を持ちながら、家族のような暖かさを伝えることができる客室乗務員になりたいと思っています。自分自身が楽しい気持ちでいないと、お客様を幸せな気持ちにすることはできないと思っていたので、この言葉には深く共感しました。また、地域と地域を結ぶというジェイエア様の業務にも強い魅力を感じました。特に、客室乗務員手作りのルートマップ、オリジナルの機内販売、イベント参加など、客室乗務員がお客様のためにプラスアルファの仕事に取り組んでいるところが素敵だと感じました。今回の講義で航空業界のお仕事にさらに魅力を感じました。

N.Nさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

竹内様は企業理念の大切さを強調されました。私もこれから就職活動で企業を選択していく時に、企業理念をしっかり見ていきたいと思います。自分の目指す夢や目標と企業理念が目指すゴールが一致するかどうかが大事だからです。また、会社や職場は「学びの場」であるという意識を持ちながら仕事をすることで、目指すゴールを実現することができると思いました。会社や職場が「学びの場」だと言われるのは、仕事での人間関係で学ぶことが多くあるからです。悩みや葛藤などの苦労を経験することで自分自身と向き合い、その過程がゆくゆくは自己成長に繋がり、それと共に企業や世の中のために貢献する機会もあると思いました。

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