国際キャリア学科(ICD)の7期生にあたる現4年生の学生生活は、入学時に始まったコロナ禍により大きな影響を受けました。1年次には多くの授業がオンラインになり、大学にも通えない状態が続きました。特に、国際キャリア学科で学ぶ留学生たちは慣れない日本での学生生活がコロナ禍でのスタートとなり、模索を続けながらの日々となりました。しかし、こうしたなかでも留学生たちは努力と挑戦を続け、就職活動では目指していた日本企業へ内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。
このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた4年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第7回は福岡を代表するインターナショナル・ホテルであるグランドハイアット福岡を運営する株式会社博多住吉ホテルマネジメント様より内定をいただいたP.Tさん(福岡日本語学校出身、ネパール出身)からの喜びの報告です。
P.Tさん(福岡日本語学校出身、ネパール出身)-株式会社博多住吉ホテルマネジメント(グランドハイアット福岡)内定
私はこのたび、株式会社博多住吉ホテルマネジメント(グランドハイアット福岡)に内定をいただきました。
私たちの学生生活はコロナ禍とともにありました。特に、大学1年次は様々なことが制約され、なかなか人と関わる機会がない、大学の友達とも会うことができない日々が続きました。その後、徐々に対面授業も増え、2年次には福岡県主催の「国際協力リーダー育成プログラム」にも選抜いただき、様々な方々と関わる機会が持てました。3年次にはインターンシップに挑戦するとともに、国際キャリア学科の「国際ビジネス・フィールドワーク」に参加し、様々な業界や企業について学び、実際に社会人として働かれている方々から多くのアドバイスをいただくことができました。また、大学のオープンキャンパスでは学生スタッフを務め、福岡県主催の「バンコク都との高校生交流事業」でもメンターに選抜いただきました。こうした学内、学外での様々な経験は就職活動で大きく活かすことができました。
就職活動は3年次の後期から着手し、自己分析や他己分析をもとに業界・企業研究を行うとともに、エントリーシートや履歴書の書き方を学ぶことから始めました。SPIの勉強や英語の勉強にも力を入れました。自己分析や業界研究を通して、自分自身がたくさんの人とコミュニケーションをとることが好きで、日本に来てから5年間、続けていたアルバイト経験などを通して培ったおもてなしの心を忘れずに仕事をしたいと考えるようになり、以後、ホテル業界を中心に就職活動を行いました。私の日本語にはまだまだ不十分な点があり、就職活動でも悩むことが多かったですが、そうした時はゼミの友人やアルバイト先の仲間が助けになってくれました。大学の先生方や地域・国際交流センターの皆様もいつも優しく丁寧にご指導してくださいました。こうした多くの方々の支えが今の私に繋がっていると思います。心より感謝申し上げます。
就職後は様々な人との繋がりを大切に、定評あるインターナショナル・ホテルでのお仕事を通して接客や言語スキルを磨いていきたいと思っています。そして、将来は母国であるネパールに恩返しができたら嬉しいなと考えております。
留学生の後輩の皆さん、私は入学前、日本の大学での生活に馴染めるか本当に不安でした。しかし、福岡女学院大学国際キャリア学科で共に勉学に、学外活動に取り組んでくれる友達に恵まれ、充実した学生生活を送ることができました。もちろん、日本語や英語での勉強には難しいことや大変なこともあります。しかし、諦めずに学び続け、壁に当たった時はむしろそれは良いチャンスだと思い、頑張り続ければ、必ずや道は拓けます。福岡女学院大学という留学生へのサポート体制が整っている大学だからこそ、挑戦できることも多くあるので、ぜひ、頑張ってください。心より応援しています。