国際キャリア学科(ICD)の7期生にあたる現4年生の学生生活は、入学時に始まったコロナ禍により大きな影響を受けました。特に1年次には多くの授業がオンラインになり、大学にも通えない状態が続きました。しかし、こうしたなかでも7期生たちは努力と挑戦を続け、就職活動では目指していた業界や企業へ内定したとの嬉しい知らせが相次ぎました。
このコーナーでは、志望していた企業より内定をいただいた4年生の就職活動体験談をシリーズでご紹介しています。今年度の第17回はJALグループの航空貨物輸送サービス事業を行っている株式会社JALカーゴサービス九州様より内定をいただいたH.Aさん(福岡県立春日高等学校出身)からの喜びの報告です。
H.Aさん(福岡県立春日高等学校出身)-株式会社JALカーゴサービス九州内定
私はこの度、株式会社JALカーゴサービス九州より内定をいただきました。
私は入学当初から海外と関わることのできる職業に就きたいと考えていましたが、業界や業種は定まっておらず、漠然としていました。そのため、大学では色々なことに挑戦したいという思いがありました。しかしながら、コロナ禍のため、入学以来、大学になかなか登校できない日々が続き、思うような大学生活を送ることができませんでした。そうしたなか、1年次にはホテル研修や航空実務研究の授業に参加し、幅広く業界を知る機会を作りました。2年次、3年次には、台湾やアメリカ、韓国での国際交流プログラムに参加したり、翻訳ボランティアに参加したりすることで、実際に英語を使うこと、海外を知ることに努めました。3年生の春休みには3週間のカナダでのホームステイも体験しました。
3年次までの海外経験を通して、日本と海外をつなぐことのできる物流業界を中心に就職活動を行いたいと思うようになりました。物流業界の中でも特に航空物流に興味を持つようになり、職場見学会の際に感じた社員の方々の温かさや地元である福岡にいながら人々の生活を支える業務に携わることができる点、そして外国航空会社と関わる仕事を経験することのできるチャンスがある点に惹かれ、株式会社JALカーゴサービス九州の選考に進むことを決意しました。
就職活動では、初めは自己分析を行い、自分の強みや弱みを知っていきました。大学だけではなく、小学生から高校生までの経験や当時、感じていたことなどを思い出せる範囲で書き出し、自分が得意なことや苦手なことを探しました。また、インターンシップに積極的に参加しました。インターンシップでは人事部の方からフィードバックをいただけたり、グループワークなどを通して新しい発見をしたりすることができ、自己分析にもとても役立ちました。就職活動で特に大変だったことは、エントリーシートの作成です。企業ごとに質問項目や字数が違うため、内容を考えることはもちろんですが、決められた字数の中で自分の思いをできるだけ伝えられるように意識して作成しました。面接で聞かれそうなことを想像しながら書くと、より書きやすかったです。私は面接に対して苦手意識がありました。私と同じように面接に不安がある人は、とにかく何度も経験することが大事だと思います。初めは、こう言われたらこう返さないといけないというような気持ちで面接をしていましたが、回数を重ねていくうちに、うまく話すことよりも自分の思っていることを素で話すことが最も大切だということに気づきました。また、素で話すことができた面接の方が緊張せずに「自分」を面接官の方に伝えることができたと思います。私はグループ面接があまり得意ではなく、他の学生の意見にプレッシャーを感じることもありましたが、笑顔を忘れずに自分の強い思いを伝えることを意識して臨みました。内定のお電話をいただいた時は本当にうれしかったです。周囲の方々や友人からの支えがあったからこそ、内定をいただくことができたと思っています。
後輩の皆さん、これから就職活動をするなかで辛い時期や不安な気持ちになることがあるかもしれませんが、自分を信じ続け、自分のペースを大切にしていればきっと乗り越えられると思います。私は、辛いなと思った時には「友人も自分と同じように頑張っているんだ」ということを思い出すようにしていました。また、抱え込まずに両親、ゼミの先生、大学のキャリアセンターの方などに話を聞いていただいたり、友人と情報を共有したりするだけでも気持ちが軽くなると思います。大学生活で経験したことは就職活動をする上でも大きな強みとなりますので、今しかできない色々なことに挑戦してみてください。皆さんの将来が明るいものになることを心から願っています。