リカレント教育という言葉をご存じですか?
それは一旦学校教育を終えて社会に出た後に、再び学び直して知識や技能を修得し、その学びを社会で生かしていくことです。
福岡女学院大学には、大人になって学び直したい方をサポートする体制が整っています。
それぞれに人生経験を積み、大人になったからこそ気づける学びの楽しさ・深さがあります。
今回は、一足早くそのような経験をされたN.N.さんにインタビュー形式でコメントを寄せていただきました。
仕事や子育てなどの人生経験を経た後での大学での学びの魅力は何でしたか?
今改めて振り返り、最初に思い浮かぶことは、まずは、学ぶことに対して、受け身でではなく、とにかく『積極的』というか『貪欲』というか、どの講義も「とにかく、先生教えて下さい、学ばせて下さい」という思いで、主体的に学ぶことができたことです。
短大卒業後、就職、その後、結婚、子育てを経験した私にとって、自分より30歳も若い学生さんと一緒に学ばせていただいたことは決して当たり前ではなく、本当にありがたく、長い人生の中で大変貴重な時間となり経験となりました。
本学で学ぶことを選ばれた決め手は何だったのでしょうか?
私は、まず大学主催のオープンキャンパスに2回参加しました。
そこで、大学で学ぶことに対する思いや不安、そして疑問点を正直に相談しました。
心理学科の先生方はとても親身になって私の不安や疑問に対して答えていただき、アドバイスもいただきました。
また、社会人経験のある私には、本学の事務局の方々の丁寧な対応にも大変魅力を感じました。
正直、他大学も視野に入れておりましたが、実際に大学に足を踏み入れて感じた雰囲気、この経験から「この大学なら、今の私でも何とかやっていけるかもしれない」と思い、受験を決意しました。
福岡女学院大学での4年間は、どのようなものでしたか?
私は、大学3年次に編入、その後本学大学院で2年のトータル4年間となりました。
とにかく毎日一生懸命、無我夢中、必死でした。
そして何より『濃密で有意義』であったことは決して間違いありません。
それは、ただ単に講義を受けて、知識を身に付けられることの喜びだけではなく、その一方で、講義やゼミ、また実習等を通じて、今まで生きて来た自分の価値観を全く覆えさせられるような時間を過ごすことができたからではないかと、今改めて実感しております。
人生経験を経てから大学で学ぶことに興味を持っている方々へのメッセージをお願いします。
年齢を重ねても『学ぶ』ってとても大切だと思っています。
しかし、それを大学で行うとなったら当然迷いもあるかと思います。
そんな中、今でも笑える話ですが、私は入学式では「保護者の方はこちらです」と声を掛けられ、学内では学生さんから大学の事務局のスタッフと間違われ色々と尋ねられ、教室入ると今度は、学生さんから教授に間違われ、でも大変光栄でした(笑)。
そんなこんなでスタートした私の大学生活ですが、今、もし、大学で学ぶことに少しでも興味をお持ちでしたら、実際に大学に足を運んでみて、自分自身の肌で感じてみられることを是非、お勧めします。
いくつになっても『学ぶ』ということは、決して無駄はないと思っています。
『学ぶ』ことで、きっと何かを感じ、もしかしたら「ワクワク」するかもしれません。
近況をお知らせください。
私は前職で30年間会社員として企業に勤務しておりました。
しかし現在は、大学、大学院での学びを活かして、心理士として福祉及び医療領域で働いています。
人生100年時代とも言われております。
そして同時に生涯の就労期間も長くなっている現状もあります。
私は、社会人経験、子育て等の自分の人生経験、また一生懸命に学んだ心理学を活かして、自分らしく、今後も心の支援を続けていきたいと切に願っています。
ありがとうございました。
N.N.さんの頑張りは、周囲の学生にも大いに刺激になっていましたし、教員も多くを学ばせていただきました。
これからも益々のご活躍を心よりお祈りします。