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2023.05.14

国際キャリア学科

Dreams Come True 118(世界とつながる仕事の最前線で活躍するICD卒業生)- スクート航空(Scoot)の客室乗務員(CA)として活躍中の四期生R.Iさん

国際キャリア学科(ICD)四期生のR.Iさん(福岡県立武蔵台高等学校出身)がシンガポール航空グループの航空会社、スクート航空(Scoot)でシンガポールと各国を結ぶ国際線の客室乗務員(CA)として活躍しています。

 

四期生が就職活動を行った2020年にはコロナ禍で航空会社が採用を停止しましたが、R.Iさんは客室乗務員になるという夢を諦めずに努力を続け、見事にそれを実現しました。以下は夢を叶え、輝いているR.Iさんへのインタビューです。

Q1:スクート航空でのお仕事について教えて下さい。

現在、シンガポールのチャンギ国際空港を拠点とするスクート航空で客室乗務員として働いています。お客様は多国籍ですので、もちろん英語での接客です。業務内容はフライト前の機内のセイフティチェック(機内に異物がないかの確認など)、ボーディング(お客様のお出迎え)、セイフティ・デモンストレーション、機内食やアルコールなどの配膳、日本語での機内アナウンス(日本線のみ)など多岐にわたっています。コロナ禍の影響も落ち着き、旅行需要が戻ってきているので、満席のフライトも多く、路線の数も増えているため、客室乗務員の数が足りていないのが現状です。

 

Q2:スクート航空への入社が決まるまで、在学中や卒業後にどのような勉強をして備えましたか?

大学在学中は、国際キャリア学科の様々なプログラムに積極的に参加しました。大学1年生の時はアシアナ航空と提携して実施された客室乗務員研修(ソウル)に参加しました。2年生の時はオーストラリアのメルボルンにあるモナシュ大学に長期留学し、3年生の時にはイタリアのローマにあるワイナリーでのインターンシップを経験しました。こうした経験は外資系航空会社に提出する履歴書(CV)にも記載して、海外経験の豊富さをアピールしました。私たちの就職活動はちょうどコロナ禍が始まった時期と重なり、航空業界が採用を停止したこともあり、卒業後はしばらくWEBマーケティングのお仕事をしていました。しかし、在学中からの夢を諦めきれず、働きながら外資系航空会社への就職活動を行い、ご縁を頂いたスクート航空に入社しました。勉強面では就職後も英語力のキープに努め、英語での面接対策もして、備えていました。

Q3:入社後のシンガポールでの生活、研修はどうでしたか?困難だったこと、がんばったこと、嬉しかったことなど、教えて下さい。

入社後のトレーニングは正直、とても大変で、何度も心が折れかけました。二ヶ月間の研修期間を経て、やっと客室乗務員の一員として乗務することができます。トレーニングでは、機内でお客様が倒れられた時の対処法、火災時や海に緊急着水した際の訓練など、数え切れないほどの研修がありました。朝から夜までトレーニングをし、テストも毎週あったため、研修期間はずっと勉強していた記憶しかありません。テストに落ちるとまた最初からトレーニングを受け直さなければいけないので、同期の皆で勉強会を開いて、お互いに励まし合いながら頑張りました。嬉しかったことはもちろん全てのテストに合格し、初フライトで千歳空港に向けて飛べたことです。初のフライトが日本線で、とても感深いフライトでした。初フライトで機内アナウンスにも挑戦することができ、一番、思い出に残っているフライトです。

 

Q4:今のお仕事での喜びや達成感を味わったことなどを教えて下さい。

最も達成感を味わえたのは成田線での経験です。新婚旅行で訪れたシンガポールから帰国中のお客様が「妻の具合が悪く、体が震えています」と言いに来られました。そのフライトでの唯一の日本人クルーだった私がそのお客様の担当をさせていただき、自分用に使うカーディガンをお貸しし、暖かいお飲み物をご用意するなど、精一杯のサービスを提供いたしました。フライト後にはお二人から丁寧なお礼と「また、Scootを利用させていただきます」というメッセージをいただき、もっと頑張ろうと幸せな気持ちになれました。

 

Q5:今後の目標について教えていただけますか?

今後の目標は、中東の航空会社で働くことです。事業規模の大きい中東の航空会社で働くことが以前からの夢でした。現在の会社でも楽しみながら働けていますが、夢が叶うまで挑戦を続けようと思っています。

R.Iさんの国際キャリア学科での海外経験