メディア・コミュニケーション学科では、日本語教員養成コースを主に担当する藤山智子准教授と、デザインが専門の渡辺学講師を新たに迎え、新年度をスタートさせました。
前回に続いて、今回は渡辺先生へのインタビュー記事をお届けします。
-専門分野を教えてください
-本学科の学生に対する印象を教えてください
この大学で非常勤をやっていたときから感じていたのですが、人のことを思いやれる素晴らしい学生たちだと思います。素直で、明るく、また何よりも物事をやり遂げようとする姿勢があります。プレゼンテーションにも果敢に挑戦する度胸には驚かされました。学際的で、理論と実践の両立を目指す本学科を希望してきただけに、幅広い思考と柔軟な発想があると思います。だからこそ、在学中も卒業後も自身の資質を信じ、飛躍の可能性を疑うことなく、いろいろな分野で活躍して欲しいと願っています。
-渡辺先生はどのような学生でしたか
第一志望の学科に行くことが叶わず、挫折感を味わい、とても暗い学生でした。将来を悲観し、4年間、毎日不安で眠れないくらい悩んでいました。自分が専攻する学科の授業にはまったく関心が持てませんでした。そこで自ら本を読み、著者にメールを出して会いに行ったり、デザインの技術が秀でている人を見つけては相手がたとえ後輩であっても頭を下げて教えてもらったりすることにしました。つまり、自らの意志と方法で学ぶことを始めた時期でした。いまでも自ら学ぶ者としての「学習者」という気持ちは常に持ち続けています。
-学生のみなさんへ一言メッセージをお願いします
回答するのがすごく難しいですね。女子だけの大学という環境からなのか、みなさんが何かに打ち込もうとするとき、ここには静かで物事に集中できる場所があり、安心して相談できる仲間がいるように思えます。ですから、福岡女学院大学で過ごす時間はとても貴重で、豊かなものになるはずです。ときには高い壁を前にして恐れ慄いたり、コンプレックスを感じるほどの優れた人と出会ったり、難解な書籍を前に打ちひしがれたりするでしょう。しかし、そういう自身が傷つくような経験こそ大事にして欲しいと思います。抽象的ですが、みなさんが変わり続けるために、つまり自由であるためには努力を重ねる必要があります。その結果、かつての傷が少しでも癒えたと感じられたら、そのときこそ新しい自分になれたときなのではないでしょうか。
渡辺先生、ありがとうございました。
(学科Today編集担当)