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2023.02.24

心理学科

授業紹介『心理学プロジェクト演習』

福岡女学院大学心理学科では、学生の可能性を開花させるための講義や演習が数多く準備されています。
では、そこではどのような授業が行われ、学生たちは何を学んでいるのでしょうか?
このような疑問にお答えするため、本ブログ「心理学科Today」では担当教員による授業紹介を行っています。

今回は『心理学プロジェクト演習』を紹介します。

『心理学プロジェクト演習』は、「課題解決型学習(PBL)」と呼ばれる演習科目で、1年生から受講できます。
心理学の知見を学び,それを活かしながら,企業や自治体の課題に取り組みます。
できるだけ早期に実社会の課題を発見・解決する体験を通じ,社会に貢献する力の修得を目指した演習科目です。
2022年度は、日本航空株式会社(JAL)と連携し、受講生は少人数のグループに分かれて企画作成に取り組んできました。
具体的には、JALが提供している製品やサービスに「心理的な価値」を付与することで、利用者を増やせるような企画を考えよう、というものです。
その最終報告会が、2月9日(木)にJAL福岡支店において行われましたので、学生たちの声を紹介します。

最終報告会を終えた受講生の声

 心理学プロジェクト演習の最終目標として、JALに自分たちで考えた企画をプレゼンすると聞いた時、何も分からない状態からのスタートで正直すごく不安でした。
心理的な価値を見つけ出すのが難しく、最初は何のサービスにするのかあまり案が出ずに授業時間が終わってしまうことも多くありました。
しかし、実際にJALの方が、学校まで来てくださって、貴重なお話を聞かせてくださいました。
また、空港見学というとても貴重な経験もさせていただき、空港の裏側や、飛行機をすぐ近くで見ることができ、私自身、空港や飛行機にすごく興味を持つようになりました。
JAL=飛行機というイメージしかなかったけれど、お客様を1番に考えたサービスや接客をしているんだとすごく近くで感じることができ、もっと私たちもいいものを考えたいと思えるようになりました。

案があまり出なかった話し合いも、少しずつみんなが意見を出し合うようになったり、自分から行動して、資料を探してくれたり、こんな商品もあったよと、見つけてくれたりとそれぞれが、自分たちのサービスについて積極的に取り組むようになりました。
学校生活の中で、なかなか意見を伝え合う機会は無かったのですが、意見がふたつに分かれてしまったとき、初めて意見を伝え合って話し合うということも経験できました。

また、夜遅くまで、電話しながら話し合うこともあり、授業の時間以外にも、どうしたら自分たちのサービスを分かりやすく、全てを伝えることが出来るか、沢山話し合いを重ねました。
結果としてすごくいいものを作ることができたと思います。
同時にお互いが納得できる形になるまで沢山考え、話し合い、よりいい案に繋げることができたので、関係性も良くなったように感じました。
発表はものすごく緊張しましたが、沢山話し合ってきた分、自信をもって伝えることができたなと感じました。
実際にJALの方々の前で自分たちの意見を発表したり、企画を伝えたりできる機会はなかなか無いと思います。
普通の授業じゃ経験することができないことを1年生で体験できたことや、パワーポイントなども使えるようになって、自分にとってすごく自信になりました。
この経験を無駄にせず、これからの学校生活や、就職活動に繋げていきたいと感じました。

M.Nさん(福岡大学附属若葉高等学校出身)

 今回発表するにあたって、アイデアが中々思い浮かばず苦労しましたが、無事に皆で協力して終えることができてよかったです。
私が所属した班は3人と他の班と比べて1人少なく少人数で、学年もバラバラで、企業に自分達で考えたものを最終的には提案する形の授業だったため、今までにない経験ができてとても新鮮でした。
先生方のお話を一方的に聞く授業ではなく、能動的に自ら進んで取り組める授業だったため、とても楽しかったです。
案がなかなか出なくて困っていた時に先生方が考え方のヒントを導いてくださってサポートしてくださったり、心理学という視点からさまざまな感情について触れたりと心理学を学んでいるからこそできる考え方を学べてとても貴重な体験になりました。
無事に発表を終えることができたのは、私より1年沢山のことを経験されているからこそ出てくるアイデアや考え方、臨機応変に対応する能力に長けている先輩と1人1人の意見に耳を傾けまとめて皆を引っ張ってくれた班長がいたからだと思っています。

私はこの授業で①案を出し検討する②その案を目に見える形にする③パワーポイントを使って人に伝えるという3つの大まかな流れを学び体験することができました。
この力はきっと人生の中で役に立つと思うので、この学んだことと+α(プラスアルファ)であと3年間ある時間を大切にして、失敗して、沢山学んで、吸収していく学生生活を送りたいなと思っています。

また、他の班の案はとても素敵で、沢山のことを学ぶことができました。
例えば、パワーポイントの視点ではニュースの動画を用いたり、成功例をあげてみたり、実際に考えた案を実践してみたりと相手を説得できる要素を様々な視点から行なっていて、沢山の気づきがありとてもいい刺激になりました。

最後に、JALの方々や先生方、この授業を履修した11人と一緒に協力して1つのことに向かって取り組むという企業を交えた貴重な経験ができてよかったです。
ありがとうございました。

N.Hさん(八幡高等学校出身)

 最終報告会は、思っていたほど緊張せずにプレゼンテーションができたので良かったと思っています。
ただ、原稿を読むこと・スライドを操作することに力を入れるあまり、JALの方の顔を見ながら話すことや、聞き取りやすい声の大きさ・間の取り方等の工夫が少し疎かになってしまったことが反省点です。
私たちのグループは企画を決めるまでに多くの時間を要したため、企画を深めていくことができず、他のグループの発表内容に圧倒され、「もっと考えられる点があったのではないか」などの不安を感じていました。
しかし、JALの方々からは予想以上にお褒めの言葉や温かいコメントをいただき、安心しました。
プレゼンテーションの仕方自体に対する意見もいただいたので、今後に生かしていきたいです。
また、そのコメントを聞いて思ったのは、JALの方々は幅広い視野と多角的な視点から物事を見ているということです。
情報の表面的な部分だけではなく、その奥にある「なぜ」まで考えることが必要なのだと考えさせられました。

15回の授業と報告会を終えた今、感じているのは、達成感と「心理学プロジェクト演習を履修して良かった」ということです。
この科目は、普段受けている授業とは少し異なり、グループで話し合う時間が多く、協力する姿勢を求められました。
私は、人と話すことや、自分から意見を言うことが苦手で、初めは不安でしたが、授業回数を重ねるにつれ、少しずつ意見を言えるようになりました。
「心理的付加価値をつける」というテーマは非常に難しく、企画をしていくうえで何度も行き詰まってしまいましたが、グループの全員で話し合いを重ね、なんとか形にできました。
誰かと一緒に何かを作り上げることは、難しくも面白いことだと思いました。
パソコン操作が苦手な私ですが、スライド作成の力も少しついたのではないかと思っています。
1年次に、このような貴重な経験ができ、多くの学びを得られて嬉しく思います。
履修して本当に良かったです。

A.Rさん(長崎南高等学校出身)

大学院

 

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