学科 Today

  1. HOME
  2. 学科 Today
  3. 国際キャリア学部
  4. 国際キャリア学科
  5. (授業紹介)「Current Business」2022年度⑫保険業:明治安田生命の皆様による講義

2022.12.16

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」2022年度⑫保険業:明治安田生命の皆様による講義

国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスや公務の第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。

先日の講義では、生命保険業界の業務と求められる人材について元生命保険会社勤務で理事を務められた國武様(NKコンサルティング代表)、明治安田生命の谷口様、石橋様(国際キャリア学科二期生)、池田様(国際キャリア学科四期生)をお招きして、お話しいただきました。

初めに國武様より、生命保険について「人の生存または死亡に関して、一定額の保険金を支払うもので、社会保障や企業保障で足りない分を保障する私的な保障です。社会保障や企業保障に期待することが難しくなっている今、生命保険が果たす役割は大きいと言えます」「損害補償は偶然の事故によって生じることのある損害額を補てんする実損填補であるのに対し、生命保険は一定の金額を支払う定額給付になっており、加入者の相互扶助という特色があります」「貯金と異なり、保険は加入時点から補償額が準備されており、図にすると貯金は三角、保険は四角です」とわかりやすく説明いただきました。続いて、少子高齢化や人口減少、晩婚化・非婚化、晩産化、共働きの増加などの社会的環境の変化と今後の見通しについて説明いただいたうえで、「生命保険は身の回りに起こる死亡、病気・ケガ、老後(長生き)、介護状態という四つのリスクに備えるものです」と解説いただきました。

生命保険業界で求められる人材像については「生命保険業界は女性を戦力として発展してきた業界です。生命保険は見えない商品であることから対面販売が主流であり、ソフトで人の話を素直に聴き、相手が何を求めているのかを聴きだすことができる人、粘り強い人、正確に仕事ができる人、相手のことを思って仕事ができる誠実な人、伝える力を持っている人が向いており、女性に適性のある仕事です」「求められる知識と資質はFP(フィナンシャルプランナー)知識、コンサルティング力、コミュニケーション力です」とされたうえで、これから社会に出る学生たちに①相手に誠実な関心を寄せる、②笑顔で接する(笑顔には元手がいらないが、利益は莫大)、③名前と顔を覚える(「お客様」ではなくお名前で呼ぶ)、④聞き手に回る、⑤相手の関心のありかを見抜く(共通項を探して話題を拡げていく)、⑥心からほめるというD.カーネギーの人を動かす六原則などをご紹介いただきながらアドバイスいただきました。

続いて、福岡マーケット開発部で採用を担当されている谷口様より生命保険会社のビジネスと役割について、生命保険会社の業務は保障部門と資産運用部門から構成されると解説いただき、明治安田生命保険では年間2兆4435億円の保険を引き受け、1兆5889億円の保険金、年金、給付金を支払っている、資産運用部門に関しては日本の生命保険会社は370兆円以上の資産を有用しているなど、具体的な数値をあげながら、ご説明いただきました。また、同社の経営理念と企業ビジョン、「みんなの健活プロジェクト」や「地元の元気プロジェクト」などの取り組みについてご説明いただきました。最後は、国際キャリア学科の卒業生(二期生)の石橋様よりご自身の就職活動の経験、入社からサブリーダーに任命された現在までの歩み、お仕事のやりがい、風通しの良さや同期の仲の良さなど社内の雰囲気を、これまで働いてきて最も嬉しかったお客様とのエピソードを交えながらお話しいただきました。

学生たちは長年にわたり明治安田生命で女性社員の育成に携わってこられ、「人を動かす六原則」を体現されているような國武様、同じ女性としてキャリアを積み上げられている谷口様、そして落ち着いて楽しそうにお仕事について話す石橋先輩の講義に聴き入っていました。以下は聴講した学生の感想(代表)です。

M.Hさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

明治安田生命では、女性の活躍が特に目立つそうです。実際に講義に来てくださった方々も学科の先輩も含め3人の女性がいらっしゃいました。最初にご講義いただいた國武様は、女性の特徴として、誠実さ、正確さ、素直さ、粘り強さなどをあげられ、無形の商品であり、契約期間の長い生命保険を販売するにはこうした資質を持つ女性がより適しているとおっしゃっていました。女性が実際に活躍している会社だと、私も安心して働けるなと感じました。営業は大変だと思いますが、お客様一人一人と深く関わることのできる素敵なお仕事なと思いました。

M.Oさん(福岡女学院高等学校出身)

今回は生命保険業界についてだけでなく、日本の今後やどのような人材になるべきかなど、多くのことを学ぶことができ、とても良い90分になりました。考えさせられることがとても多い時間になったとともに、就職活動に前向きな気持ちで取り組むことができそうだなと思いました。今回、学んだこと、そして自分自身の持っている力を活かし、就職活動を頑張っていこうと思います。

M.Oさん(西南学院高等学校出身)

講義の後半には、求められる人材像に関するお話も伺いました。國武様は生命保険会社は顧客とのコミュニケーションが重要なため、相手の関心のありかを見抜いたり、相手に対して誠実な関心を持つことができるのが理想だとおっしゃっていました。また、一緒に働きたくなる人の特徴としては、指摘やアドバイスを素直に受け入れることができ、粘り強く改善しようと努力できる人だと伺いました。生命保険会社に限らず、こうした人材像はどの業界でも必要とされると思います。就職活動でも今回、学んだことを心に留めて、挑みたいです。

R.Mさん(九州国際大学付属高等学校出身)

今回の講義で、生命保険会社は様々な点から私たちの生活を支えてくれていることを改めて感じました。そして、生命保険会社について、明治安田生命について、もっと詳しく知りたいと思うようになりました。この度は貴重なお話をありがとうございました。

S.Aさん(福岡県立明善高等学校出身)

今回のご講義では、生命保険とはどういうものであるのか、そして生命保険業界を取り巻く環境の変化、求められる人材、明治安田生命様の企業ビジョンなど、将来に役立つお話や興味深いお話をたくさん聴くことができました。また、国際キャリア学科を卒業し、明治安田生命で働かれている先輩から実際に働いてみて感じることや職場環境など、具体的なお話をいただき、非常に貴重な時間になりました。

Y.Eさん(福岡県立山門高等学校出身)

今回の講義では、生命保険に関する基礎知識と環境の変化に伴う業界の動きから就職活動についてまで、様々なことを学ぶことができました。特に、一番、印象深かったのは、求められる人材についてのお話です。特に、生命保険会社は人に寄り添う職業であるので、大事なところだと思います。本授業では、毎回の講義で様々な業界についての研究ができ、採用側が見ているところや求められる人材像など、考えさせられることばかりで、自分が何をやっていけば良いのかを見直すことができています。

K.Fさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

今回は、明治安田生命の方々にご講義いただきました。講義では、生命保険とは何かから生命保険会社のビジネスと役割、明治安田生命の取り組み、さらには求められる人材まで、多くの貴重なお話を聴かせていただきました。なかでも國武様にお話しいただいたカーネギーの「人に好かれる六原則」がとても印象に残りました。一つ目は、誠実な関心を寄せることです。人間というものは「自分に関心を寄せてくれる人に、関心を寄せる」ようにできています。そのため、まず人に好かれるためには、自分から誠実な関心を寄せることが重要だということがわかりました。二つ目は、笑顔で接することです。笑顔は私たちの想像以上に強力なコミュニケーション・ツールです。私もこれから人と話す際には笑顔を心掛けようと思います。三つ目は、名前を覚えることです。人間は「自分の名前を覚えてくれていて、かつ自分の名前を呼んでもらえる」と、とても気分が良くなります。四つ目は、聞き手にまわることです。人の話を熱心に聞くというのがこの原則です。人は「自分の話をしっかりと聞いてくれる人」を好きになります。確かに、私も自分の話ばかりする人に対して良い印象を持てなかったという経験があり、ほどよく聞き手にまわり、相手の話をしっかり聞くことが大事だと感じました。五つ目は、関心のありかを見抜くことです。人間は自分の興味があることに共感されると、その人間に好感を覚えるようになります。六つ目は、心からほめることです。相手から褒められて嫌な気分になる人はいないと思うので、相手の良いところを見つけたら積極的に褒めていきたいです。國武様は、私たちに社会人になる際にこの六原則を身につけてもらいたいとおっしゃっていました。今から実践していき、社会人になる頃にはこれらを自然とできる人になりたいと思います。

A.Nさん(福岡県立香椎高等学校出身)

今回の講義を通して、生命保険会社の仕事内容だけでなく、保険に関する基礎知識も学ぶことができました。今まで金融・保険業は就職活動の視野に入れていなかったのですが、今回の講義を聞いて興味を持ちました。自分でも調べていこうと思います。

Y.Mさん(福岡県立武蔵台高等学校出身)

講義を聴き、就職活動の際に自分がやりたい仕事ができるかどうか、自分の好きなことかどうかを重視してしまいがちですが、将来の安定した生活について考えることも非常に重要だなと強く感じました。特に、女性は結婚や育児により自分の思った通りに仕事を続けることが難しくなると思います。その点も踏まえながら企業研究をしていきたいです。また、講義のなかで國武様が紹介して下さったD・カーネギーの『人を動かす』は高校時代に読んだことがありました。今一度、読み返し、就職活動に取り組んでいきたいです。

M.Sさん(熊本県立第一高等学校出身)

今回の講義では、生命保険会社とその業務についてはもちろん、人に好かれるために必要なこと、求められる人材像などについても教えていただき、考えを深めることができました。貴重なお話をいただき、本当にありがとうございました。