秋色が漸次深まる10月下旬、
白装束を身に纏い、金剛杖を手に持っていざ出発!遍路で立ち寄る札所の先々でお経をあげて境内をお参りし、
参加した学生たちも次のような感想を述べており、とても貴重な体験になったようです。
- 一つ一つの体験がとても濃かったです。初めての経験ばかりで、篠栗の方々も温かく迎えてくださって、皆さんの故郷を大切に思われている気持ちを感じました。(Y.Iさん:九州産業大学付属九州高等学校出身)
- 様々な新しい経験を通して、篠栗町の魅力を発見するとともに、多くのことを学ぶことができました。(A.Tさん:福岡県立武蔵台高等学校出身)
- 素晴らしい自然のなか、人の温かさにも触れ合うことのできる篠栗町の良さをゼミの活動でも伝えてつつ、今回、体験したことを日頃の生活でも取り入れていきたいです。(A.Mさん:福智高等学校出身)
- 篠栗の方々の温かさにもたくさん触れることができました。篠栗を楽しんでもらいたい、知ってもらいたいという気持ちを強く感じました。(M.Tさん:福岡県立新宮高等学校出身)
陳ゼミでは今回の研修の成果を踏まえて、これから中国語で篠栗町の名所を紹介し、その魅力を発信するパンフレットを作成するチームワークに取り組んでいきます。
以下では、参加したゼミ生を代表して3年生のR.Tさん(福岡海星女子学院高等学校出身)の報告を、同じくM.Tさん(福岡県立新宮高等学校出身)の写真とともにご紹介します。
篠栗町での研修に参加して(国際キャリア学科3年 R.T)
篠栗町の研修で最初に訪れたのは、遍照院でした。私は祖父がお寺に通っているため、たまに一緒に行って、座禅をしたり、瞑想をすることがあり、お寺を比較的、身近に感じていました。今回、初めて訪れた遍照院では、境内に入った瞬間から新鮮で気持ちの良い空気と清潔感を感じました。お寺を巡る風に乗ってゆらゆらと空中を揺れている無数のシャボン玉がまるで木霊のようでした。本堂に入り、副住職様のお話を聞いて、瞑想を体験しましたが、副住職様のお話し方、お線香の香りやお寺の独特の雰囲気は心を落ち着かせ、瞑想ももちろんですが、お寺に伺ったこと自体が体も心もリフレッシュしてくれたように思います。
お遍路体験では、実際にお経を唱え、蝋燭とお線香をお供えしました。ご案内いただいた桐生様にお線香が三本、立ててある理由を「一本は仏様に、一本は自分の大切なひとに、一本は自分にという意味もある」と教えていただきました。とても素敵な考えだなと思いながら、お線香をお供えしました。ただ歩くだけがお遍路ではなくて、自分の大切なことを思いながら、願いを込めて、誠心誠意、取り組むことがとても重要だと思いました。
篠栗町を訪ねてみて、その魅力を伝えようと考えると、たくさんのアイデアが思い浮かびますが、やはり一番の魅力は「篠栗を全国に発信しよう」「篠栗の文化を継承し、多くの人に知ってもらおう」「この街をより良いものにして、盛り上げよう」という町の皆様の思いだと思います。その思いが町の発展を導き、また今回、訪問させていただいた私たちの心を温かく満たしたように感じました。
最後になりましたが、今回の研修でお世話になりました方々を記して、感謝申し上げます。この度は本当にありがとうございました!
遍照院の皆様 二ノ滝寺の皆様 山王屋旅館の皆様 南蔵院の皆様 三角寺宿坊立花屋の皆様 明石寺宿坊大日屋旅館の皆様 篠栗町産業観光課の皆様