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2022.11.07

国際キャリア学科

(授業紹介)「Freshers SeminarⅡ」2022年度:門司税関の下田税関広報広聴室長による特別講義を開催しました!

国際キャリア学科(ICD)では、1年生を対象とした「Freshers Seminar」のなかで、世界とつながる仕事で活躍されている外部講師による特別講義を開催しています。先日は後期の第一回の特別講義として、門司税関から総務部税関広報広聴室の下田室長をお招きして、税関の役割と業務、公務員の仕事と女性のキャリアに関する講義をいただきました。

下田室長からは初めに貿易と交易との違い、長崎の出島に起源がある日本における税関業務の始まりから説き起こしていただき、税関及び門司税関の沿革や組織、輸入の急増によって業務量が拡大してきた税関を取り巻く環境の変化についてご説明いただきました。続いて、①不正薬物や銃砲等の密輸阻止を中心とする安全・安心な社会の実現、②適正かつ公平な関税、消費税等の徴収、③通関手続の効率化、迅速化により利用者の利便性の向上を図る貿易円滑化の推進という税関の三つの使命について解説いただき、このうち密輸阻止については不正薬物の摘発量の実に8割から9割が税関による水際での押収であることをご紹介いただくとともに、偽ブランド品など知的財産権侵害物品の輸入差止状況についてネットショッピングで知らないうちに偽ブランド品を購入してしまう被害の実態を含め、詳しくご説明いただきました。関税、消費税等を徴収する徴税官庁としての税関の役割に関しては、日本の国税収入の15.5%(約11.2兆円)を占めていることなどを説明いただきました。そのうえで、学生たちの関心の高い航空会社や貿易商社の仕事では税関とどのような接点があるのか、ご紹介いただきました。

続いて、海港取締、旅具取締、通関、検査、事後調査、分析、審理など税関における具体的な業務について、福岡国際空港で旅具取締に携わられていた際に体にトカゲを巻き付けて密輸しようとした事例を摘発されたことや俳優のジャッキー・チェンさんに会われたことなどのエピソードをご紹介いただきながら、わかりやすくご説明いただき、税関では財務本省のほか国税局や金融庁、在外公館、都道府県警察など他機関への出向や海外勤務のチャンスがあること、一つの職場の中でバラエティに富んだ仕事を経験できることなどをお話しいただきました。税関職員に期待される人材像としては「柔軟性と対応能力、国際性、総合性、そして志を持った人です」とされたうえで、税関の仕事の魅力として①多彩な仕事を経験できること、②国際的な仕事に携わることができること、③長い時間をかけて職員を育成する研修制度が整っており、それを活用してスキルアップができることなどをあげられました。

 

講義の最後には、国家公務員の3割、門司税関では2割が女性職員で占められていること、下田室長ご自身が経験されてきたように妊娠や出産、育児をしながら働ける職場環境が整っていることなどをご紹介いただきました。聴講していた1年生のなかには将来の進路として公務員を目指している学生もおり、社会で活躍されてきた女性の先輩として優しく語りかけながらご説明いただく下田室長の講義に真剣に聴き入っていました。

S.Tさん(福岡県立春日高等学校出身)

私は現在、公務員講座を受けているため、公務員の仕事については自分で調べたり、説明を受けたりして、理解していたつもりでしたが、今回の講義で税関は国際キャリア学科での英語や他言語の学習が活かせるような職場であることを知りました。税関では研修制度も充実していて、着実にキャリアを積むことができる仕事であるところにも魅力を感じました。将来についてはまだまだ検討中ですが、今回、下田様にお話しいただいたことを忘れずに、これからの大事な選択に活かしていきたいと思います。

A.Kさん(福岡県立糸島高等学校出身)

下田室長は将来の税関職員に期待されている人物像として、的確な対応能力を持っている柔軟性、国際性、総合性の三つをあげられました。税関の仕事は厳しく慎重に業務をこなさないといけないので、責任はとても大きいと思いますが、やりがいも大きく、とてもいいお仕事だと思いました。また、税関では女性が妊娠、出産、育児をしながら働ける職場環境を大切にしていらっしゃいます。育児休業や産前・産後の休暇の他に、早出遅出勤務などもあり、女性としてとても働きやすい職場だと思いました。

M.Iさん(佐賀県立小城高等学校出身)

これまで税関は私が就きたい職種とは異なると思っていました。しかし、関税技術協力で日本の税関の専門知識や技術を開発途上国に提供したり、海外勤務があったりと、海外との接点も多く、イメージが変わりました。職務において、英語力がとても重要視されていることも分かりました。私は英語が好きで、将来は英語を使った職に就きたいと思っていますので、税関も素敵なお仕事だなと感じました。また、税関には広報など様々な部署での仕事を経験できて、それを通じて成長し続けられる職場ということ、仕事と家庭生活の両立を支援する制度が整っていることにも大変、魅力を感じました。

R.Tさん(佐賀県立神崎高等学校出身)

今回、門司税関の下田室長による税関の業務と役割、働き方についての講義を受け、日本の安全を守るために大切な税関の仕事に魅力を感じました。私はこれからの社会ではより女性の活躍が期待されると考えていますが、今まで男性の職業だと考えられていた税関のような職場で女性にも働きやすい環境が整備されていることに感激しました。

M.Mさん(佐賀清和高等学校出身)

講義で下田様がおっしゃった「何事にもチャレンジする」という言葉が印象に残りました。チャレンジすることは簡単なことではなく、自分で扉を開けていかなければいけません。勇気も必要です。しかし、何もしないより、行動を起こした方が後悔はしません。講義全体を通してこのようなことを感じました。後期も中盤に差し掛かってきましたが、1年生の終わりに後悔のないように過ごしていきたいと思いました。

H.Gさん(沖縄県立読谷高等学校出身)

今まで知識のなかった税関の仕事と役割について学び、私の将来のキャリアプランにとても参考になりました。様々なキャリア支援が整っている職場で実際に働かれている方の声を聴くことで、その重要さを知るとともに、将来の選択がより良くなるようなアドバイスをたくさんいただくことができました。また、これから様々な国・地域に行きたいと思っている私たちが気をつけなければならないことを税関で働く方の視点で知ることができ、本当にいい機会だったと思います。税関が私たちと深く関わっていること、私たちの安全を守ってくれていることを心に留めなければならないと思いました。

R.Oさん(宮崎県立小林高等学校出身)

今回の講義を聴いて、税関について初めて知ることが多くありました。また、仕事を長く続けるためには、その企業や組織を調べ、詳しく知ることが大切ということも分かりました。私も将来、下田様のように自分の仕事にやりがいを感じられるように頑張ろうと思います。

A.Kさん(宮崎県立宮崎大宮高等学校出身)

私はこれまで税関について詳しく知りませんでしたが、今回の講義でその仕事に対して興味や関心がわきました。これから自分でも調べて、さらに税関について知りたいと思います。

Y.Tさん(宮崎学園高等学校出身)

私は、公務員を志望しています。県庁や市役所などの地方公務員はもちろんのこと、国家公務員も目指しています。どうやったら大学の勉強と公務員試験の勉強を両立できるのだろうか、本当に自分は公務員になりたいのだろうかと悩んでいる時に今回の講義があり、下田室長が税関の仕事や国家公務員の魅力について語られているお姿を見て、国民のために一生懸命、働くのはとても素敵だなと思い、とてもワクワクしました。講義終了後、下田室長とお話をさせていただき、やはり自分は公務員になりたいのだなと強く感じました。あと3年もしないうちに公務員採用試験が行われますが、なりたい自分を実現できるように、今日から一生懸命、試験本番まで走り抜こうと思います。

H.Tさん(長崎市立長崎商業高等学校出身)

税関が国際的な職場で、様々な場所に出向いて仕事をしているということを初めて知りました。また、コピー商品を取り締まる理由として、得られたお金が犯罪などに使われるということまでは考えていませんでした。税関が国の出入口で未然に危険物を持ち込ませず、適正な関税を徴収してくれているおかげで、私たちは安全な社会を実現できています。今回の講義では、今までは知らなかった税関の重要性と国家公務員としての女性の働きやすさなどを知ることができました。

A.Mさん(鹿児島県立国分高等学校出身)

国家公務員、そして税関では女性が働きやすい職場を目指しています。専業主婦やパートとして働く女性が多いなかで、仕事と家庭生活を両立をしながら働ける環境作りを目指しているということは、女性だけでなく、男性にとってもメリットになると思います。今回の講義で、税関についてたくさんのことを知ることができました。今後の職業選択の視野に入れていきたいと思います。

S.Tさん(藤蔭高等学校出身)

門司税関の下田様のお話を聴いて、税関の業務と役割について学び、その役割がいかに重要かということを理解しました。お話のなかで、国家公務員、税関では女性にとって働きやすい環境とワークライフバランスが整っていることが分かりました。講義全体を通して、私は下田様の話し方、立ち振る舞いにも惹かれました。丁寧な言葉遣いで、目を合わせてくださり、とても素敵だなと感じました。

K.Hさん(西南学院高等学校出身)

今回の講義で税関の役割や仕事内容についてよく知ることができて、とても勉強になりました。女性の社会進出に関することも直接、お話をうかがうことができて、社会の現状を知ることもできました。下田先生のお話のなかでも最も印象に残った点は、期待される税関職員についてです。税関職員に限らず、国際的な仕事をする上で求められる人材と共通する点があるなと思いました。一つ目は柔軟性です。日本だけでなく世界と繋がる仕事なので、国際情勢を常に把握し、的確に対応するといった能力が求められるのだなと思いました。二つ目は国際性です。国際的な役割を果たすためには英語をツールとして使えるようになる必要があると思いました。他に印象に残った点として女性の社会進出があります。大きなチャンスをいただいた時に成果を出せなかったら次の女性リーダーのチャンスを無くすことになってしまうかもしれないというプレッシャーがあることをお話しされました。私達が就職する際にも立ちはだかる壁かもしれませんが、乗り越えていきたいです。そして、下田先生がおっしゃっていたように個性を出せる人材になりたいです。

A.Rさん(福岡雙葉高等学校出身)

下田様は、今まで税関の仕事に携わってきたのはとてもやりがいが感じられるからとおっしゃていました。私も海外との関わりあいのある職種に就きたいと思ってるので、税関のお仕事に興味を持ちました。今回の講演で得られたことは、とても大きかったです。まだはっきり将来については決まっていませんが、今回の講義では公務員の仕事により良い印象が得られました。

R.Hさん(福岡大学附属若葉高等学校出身)

税関は、密輸入を水際で阻止するなど、とても重要な役割を担っています。そのためには、どれだけ周りの物事に注意を払って行動しなければならないのか、とても難しくて、大変な仕事だという印象を受けました。そうしたお仕事に日々、取り組まれている税関職員の方々はとても輝いてみえます。税関職員の方々のおかげで、安全で平和な日本が保たれていると思うと、この仕事は凄いなと改めて感じました。女性が働くには大変な職場なのかと思う部分もありましたが、実は女性が働きやすい環境が整っており、女性に優しい職業であることもわかりました。今回の講義を聴いて、これからの時代、女性の職域が広がるなかで、何事にも挑戦し、恐れない心を持つことが自分自身を強くすると感じました。私も何事にも挑戦し、恐れない心をもつ強い女性になりたいと思います。

N.Yさん(N高等学校出身)

今回、税関の業務内容や役割についてお話を聴き、初めて知ることがたくさんありました。講義のなかで最も印象的だったことは、税関の仕事には様々な分野があり、分野ごとに業務内容も変わってくるため、求められる能力も違うということです。人事異動になった際、新しい業務内容に慣れて、こなしていくことがとても大変だと話されていたため、誰でもなれるわけではない難しい職業だと感じました。しかし、下田室長は大変な分、やりがいも大きいと話されていました。私は将来、人の役に立ち、やりがいを感じることができる仕事をしたいと考えているため、税関にも興味がわきました。税関には海外勤務やJICAの専門家として派遣される機会もあると聞いたので、これから税関についてもっと調べてみたいと思います。質疑応答での「仕事をしていて大変だと感じられることは何ですか」という質問に対して、下田室長は「今まで女性が担当していなかった仕事の場合、もし失敗すると、やはり女性には向いていないと思われるのではないかとプレッシャーを感じる」と答えられていました。性別に関係なく、自分の能力を活かせる職業が増えていくなか、今まで前例がない分野で活躍されている女性はとても大変な中で頑張られていると感じ、ぜひ自分たちはその後につながっていけるようになりたいと思いました。

T.Nさん(麻生外語観光&製菓専門学校出身、タイ出身)

2年間、通っていた専門学校では貿易について様々なことを学びました。今回は貿易と密接な関係にある税関の業務と役割についてのお話を聴いて、とても勉強になりました。ありがとうございました。