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2022.10.25

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」2022年度⑤:海運・物流業-鶴丸海運の加藤様による講義

国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスの第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。 先日の授業には、鶴丸海運株式会社の管理本部総務人事グループで活躍されている加藤千智様を講師にお招きし、海運・物流業界のお仕事と求められる人材像などにつきご講義いただきました。

 

加藤様からは初めに100年以上続いている長寿企業は日本にどのくらいあるのか、その特徴は何かから説き起こしていただき、約100年前に石炭を運搬する機帆船の運航から創業した鶴丸海運が太平洋戦争中に徴用された船舶の喪失と社員の方々の戦死、石炭から石油へのエネルギー革命による経営悪化、高度経済成長の終焉による鉄鋼需要の減少など幾度の危機を乗り越えて、海上輸送では内航海運から外航海運への展開、石炭からセメントや住宅建材、産業廃棄物などへの輸送貨物の多角化、コンテナ需要への対応、港湾事業では陸揚業務から総合一貫輸送への転換、そしてホットデリバリーサービスの開始や海外展開の促進など、時代の「変化」に対応して事業を継続、発展させてきた歩みをご紹介いただきました。

続いて、海運業界もそこに含まれる物流業界について「物流とは商品が生産者から消費者に渡るまでの一連の流れで、場所と時間の隔たりを埋めるものです」と述べられ、輸送、保管、荷役、包装、流通加工、情報という物流の六つの大きな機能について解説いただいたうえで、総合物流企業である鶴丸海運の事業について海上運送、陸上運送、港湾運送、ロジスティックス、国際物流、サービス(保険商品の販売)の順にご説明いただきました。

 

講義後半には、女性の採用や働き方改革を推進していること、昨年、完成した新本社ビルでは固定席を設けないフリーアドレスを採用していることなど、鶴丸海運の近年の取り組みについてご紹介いただくとともに、将来も社会から必要とされる企業であるために同社が掲げている経営理念や中期経営計画についてご説明いただきました。そして、①変化を素直に受け入れ、柔軟に対応できる人、②何事も主体性をもってやり遂げられる人、③人とのつながりを大切にできる人という同社が求める人材像と創造力、完遂力、愛社精神、温厚篤実を持った人材によるプロ組織を構築するという同社の人材力強化に向けての取り組みについてご紹介いただきました。

 

以下は聴講した学生の感想(代表)です。  

M.Sさん(熊本県立第一高等学校出身)

グローバル化が進む現代社会で輸出入は毎秒毎秒と表現していいほど、今、この瞬間も行われています。身近な例でいえば、私たちがよく使うネットショッピングもこの輸出入に関係していると思います。輸出入が滞ってしまうと、社会は動かなくなってしまうことは言うまでもありません。加藤様の講義を聴き、海運業のお仕事は現代社会にとって必要不可欠であることがよくわかりました。そして、この重要な役割を若い世代の社員の方が担っているということに非常に驚きました。鶴丸海運様では若い世代も働きやすく、活躍できる環境が整っていると感じました。私も、このような若い世代が活躍できるような環境で働きたいと思います。

K.Fさん(福岡県立福岡中央高等学校出身)

加藤様は、海運会社で働く魅力について「スケールが大きな仕事ができるため、その分、やりがいも大きい」「どこかしらで英語を使用する機会があるなど、海外と関わることができる」という二つのことをあげられました。私は仕事をする上でやりがいを大事にしたいと考えているため、やりがいをしっかりと感じられる仕事に就きたいと思いました。今回の講義では、これまでほとんど知識のなかった海運業界について学ぶことで、知識が深まるとともに視野を広げることができました。

H.Mさん(福岡市立福岡西陵高等学校出身)

今回の講義を聴いて、加藤様が海運のお仕事では常日頃、当たり前のように英語に触れることができるとおっしゃっていたのに魅力を感じました。それと共に、英語で当たり前のように電話やメールが来るとおっしゃっていたので、高い英語スキルが求められる仕事でもあると感じました。加藤様は海運会社で仕事をする魅力として、スケールの大きな仕事ができることも挙げられました。一つの案件の売上単価が大きく、それと同時に一つの案件での利益も大きいそうです。確かに、スケールが大きく、責任感も重要な仕事だからこそ感じられるやりがいがあるのだろうと思いました。加藤様は就職活動の際に海外との繋がりがある仕事であることに加え、人事の方のお人柄に惹かれて鶴丸海運を選ばれたそうです。これから先、一緒に働いていく人はとても大切なので、私も就職活動を行う際に大切にしたいポイントであると感じました。

M.Hさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

海運業の魅力は一つの仕事のスケールが大きいことだと加藤様はおっしゃっていました。また、海外との関わりは必須であり、外国から当たり前に電話がかかってきて、もちろん書類も英語で書いたりと、当たり前に英語が使えなければいけない仕事でもあります。英語に関わる仕事に関心の強い私にとって、海運会社が将来の仕事の新しい候補になりました。この度は、本当にありがとうございました。

M.Oさん(福岡県立小郡高等学校出身)

加藤様が鶴丸海運に入社された決め手は、福岡に本社があること、人事の方のお人柄、そして外国との関わりがあることの三つでした。私も英語を使う仕事に就きたいと思っていますが、今までの自分に海運業という選択肢はなく、知識不足を感じると同時に将来の選択肢が増えました。そして、新たな業界に目を向けてみる大切さを感じました。

Y.Eさん(福岡県立山門高等学校出身)

講義でははじめに鶴丸海運の歩みについて聴きました。同社は時代に影響されながらも危機を乗り越えることのできるパワーがあり、海運を主軸として事業を多様化していることから、今後も新たな事業開発を行い、社会に貢献していくことのできる会社であることがよく分かりました。また、講義の最後に加藤様からご紹介のあった新本社ビルでのフリーアドレス制にも魅力を感じました。「部署を超えた社員交流により、創造の向上を図る」というところに魅力を感じ、様々な方が働きやすく、結果として会社全体の士気も高まり、毎日、楽しく働くことができるのではないかと思いました。最近は、このようなオフィスになっている職場も多く見かけます。私もぜひこのような環境で働きたいと思いました。

M.Sさん(福岡大学附属大濠高等学校出身)

加藤様は海運業の魅力として二つのことをあげられました。一つ目は、一つひとつの仕事のスケールがとても大きいことです。鶴丸海運は海運業界の中では中堅に位置するそうですが、大きな仕事がたくさんあり、そこにやりがいを感じることができそうだと思いました。二つ目は、海外と関わる機会がたくさんあることです。海外の企業や海運業を相手にする外航の業務も多く、そのような会社とのやり取りは電話、メール、書類、すべて英語でしているそうです。日本にいながらも英語を日常的に使うようになるため、海外とつながる仕事をしているという実感が湧きそうだと感じました。海運業のことをこれまではほとんど知りませんでしたが、お年の近い若手社員の方のお話を聴くことができ、とても勉強になりました。ありがとうございました。

M.Sさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

私は物流業界に興味があり、海運会社では普段、どのような仕事をされているのかを聞くことを楽しみにしていました。ご講義いただいた加藤様は私たちと年齢が近かったため、親近感も湧きました。「物流」という言葉を聞くと、何かを輸送することを思い浮かべますが、そこには保管、荷役、包装、流通加工、情報という機能もあることを学び、私はまだまだ物流について分かっていないなと感じました。今回、興味がある物流業のお話を聴くことができて、本当によかったです。自分でもさらに調べていきたいと思います。

N.Kさん(自由ケ丘高等学校出身)

今回の講義では、物流と海運の役割やどのような形で社会の役に立っているのかを学ぶことができました。鶴丸運輸様は北九州市に本拠を置き、今年で創業101周年を迎えるほどの企業であることを初めて知りました。私は北九州市の近くに住んでいるので、とても身近な存在に感じるとともに、こんなにも歴史の長い企業が今もなお大活躍していることを素晴らしく感じました。

H.Aさん(福岡県立春日高等学校出身)

受講前は海運業についてよく知らず、就職活動の視野にも入っていなかったため、私にはあまり関係ない講義だろうと思っていました。しかし、今回の講義をきっかけに見方が大きく変わりました。私は以前から海外と関わることのできる職業に興味を持っていたため、海運業もその一つであることを学ぶことができました。また、荷物を運ぶお仕事だけではなく、通関の手続をしたり、保険商品を販売したりと、様々なお仕事があるということも学びました。加藤様のお話はとても分かりやすく、これから就職活動をしていく上で海運業も視野に入れようと思うようになりました。今回のお話を聴いていなければ、海運業に出会い、興味を持つ機会がなかったかもしれません。本当に加藤様の講義を受けることができてよかったです。本日はお忙しいなか、私たちのためにお時間を割いてくださり、ありがとうございました。