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2022.10.21

国際キャリア学科

(授業紹介)「Current Business」2022年度④:商社(専門商社)-株式会社ドーワテクノスの吉田様による講義

国際キャリア学科3年生以上を対象とする「Current Business」(担当:山口)は、世界とつながるビジネスや公務の第一線で活躍されてきた様々な業種の方を招き、実務の視点から日本の産業や企業経営、国際展開などについてご講義いただくオムニバス形式の授業です。

 

今年度の第4回の授業には、北九州市黒崎に本社を置く専門商社、株式会社ドーワテクノスから管理部課長代理の吉田慶太様をお招きし、専門商社の業務と求められる人材像などについてお話しいただきました。

 

吉田様はまず商社の業務について「貿易や国内における物資の販売を業務の中心にした商業を営む業態の企業で、広義の卸売業です」と説き起こしていただき、三井物産や三菱商事、丸紅など7社がそれにあたる総合商社と取扱商品や取引地域が特化した同社のような専門商社との違いについて解説いただきました。

続いて、専門商社の業務内容をドーワテクノスを例にとり、詳しく説明いただきました。ドーワテクノスは製造業(モノづくり)の現場のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化、省人化、省力化、生産性と品質の向上、利益向上に資する設備や機械機器を取り扱っている商社で、鉄鋼、自動車、半導体、ゴム、紙・印刷など幅広い業界と取引する一方で、地域社会のインフラストラクチャー整備のための官公需なども受注しています。こうした同社のビジネスについて吉田様からは安川電機の技術者だった創業者の方が戦後、モーター(電動機)の部品供給・改造修理を手掛けることから始め、自社工場の設立、商社業務へと発展してきた沿革を説明していただいたうえで、「ドーワテクノスでは創業以来、技術を強みにして、それを前面に出してきました。そして、生産現場に密着し、お客様のモノづくりに資するコンサルティング的な営業に力を入れてきました」と説明いただきました。

そして、同社の事業の柱について製造現場における自動化や見える化、ドローンによる高所等の危険箇所の保守点検、スペシャリストの思考をAI化することによる事業や技術の継承支援などを例にとり、詳しく解説いただきました。近年、企業の社会貢献がより注目されてきていますが、ドーワテクノスでは社会貢献を経営の柱に据え、社内に「SDGsチーム」を立ち上げて、取り組んでいます。吉田様からはその一例として、急速凍結機によるフードロスや長時間労働の解消等、新たな取り組みについてご紹介いただき、「世の中のためになることをしないとこれからの企業は将来がありません。ドーワテクノスではモノを売るのではなく、お客様のためになるコト、社会のためになるコトを売る商社を目指しています」と話されました。

吉田様の講義に続いて、一昨年、同社に入社した国際キャリア学科3期生のスレスタ・ビナさん(ネパール出身)が登壇され、海外事業部でのご自身のお仕事についてご紹介いただきました。

 

学生たちは、高校教員から転職されたご自身の経験を交えながら熱く、詳しく解説いただく吉田様の講義、そして海外とつながる業務を展開している日本企業で働くという夢を実現し、生き生きと活躍されているビナさんの講義に真剣に聴き入っていました。

H.Hさん(輝翔館中等教育学校出身)

吉田様はドーワテクノス様の営業理念として「お客様の現場に赴き、現場の声を聞く」ことをあげられましたが、同社ではその姿勢を70年以上、守り続けられていることが、講義からも感じ取ることができました。何より、講義をしてくださった吉田様とビナ様がお仕事に誇りを持たれて、日々、働いていらっしゃることが言葉の端々からも伝わってきて、とても刺激になりました。

M.Iさん(聖和女子学院高等学校出身)

今回の講義では、ドーワテクノスの設立の背景や沿革から現在、取り組まれている新規事業まで詳しくご説明いただき、専門商社に関する知識を増やすことができました。講義を通して、同社が常に新しい分野にチャレンジし、お客様と社会のために事業を行うことを大切にされているのだと感じました。また、「人は宝」とおっしゃていたように、社員を大切にされていることにも魅力を感じました。

M.Uさん(熊本県立熊本北高等学校出身)

講義を通して、ドーワテクノス様がお客様が何に困っているのかを聞き出し、技術を駆使して、その課題解決につながる提案を行っていることがとても印象に残りました。つながりを大切にして協力関係を築き上げ、世の中のためになる仕事を目指していると聞き、この精神はどの業界に入っても重要なことだと思いました。

R.Tさん(大分県立日田高等学校出身)

ドーワテクノスの吉田様より専門商社の業務について講義をしていただきましたが、初めて知ることも多く、とても勉強になりました。この度は、貴重なご講義をありがとうございました。

Y.Hさん(大分県立大分鶴崎高等学校出身)

講義のなかで、吉田様はベンチャー企業や大学など様々な機関と協力することで、食品、医療など様々な分野に事業を広げることができるとおっしゃいました。ベンチャー企業など高い技術を持っていても開発資金が乏しい場合、資金力、販売力がある企業と協力することで、双方にとって利益を生み出すことができ、社会に貢献できるきっかけになることを学びました。吉田様は「できたらいいなという顧客の声を聴きだすことが大切だ」と話されていましたが、この「できたらいいな」ということも様々な機関と協力することで可能性を広げ、実現に近づくことできると思いました。

M.Kさん(福岡県立筑紫高等学校出身)

吉田様は高校の先生のご経験があるだけに、私たちにとてもわかりやすい講義をしていただき、身になるお話を多くいただきました。今回、私たちの学科の先輩も活躍されている素晴らしい会社のお話を聞けて、とても貴重な体験になりました。ありがとうございました。

Y.Eさん(福岡県立山門高等学校出身)

今回の講義では、専門商社がどういう会社であるのかを詳しく学ぶことができ、就職活動の選択肢の幅が広がりました。講義の最後に国際キャリア学科の先輩であるビナ様がおっしゃった「商社ではいろんなこと業務に挑戦することができ、海外と通じる仕事で活躍することができる」という言葉に魅力を感じました。コロナ禍で社会が一変し、大変なこともありましたが、一気に今までの常識が覆されるとともに、様々な新しい技術が発展しました。「時代の変化を前向きに捉え、すぐに自分のものにする」、今回の講義を通してこれから社会に出ていく私達にはこのような力が求められると実感しました。

H.Kさん(福岡県立筑前高等学校出身)

ドーワテクノスの吉田様の講義では新しい発見があり、多くのことを学ぶことができました。お話を聞いて、製造業や商社でもお客様を思う気持ちやホスピタリティが必要であることを学び、将来に向けての視野が広がりました。最後に登壇された卒業生のビナ先輩がとても楽しそうにお仕事の話をされていたのも印象的でした。会社のお仕事プラスで自分のしたいことに取り組まれているお姿が素敵で、私も仕事に誇りを持ち、楽しみながらそれを語れるような社会人を目指したいと思いました。この度は、貴重な体験をありがとうございました。

R.Mさん(福岡県立城南高等学校出身)

今回の講義を聴いて、専門商社が具体的にどのような業務と取り組みを行っているのか学ぶことができ、より深い関心を持ちました。ドーワテクノス様は75年前に創業され、昭和54年には「わが社は常に正しい企業経営をすることにより、顧客と社会に貢献し、適正な利潤を得て、社員の生活を豊かにしつつ永遠の発展を図る」という経営理念を掲げ、人材と社会貢献を大切にされてきたことがわかりました。世の中のためになる仕事ができるのはとても魅力的だと感じました。貴重なご講義をありがとうございました。

K.Sさん(福岡日本語学校出身、ネパール出身)

今回の講義では、商品や商圏が特化した商社である専門商社の業務について、ドーワテクノス様の沿革や取り組みをご紹介いただきながら詳しく学ぶことができました。私は卒業後、国際的な業務を展開している企業で働きたいと思っています。吉田様と学科の留学生の先輩であるビナさんのお話を聞いて、ドーワテクノス様は海外とつながる仕事に力を入れられていることを知り、そこでは自分の夢を叶えることをできるではないかと思いました。講義では、また就職活動の際に会社のどこを見ればよいかなども教えていただきました。今まで将来の就職先として商社は視野にありませんでしたが、今後、選択肢に取り入れて、考えていきたいです。