卒業生の皆さんへ
この冬は厳しい寒さが続きました。
だからこそ、3月の風が含む春の香りが一層かぐわしく感じられます。
心理学科で学んだ4年間は、皆さんにとって、どのような日々だったでしょうか。
4年前、本学の門をくぐったときには、想像さえできない大学生活の後半2年間であったことと思います。
思い通りにいかないことも理不尽なことも起こる、それが「生きる」ということです。
そしてそのような中でこそ、人は何かしら知恵をつけ、気づきを得て、より成熟していくことができるのではないでしょうか。
制限の多い学生生活の中で不安を感じながらも、学びを重ね、実習に赴き、卒業研究に取り組み、進路を検討した日々を、どうか誇りに思ってください。
卒業はゴールではなく、皆さんの新しい日々の始まりです。
皆さんが、この4年間で得た学びを糧に、出会えた人々とのつながりを支えに、それぞれの人生を逞しく、豊かに歩んでいかれることを願います。
皆さんが本学を巣立ち、どんなに遠く離れても、どんなに長い時が経っても、私たちは変わらず皆さんの幸福を祈り、応援しつづけています。
皆さん、ご卒業おめでとうございます。
2022年3月10日
心理学科長 白澤 早苗