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2021.12.16

国際キャリア学科

(授業紹介)「Presentation Skills」(国際キャリア学科1年生必修科目、「う」クラス)

社会、特にビジネスの世界では、聞き手の方に効果的に情報を提示し、理解や納得を得るためのプレゼンテーションが重要な役割を果たしています。プレゼンテーションの機会は新商品・サービスの紹介や顧客への企画の提案、コンペ(コンペティション)だけでなく、社内の会議や上司・同僚への報告、人事面接など、ますます増えています。
 
国際キャリア学科1年生を対象とする「Presentation Skills」では、英語と日本語での効果的なプレゼンテーションについて4つのクラスに分かれて学んでいます。このうち、「うクラス」では初めにプレゼンテーションに慣れることを目的に「My Favorite Country」(私の好きな国、行ってみたい国)というテーマで、パワーポイントを使った英語と日本語でのプレゼンテーションを行いました。英語でのプレゼンテーションもパワーポイントの作成も初めてという学生が大半でしたが、わかりやすい資料を提示しながら流暢に発表していました。

「My Favorite Country」の発表の完成度が高かったため、続くプレゼンテーションではテーマを発展させ、関心の高い国・地域への旅行商品をグループで企画し、株式会社ハル・トラベルと株式会社エイチ・アイ・エスのご協力を得て、両社の方の前で発表する授業を進めました。発表の当日、お忙しいなか、審査委員としてご出席いただいたのはハル・トラベルの古賀社長とエイチ・アイ・エス九州営業本部の古川様のお二人で、学生のプレゼンテーションを審査して、丁寧な講評をいただきました。

旅行業界の第一線で活躍されてきたお二人を前にしてのプレゼンテーションに学生たちは緊張していた様子でしたが、各チームとも十分に練って企画書を作成し、発表していました。審査の結果、最優秀賞にはケニアへの旅行を企画したDチームが選ばれました。発表後、お二人からは「どのチームも旅行先の観光素材をしっかり調べていました。アフターコロナの商品としてとてもよい企画もあり、素晴らしいプレゼンテーションでした」(古賀社長)、「わが社でも使えそうな企画もあり、ここまで完成度の高い発表ができるとは驚きました」(エイチ・アイ・エス:古川様)という嬉しいコメントをいただきました。

これからはテーマを「佐賀県の魅力発信」に移し、5つのチームに分かれてそれぞれが発見した佐賀県の魅力をより多くの人に効果的に発信するための提案を検討し、佐賀県庁、佐賀銀行、アシアナ航空からお招きする審査委員の方々の前で発表します。どんな提案が出てくるのか、楽しみです。以下は旅行商品企画についてのプレゼンテーションを終えての、受講生のコメント(代表)です。

Y.Aさん(福岡県立糸島高等学校出身)

私たちは中東欧諸国へのツアーを考えましたが、魅力ある観光地が多く、調べれば調べるほど、内容を決めるのが大変でした。大体、内容が決まってからスケジュールを組み、パワーポイントを作る人、発表原稿を作る人、資料を作る人に分かれて作業を進めていきました。私は資料作成を担当し、どうしたらツアーの流れがよりわかりやすく、魅力的になるかということを考えながら作りました。審査委員の先生方からは、もう少しゆとりをもってスケジュールを考えたほうがよいというご指摘をいただきました。海外でのツアーでは移動に伴う疲労や時差に慣れる時間を考えることが大切だと感じました。他のチームの発表では、アイデアの素晴らしさに驚きました。ドイツへのクリスマス・ツアーを企画したグループは音楽を流してクリスマス仕様にして発表し、パワーポイントの編集の仕方なども素晴らしかったです。日本人ならここを気にするということも考えて企画しているチームもあり、興味深く感じました。とても楽しいプレゼンテーションの授業でした。

M.Nさん(福岡県立筑前高等学校出身)

今回のプレゼンテーションでの私たちのチームの反省点としては、テーマが必ずしも明確でなかったことがあげられると思います。次回の「佐賀県の魅力発信」のプレゼンテーションの際はテーマを明確に決め、より掘り下げた内容の発表をしたいです。他のチームの発表との比較からも気付きがあり、プレゼンテーションの内容や表現方法から良い刺激を受けました。特に、Dチームのプレゼンテーションは途中で動画を入れるなど、聴衆が飽きない工夫があってとても良いと思いました。聴衆の気持ちに寄り添うことで魅力的なプレゼンテーションになることに気づきました。今回の振り返りで得たことを「佐賀県の魅力発信」の発表に十分に活かせるようにしたいと思います。

R.Sさん(福岡県立武蔵台高等学校出身)

今回のプレゼンテーションを通してたくさんのことを学ぶことができました。まず、グループでのプレゼンテーションの難しさを実感しました。「My Favorite Country」の時は一人で考え、一人で調べ、一人で発表する形だったのでスムーズに進めることができましたが、グループになると役割を決めることから始めて、意見をまとめたり、まとまらなくなった時はまた考え直したりと、かなり大変でした。しかし、一方でチームのメンバーからの良い刺激がたくさんありました。私はオンラインでの準備、発表だったため、最初はうまくいくかとても不安でしたが、チームの皆さんとたくさん意見を出し合って、良い発表ができたと思います。課題としては、リモートの発表とはいえ、もう少し聞いている方に向けて話しかけるように発表するなどの工夫をしたほうが良かったと思いました。次回の「佐賀県の魅力発信」のプレゼンテーションでは、今回、見つけた課題や他のチームから学んだことをもとに、より良いものを目指したいと思います。

M.Sさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

どこの国への何を目的とした旅行企画にするかについては、チームでスムーズに意見がまとまりました。内容の良かった点としては、若者をターゲット層とする価格帯のホテルを選び、行き先も写真映えをするところを絞って決められたところだと思います。反省点としては、少しありきたりな観光地を選びすぎたかなと思いました。発表資料は、他のチームに比べて全体的にシンプルすぎたかなと感じました。特にDチームは写真の形や動画挿入など様々な工夫をして、見ていて楽しいと感じ、印象が強かったです。発表の内容も大事ですが、プレゼンテーションを印象付ける面でパワーポイントの工夫は重要だと思いました。また、グループで集まって練習をする時間を確保できなかったため、発表直前に挨拶を考えたり、立ち位置を確認してしまったりした点も反省点だと思います。個人的には緊張して早口になったことと、あまり聴衆を見て話すことができなかった点を反省しています。次回はオンラインでの発表ですが、練習を繰り返してちょうどいいスピードで、印象に残るような発表ができるようにしたいです。

H.Kさん(福岡県立糸島高等学校出身)

今回のプレゼンテーションを終えた一番の感想は「こんなに大変だとは思わなかった」です。初めて旅行商品を企画してみて、飛行機やホテルの手配、日程などを考えるだけでなく、お客様に対する配慮、時間的制約、航空会社のアライアンスや乗り継ぎなどを踏まえたうえで旅行商品を生み出すのが大変でした。中学校や高校の修学旅行などで旅行会社の方から「家に帰るまでが旅行です」と言われていたのを思い出し、本当に家に帰るまでが旅行商品なんだと実感することができました。他のチームのプレゼンテーションでは、音楽を流したり、クイズや小話を入れることで、楽しみながら聞く雰囲気にしたのがとても良いと感じました。すべてのプレゼンテーションがそういう雰囲気でいいとは思いませんが、少なくとも誰かの楽しみや喜びを作る今回のような提案をする際は楽しいほうがより多くの人に伝わるのではないかと思いました。

N.Oさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

今回のプレゼンテーションでは学べることが多くあり、そこからグループワークの良さも実感できました。何より私達のチームが企画したケニアへのツアーが最優秀賞に選ばれたのが嬉しかったです。短期間で旅行企画を完成できたのはチームのメンバーがそれぞれ主体的に責任を持って役割を果たしたからだと思います。メンバーに感謝して、次回の「佐賀県の魅力発信」にともに取り組んでいきます。

T.Iさん(佐賀県立佐賀北高等学校出身)

初めて旅行商品の企画作りに挑戦しましたが、想像よりもはるかに難しく、とても苦戦しました。渡航先の交通情報、気候、イベント開催の有無、治安などを考えながら旅程を組むことがどれほど難しいのか知ることができました。企画内容には自信がありましたが、それをいかに聴衆にわかりやすく、興味を持っていただくように発表するという視点が不足していたと思いました。この経験を次回に活かしてよりよい企画を作り、発表できたらと思います。