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2021.02.07

国際キャリア学科

授業紹介:Junior seminar(3年次ゼミ、アメリカ研究分野、担当:千葉)

国際キャリア学科では、国際経済・経営、国際協力・地域研究、異文化コミュニケーションの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学んでいます。

 

このうちアメリカ研究の千葉ゼミ(3年次)は、アメリカ合衆国の歴史、文化、政治/社会問題などを深く掘り下げていきます。前期は、移民史、多様な人種構成と差別、銃の所持擁護派と銃規制派の対立、LGBTQと同性婚など、ニュースで見聞きする問題と絡めながら、各テーマの歴史的・社会的背景を学び、討論します。また、大きな変革の時となった1960年代のカウンターカルチャー・ムーブメント(公民権運動、女性解放運動、ベトナム戦争史や反戦運動)についても学びます。後期には、アメリカ国内の経済格差、教育事情、訴訟社会、人工中絶論争なども取り上げます。

授業の中心となるのは、3人前後のチームによるプレゼンテーションと全員でのディスカッションです。各チームは、担当のテーマについて様々な資料やデータベースを駆使して自主的にリサーチし、学期に一度、研究発表をします。トピックの概要を理解したうえで、焦点を絞って深く分析していきます。各学生の入学以来の成長、とくに、自主性や英語力、プレゼンテーション力、国際人としての意識向上などがうかがえる充実したゼミとなっています。

 

各学期末には、プレゼンテーションの内容を整理し、各自が英語で論文を提出します。新たな視点に立ってアメリカの現実を見つめ直すことにより、ゼミ生たちは様々な問題やその社会背景、日本をはじめとするアメリカ以外の国々との比較、さらには自分たちにできる行動などに目を開かれています。研究発表以外に、担当教員の経験談の紹介や補足資料による学習、関連する映画の視聴なども行い、各テーマがより身近で現実味を持つものとなるよう努めています。

 

2020年度はコロナ禍でオンラインでのゼミとなりましたが、学生たちはリアルタイムで積極的に意見交換をし、充実した内容となりました。

(2019年度の授業風景です)

以下はゼミ生の感想(代表)です。

Y. Mさん(佐賀県立鳥栖高等学校出身)

千葉ゼミのメンバーは、本当に全員が真面目で賢く、真剣にゼミに取り組んでいます。私は毎回、少し緊張しながら受けていました。良い緊張感のなかで多岐に渡る考え方や広い視点を聞くことができて、本当に幸せです。前期は試行錯誤しながらチャットが中心でしたが、後期は慣れてきてGoogle Meetで先生やゼミの皆の声を聞きながら受けました。関連する映画を観ることでイメージがわき、題材に入りこみやすかったので、テーマをより身近に感じることができました。また、様々なトピック、例えば裁判制度と人権問題、女性の権利、そこから中絶や安楽死、尊厳死、そしてLGBTQ、人種差別、それによる貧困というように、どのテーマも繋がっていくような感じがして、興味深かったです。とても充実していて、有意義なゼミでした。4年次も楽しみです。

O.Hさん(福岡県立春日高等学校)

千葉ゼミでは、ディスカッションを通してアメリカ社会の課題を浮き彫りにし、その本質について学びました。貧困や人種差別、銃規制、中絶問題、ジェンダーの在り方など、様々な角度からアメリカを見ることで、毎回、新しい発見をしたり、深い知識が身についたりと、充実したゼミです。今年度はコロナ禍の影響でオンライン受講となりましたが、優しい先生やメンバーの皆と一緒に、楽しく和気あいあいとした時間を過ごすことができました。来年度はぜひ皆と会って、さらに充実したゼミにしたいです。1年間、本当にありがとうございました。

Y. Mさん(福岡県立筑前高等学校出身)

ゼミを通して、今まで気にしたことのなかったトピックに触れる機会がたくさんありました。各トピックは独立した問題ではなく、リンクしていることを実感しました。映画や動画も学びを深めるうえでとても役に立ち、ありがたかったです。4年次の「Senior Seminar」では、3年次に学んだことを深掘りしていきたいと思います。プレゼンテーションやファイナルペーパーもどんどん良くなるように、皆との意見交換や交流を通して切磋琢磨していきたいと思います。

M.Iさん(長崎県立佐世保商業高等学校出身)

千葉先生の熱くまっすぐな講義が好きでこのゼミを選択しましたが、1年間を終えて選んで良かったと実感しています。事前課題の映画鑑賞やディスカッション等を通して、アメリカ社会を詳しく学びました。オンライン授業ではありましたが、対面でのゼミと同様、多くの学びを得ることができたと感じています。また、知識を得るだけでなく、そこから派生する事柄や新しい疑問を持つことができました。例えば、今学期に焦点を当てたアメリカの司法制度について「なぜ日本とアメリカの司法制度は異なるのか」という疑問を持ったことからアメリカの司法制度と宗教や社会的背景が複雑に絡み合っていることも知り、そこから「そもそもアメリカの宗教や文化・社会はどのようにして生まれたのか」と新たな疑問点、学びの扉を見つけることができました。「一つの物事を多角的な視点で捉え、新たな発想・考えを展開する」能力は、ゼミを通して養えたことの一つです。4年次では、この能力を活かしてさらに学びを深めていきたいです。来年度はアメリカから更に広がり、世界に大きな影響を与えた偉人達についても学べるということで、とても楽しみにしています。

S.Kさん(福岡県立八女高等学校出身)

オンライン授業が続き、少し寂しいと感じる面もありましたが、ゼミのメンバーと千葉先生のおかげで、充実したゼミになりました。ゼミでは、アメリカに焦点を当てて、プレゼンテーションを行い、関連する映画を見ました。イメージしていたアメリカと現実は異なることを改めて理解できたと同時に、他人事にしてはいけないと思いました。「無知であることが一番、恐ろしい」と先生が話されていたように、まずは現状を知ることがとても大切であると実感できるゼミです。世界では様々な課題がありますが、まず実情を学ぶこと、そして、自分に何ができるのかを考えていくことが大切だと気づかされました。千葉先生のゼミでは、今まで知らなかったことを学べると同時に、今後、自分がどのように行動していけば良いのかを考えるきっかけとなります。

C. Sさん(福岡県立朝倉東高等学校出身)

様々なトピックを勉強でき、自分にとってためになることが多かったです。アメリカの教育問題、中絶論争などにつき学び、色々な人々の努力があったからこそより良い状況がうまれたのだと改めて感じました。また、授業を通してアメリカの状況を知っただけでなく、日本と比較することで日本の問題や現状も理解できました。4年生のゼミでもたくさんの知識を得たいと思います。楽しみです!

R. Sさん(鎮西学院高等学校出身)

前期後期ともオンライン授業でしたが、オンラインだからこそゼミのメンバーのコメントをチャット形式でみることができたり、プレゼンテーションを動画で見ることができたりと、学びが深められた面もあったと思います。ゼミで学んだ内容を日常生活でニュースを見る際などに思い出し、さらに知識を深め、勉強していきたいです。

A.Tさん(長崎県立佐世保商業高等学校出身)

アメリカの教育や妊娠中絶問題、尊厳死問題、裁判制度など様々な観点から学びを深めることができました。オンライン授業になり残念な気持ちもありましたが、事前課題で見た映画はどれも感動的でトピックの内容も理解しやすくなりました。プレゼンテーションやファイナルレポートの準備は大変でしたが、情報収集するなかで新しい学びや発見があったり、英語の新しい語彙が身についたりとプラスになることがたくさんありました。また、後期はGoogle Meetを使う時間が多く、皆の声を聞くことができ、先生の解説も画面共有で資料を見ながら聞くことができ、とてもわかりやすかったです。皆のプレゼンテーションもよくまとめられていて、私ももっと頑張りたいと思いました!このゼミを選んでよかったです。さらに学びが深まった1年でした。

A.Hさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

今年度はオンラインのゼミでしたが、毎回の授業やそれぞれのプレゼンテーションからたくさんのことを学べました。トピックごとに事前課題で映画を見ましたが、どの映画もアメリカ社会の現実を反映していてゼミの内容を掴みやすく、また映画自体、興味深いものばかりでした。自分がプレゼンテーションやファイナルペーパーで論じたトピックについても、色々な情報を調べて英語でまとめることで、力がついたと思います。

E. Nさん(福岡県立武蔵台高等学校出身)

アメリカについてとても詳しく知ることができました。普段、自分では調べることがないテーマについても学ぶことで、アメリカの歴史が繋がることもあり、オンライン授業ではありましたが、学びの多い時間を過ごすことができました。また、他のゼミ生の感想やコメントを聞くことで、「自分も頑張ろう!」と刺激を得ることができ、モチベーションアップにも繋がりました。さらに、事前課題の映画の視聴を通して新しい発見もあり、とても充実したゼミを受けることができたと思っています。自分では選ばないような映画にも出会えて、とても嬉しく思います。今後のゼミでも、新しい出会いがあると思うと、とてもワクワクします。

A.Tさん(久留米市立久留米商業高等学校出身)

全体のゼミを通して、アメリカがどのような問題を抱えているのか、また経済発展の裏にはどんな歴史があったのか詳しく知ることができました。映画やドキュメンタリーを事前に見ることで、次のゼミでの学びを想像し、調べ、しっかり準備した状態で受けることができました。私はあらゆる考え方など肯定的に聞き、理解できる方だと思います。しかし、後期の授業で学んだ安楽死・尊厳死については、理解はできたものの、自分のなかで否定的な考えと理解したいという感情が混ざりました。このような問題に直面することで、問題をあらゆる角度から見る力を身に付けることができました。毎回のゼミがとても貴重な時間で、どれほど自分が無知であるか分かったと同時にもっと知りたいという気持ちを持つことができました。

M.Kさん (宮崎県立宮崎大宮高等学校出身)

ゼミの学習内容に関しては、映画や資料を通して事前に予習をすることができ、とても入りやすかったです。また、プレゼンテーションやレポートによって、学習した内容を総復習することができ、理解が深まりました。さらに、先生やゼミの仲間からのフィードバックのおかげで、自分では気づかなかった部分に気づくこともできました。アメリカのことはもちろんのことですが、プラスαで私たちが暮らす日本についても見つめ直す機会となりました。客観的に物事を捉える訓練もできたと思います。そして、このように視野を広げること、知識を得ることができたため、普段の生活や人との会話の質が向上したように感じています。今年度はオンラインでのゼミとなりましたが、オンラインならではの学びがあったと思います。例えば、対面の際には時間の都合上、全員に意見を聞くことは難しいかもしれませんが、オンラインではコメントとして全員が発言することができ、自分の考えを持つ習慣が身についたと思います。さらに、その考えを文字にする習慣も同時に身につけることができました。Google Meetの場合は、よりゼミを受けている実感を持つことができました。そして何よりゼミの仲間に刺激を受け、士気を高めることができました。とても優秀な仲間に囲まれ、本当に有難いです。

A.Tさん(鹿児島県立加治木高等学校出身)

千葉ゼミでは、毎回の授業で多くの学びがあります。アメリカで取りざたされている多くの問題について学び、私たちにできることは何なのか考えます。特に、様々な人種が混在しているアメリカについて学ぶことで、日本で暮らしていると経験しえないさまざまな問題を目の当たりにすることができ、多角的に物事を捉えることができます。そして、新たな学びに対する喜びを毎回のゼミで感じることができます。私が特に印象に残っているのは妊娠中絶の問題です。中絶論争の学びを通して、日本ではあまり問題視されない宗教との関わり、女性や個人の権利について深く考えさせられました。4年次でも好奇心を持ってゼミに参加し、アメリカに対する理解を深めていきたいと思います。

H.Mさん(広島県立福山明王台高校出身)

オンラインという授業形態だったことから、最初は不便に感じることもありましたが、対面授業と違って後から文章を見直せたことやディスカッションの時間が多かったことで、たくさん意見交換ができるという利点もあり、充実した学びをすることができました。また、Google Meetを使うことで、補足や訂正などをすぐ聞くことができ、スムーズな理解につながりました。充実したゼミをありがとうございました!

M.M さん(熊本県立八代高等学校出身)

一年間のゼミを通して、慣れないオンライン授業ではありましたが、事前課題や資料など先生が丁寧に提示してくださったため、取り組みやすかったです。映画を観て、ディスカッションし、先生のお話を聞くことができるため、時代背景まで考え、理解を深めることができました。また、各トピックについてプレゼンテーションとファイナルペーパーに取り組むため、プレゼンテーション後もそのトピックを深く追求することができました。