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2021.01.25

国際キャリア学科

(授業紹介) Senior Seminar (4年次ゼミ、国際関係分野、担当:千葉)

国際キャリア学科では、国際経済・経営、国際協力・地域研究、異文化コミュニケーションの各専門分野のゼミ・クラスに分かれ、専門科目を重点的に学んでいます。

 

このうち千葉ゼミでは、3年次にアメリカ合衆国に焦点を当てて学び、4年次では世界に目を向け、グローバルな社会問題やその歴史的背景を学んでいきます。4年前期は主に開発途上国における女子教育の遅れ、貧困と飢餓やNGO等による支援活動、奴隷貿易の歴史、南アフリカのアパルトヘイト政策とネルソン・マンデラ氏の功績、第2次世界大戦中の北米/ハワイでの日系人強制収容などについて学び、後期にはポルポト政権時代のカンボジアでの大量虐殺、地雷問題、難民問題のほか、アウン=サン=スーチー氏を軸としてミャンマーの歴史や民主化へ向けた苦闘などを取り上げます。

授業の中心となるのは、3人前後のチームによるプレゼンテーションと全員でのディスカッションです。各チームは、担当のテーマについてさまざまな資料やデータベースを駆使して自主的にリサーチし、学期に一度、研究発表をします。トピックの概要理解に加え、焦点を絞って深く分析していきます。各学生の入学以来の成長、特に自主性や英語力、プレゼンテーション力、国際人としての意識向上などがうかがえる、充実したゼミとなっています。

 

学期末には、プレゼンテーションの内容を整理し、各自が英語での論文を提出します。新たな視点に立って世界の現実を見つめ直すことにより、ゼミ生たちは様々な国際問題やその社会背景、国際社会や企業、NGOなど民間の責任や役割、さらには自分たちにできる行動などに目を開かれています。

 

研究発表以外に、担当教員の経験談の紹介や補足資料による学習、映画の視聴なども行い、各テーマがより身近で現実味を持つものとなるよう努めています。今年度はコロナ禍でオンラインでのゼミとなりましたが、学生たちはリアルタイムで積極的に意見交換をし、充実した内容となりました。

(2019年度の授業風景です)

以下はゼミ生の感想(代表)です。

M.Iさん(福岡県立糸島高等学校出身)

千葉ゼミでは、国際的な諸問題について自分で調べながら、理解していくため、とても深く考えることができました。先生が毎回、用意して下さった資料を通して学び、様々な視点から物事を見て判断することができるようになり、クラスの意見交換でも理解が深められ、充実したゼミでした。トピックは世界で起きている問題や歴史など様々ですが、どれも私達にも関連していて、内容の重要さを理解できました。なにより、このゼミでは映画やドキュメンタリー等、私達の理解しやすいところから課題を見つけていくので、毎回、とても興味がわき、自分から学ぶ姿勢につながりました。

N.Kさん(九州産業大学付属九州高等学校出身)

千葉ゼミで学んだ2年間で、多くの視点から、物事を客観的に考える力を身につけることができました。様々な国際問題についてこれまで表面的にしか知らなかったことも気付かされ、そこに宗教や文化、習慣なども絡んでいること、そしてその根強さにも驚かされました。3年生からはゼミ以外の千葉先生の授業も履修して、国際問題をより深く考えることができました。どのトピックも調べるにつれてより疑問を抱くようになり、また貧困や差別など根強い問題に突き当たり、解決し難い永遠の課題に毎回、悩まされました。問題の解決法に正解がなく、様々な意見があるなかで自分なりの考えを持ったり、違った考え方にふれたりすることで、多くの視点から物事を考えられるようになれたのではないかと思います。ゼミでの学習、研究を通して自主的に学ぶ姿勢が備わり、様々な考え方を受け入れ、それに向き合うようになりました。また、今まで見ていなかった映画やドラマも観るようになり、興味が増えました。最後の学生生活、このゼミで楽しく勉強ができました。ゼミで得た知識や考え方をこれからの社会人生活にも活かしていき、発信者であることも忘れずに学びを続けていきます。先生から教わったことを今後にも繋げます。本当に2年間ありがとうございました!

Y.Kさん(中村学園女子高等学校出身)

3年生ではアメリカを中心に学び、4年生ではグローバルな問題に取り組みました。千葉先生のゼミや授業を受けて、様々な国際問題は相互に繋がっていることが分かり、ますます興味がわき、学ぶことが楽しくなりました。深く勉強すればするほど、価値観が変わり、様々な方向から問題と向き合うことができるようになりました。4年次のGoogle Meetを使ってのゼミではより多くの意見を聞くことができ、書き込んだコメントを読み返すこともできて良かったです。対面授業、オンライン授業、それぞれメリット、デメリットがありますが、それを感じさせないようなゼミでした。私は千葉先生がゼミの時間にしてくださる話が本当に好きでした。ゼミでの学習を通して価値観が変わり、将来のなりたい自分の姿を描くことができました。先生から教えていただいたこと、学んだことを忘れずに、これからも頑張りたいと思います。2年間、ありがとうございました。

R. Fさん(福岡県立青豊高等学校出身)

2年間のゼミを通して、今まで深く知らなかった世界の問題について理解を深めることができました。貧困、戦争、人種差別、難民問題など、ゼミで勉強するまでは遠い外国の問題と思っていましたが、深く学んだことで、私たちにも無関係ではないと認識し、知ることの大切さと楽しさに気づきました。ゼミでは、テーマに関連する映画の鑑賞などもあり、より興味を持って学ぶことができました。私は2年間のゼミでLGBT、アメリカの若者文化、アパルトヘイト、シリア難民について発表し、レポートにまとめました。最初は難しく、英語でレポートを書くのもとても苦労しました。しかし、発表が終わった後に先生に「わかりやすかった」と言っていただけた時は嬉しかったです。これからも世界情勢に関心を持って学び続けていき、自分にできることを見つけていきたいです。

R.Iさん(福岡県立武蔵台高等学校出身)

2年間のゼミを通して、世界のなかで日本がどうあるべきかを学ぶことができました。私が3年生の時に書いた論文は人工妊娠中絶についてで、最も印象的なテーマでした。難しい内容ではありましたが、世界でもっと女性の権利に対する理解が深まってほしいと思いました。4年次に学んだ「ジェンダーと教育」も興味深いトピックで、私は女性に関連しているトピックに関心があることを気づかされました。これからもっと女性の活躍が期待される世界になってほしいと思います。

M.Tさん(福岡県立筑紫中央高等学校出身)

2年間のゼミのなかでも特に印象に残ったトピックは「カンボジア大量虐殺」です。300万人もの罪のない人たちが処刑されていたことに衝撃を受けました。コロナ禍が落ち着いたらキリングフィールドに行き、実際に肌で感じて来ようと思います。各トピックに焦点を当てた映画を授業を通して観ることができたのも良かったです!

T.Dさん(ベトナム出身、愛和外語学院出身)

The seminar can develop our skills that cannot be obtained in normal classes. Many topics in the seminar satisfied my interest and influenced my life. I think that combining historical factors and modern factors in each theme is beneficial for our study. 

A.Pさん(福岡市立福岡女子高等学校出身)

今年度はほとんどオンライン授業でしたが、たくさんの事を学びました。授業のなかで最も興味を持ったのは開発途上国の貧困問題で、世界各地で起こっている紛争についても深く知ることができました。平等に教育を受ける権利と生きる権利がどの国の子供にも大人にもあるはずです。戦争や差別のない世界になってほしいと思います。ゼミの中での千葉先生の説明がとても分かりやすくて、勉強になることが多かったです。このゼミでの学びを将来に活かしていきたいです。

M.Kさん(八女学院高等学校出身)

私は高校3年生の時に参加したオープンキャンパスで千葉先生の模擬授業を受け、国際キャリア学科を志望しました。そのころから千葉ゼミに入ることを心に決めていました。ゼミではアメリカや世界の問題を過去の歴史や出来事とともに理解していくことで、報道されていることだけなく、その裏に隠されたことを知ることができました。それによって探求心や物事を多角的に見る力を養うことができたのではないかと思います。千葉ゼミで養った力は、対人関係でもこれから大いに役に立つと思います。大学4年間で千葉先生の授業を全て履修しましたが、それによりゼミで活かせる知識を徐々に付けることができ、幅広い分野への理解に繋げることができました。千葉ゼミに入り、仲間と共にプレゼンテーションの準備をした時間は絶対に忘れられない宝物になりました。

現4年生ゼミ(2019年度前期の最終授業にて)